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文明論之概略 の商品レビュー

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2021/03/13

福沢諭吉 「 文明論之概略 」 現代語訳がないので 読みにくいが、原文の持つ小気味良さや 福沢諭吉の危機意識の高さはストレートに伝わってくる。終章「自国の独立を論ず」と緒言は 啓蒙のレベルでなく、もはや警告 福沢諭吉の命題は「一身独立して一国独立す」〜そのための民心改革の基...

福沢諭吉 「 文明論之概略 」 現代語訳がないので 読みにくいが、原文の持つ小気味良さや 福沢諭吉の危機意識の高さはストレートに伝わってくる。終章「自国の独立を論ず」と緒言は 啓蒙のレベルでなく、もはや警告 福沢諭吉の命題は「一身独立して一国独立す」〜そのための民心改革の基本思想を「文明論之概略」で 論じた感じ。民心改革の柱は 多事争論と交際(=対等で横断的なコミュニケーション) 名言 *利を争うは即ち理を争うことなり *天下の急務は先ず衆論の非を正だすに在り〜衆論の向かう所は天下に敵なし 福沢諭吉にとって 文明は 物質的というより、精神的なもの。具体的には多事争論により洗練された人の智徳や衆論、変革した旧習(惑溺)、改良した人間交際、独立した国家 を 文明と位置づけしているように読める 伊藤正雄 氏の現代語訳は読んでみたい

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2012/12/30

『学問のすすめ』と同様、バランスの取れた考え方や無思考への批判などを、色んな局面で繰り返す内容のイメージ。 それに加えて、西洋文明の紹介や日本文明の起源を解説するなど。 巻之四 第八章「西洋文明の起源」 巻之五 第九章「日本文明の起源」 が最も興味深かった。ちょうど2012年の...

『学問のすすめ』と同様、バランスの取れた考え方や無思考への批判などを、色んな局面で繰り返す内容のイメージ。 それに加えて、西洋文明の紹介や日本文明の起源を解説するなど。 巻之四 第八章「西洋文明の起源」 巻之五 第九章「日本文明の起源」 が最も興味深かった。ちょうど2012年の選挙が盛り上がっている頃に読んだので、日本の政治環境と民主主義について考えた。

Posted byブクログ