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名もなき毒 の商品レビュー

3.8

70件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

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2024/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原田いずみの虚言癖が異常すぎて、行動も異常すぎる余り実は本当のことを言っているのでは?と疑い始めつつ、やっぱり虚言癖で… 主人公らに嫉妬するのは分かるが、兄の結婚式での暴露騒ぎといい、会社に侵入して強力な睡眠薬をミネラルウォーターに入れたりと、やることが極端すぎる。ここまでくると精神病院に入れることができそうだが… 勘当したくなる気持ちはわかるが、結局振り回されることは分かっているのだし… 社長の権力の話が印象的だったのと、 家を買うにあたり任意で行う(検査費40万円、実際に問題があれば解決するのに3倍ほどの額)土壌汚染の検査に関する話が面白かった。 最後の犯人が判明して会いに行き、どうやって青酸カリを入手したのか〜などを聞き出しているところは割と面白かったが、その後の人質騒動は取ってつけたような展開で微妙だった。展開の速さというスピード感はあったが。 「究極の権力は、人を殺すことだ」p247

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2019/05/17

だいぶ前に読んだので細かい内容は忘れてしまったが、杉村三郎シリーズは好きなので、これからも続けてほしい。

Posted byブクログ

2019/03/03

杉村三郎シリーズ2作目。杉村三郎が探偵稼業に足を突っ込み始める。10年ほど前に読んだのだが、もう一度読みたくなり再読。 「普通」の定義。厄介な「自己実現」という言葉。さりげなく放つ言葉の中にある毒、人の深層に潜む毒。目には見えないシックハウスや土壌汚染で蝕まれる人。様々な現代の毒...

杉村三郎シリーズ2作目。杉村三郎が探偵稼業に足を突っ込み始める。10年ほど前に読んだのだが、もう一度読みたくなり再読。 「普通」の定義。厄介な「自己実現」という言葉。さりげなく放つ言葉の中にある毒、人の深層に潜む毒。目には見えないシックハウスや土壌汚染で蝕まれる人。様々な現代の毒について、二つのストーリーを平行して、時には交錯させて描いている。宮部みゆきさん、流石である。 13年ほど前に刊行された本作だが、更に格差が広がる今の社会では、振り込めサギなど姿の見えない犯罪が横行するように、人の毒は更に濃くなり、隅々まで拡散しているのではないかと思う。 登場人物の一人、財界の重鎮でる今多嘉親氏が作中で、「他者の生殺与奪を握ることこそが、最大の権力。」と言った言葉が印象に残った。2019.3.3

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2018/11/16

杉村三郎シリーズ 第2弾 今度は、連続毒殺事件と壮絶クレーマーと対峙することになる杉村。 祖父を毒殺された古屋母子の相談に乗りながら、かつて広報で雇っていた原田いずみの執拗な嫌がらせに苦慮する。 タイトルにある毒は人間の中の見えない正体不明のもの。 それが人々の人...

杉村三郎シリーズ 第2弾 今度は、連続毒殺事件と壮絶クレーマーと対峙することになる杉村。 祖父を毒殺された古屋母子の相談に乗りながら、かつて広報で雇っていた原田いずみの執拗な嫌がらせに苦慮する。 タイトルにある毒は人間の中の見えない正体不明のもの。 それが人々の人生を狂わせる。 ミステリーとしては筋が簡単に読めまてしまいますが、人物の立ち回り、心模様は感動します。 特に義父・今多嘉親の言動は響きます。

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2018/11/13

シリーズ第一作「誰か」はあまりにも後味が悪かった。主なストーリーは忘れてしまったのに、最後にぶちまけられる悪意に満ちた言葉の毒がいつまでも心に残っていて、二作目以降に手が出なかった。この作品もメインの連続毒殺事件はともかく(おいおい!)、「職場のトラブルメーカー」が登場するらしく...

シリーズ第一作「誰か」はあまりにも後味が悪かった。主なストーリーは忘れてしまったのに、最後にぶちまけられる悪意に満ちた言葉の毒がいつまでも心に残っていて、二作目以降に手が出なかった。この作品もメインの連続毒殺事件はともかく(おいおい!)、「職場のトラブルメーカー」が登場するらしく、あ~そういうの書いたらみゆきお姉さんはうまいからなあ、イヤなヤツが実にリアルで、読んでて息苦しくなるもんなあ、と敬遠していたのだった。でもまあ、最近あまり宮部作品を読んでいないことだし、おっかなびっくりのぞいてみることに。 結局のところ、すごくひきこまれて読んで、思っていたよりずっと読後感は良かった。何と言っても登場人物の造型がいい(いつものことではあるけれど)。主人公の「いい人ぶり」を好まない人もいると思うが、わたしは好きだなあ。自分の周囲にいてほしいのはこういう人だと思うよ。脇役やちらっとしか登場しない人たちも、それぞれのその人としての姿がきっちり浮かび上がるように、奥行きをもって描かれている。こういうところが宮部みゆきの真骨頂だと思う。特に編集部の面々が生き生きとしていてすばらしい。毒舌の園田編集長が私のお気に入り。(他の部員は次作では登場しないようで残念!) 一方、怯えていた「職場のトラブルメーカー」は、想像以上にとんでもなかった。彼女が家族にした仕打ちはちょっと忘れがたく、結構なダメージをくらった。そこまで酷くはなくても、こういう「毒」をまき散らす人は、間違いなくいろんなレベルで存在していて、それに対してほとんどの人は無力だ。そこから目をそらさないところもまた、著者の太い芯なのだと思う。

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2018/10/23

普段はあまり読まない作家さんなのだが、こちらの本を頂戴した。 ミステリーとしては特にオドロキもハラハラもなく、率直な感想は「そうか...」で終わったのだが、『名もなき毒』というタイトルと著者の訴えたかったことは良いな、と思った。 後、資産家の娘と結婚し、ひっそりと義父の会社で働い...

普段はあまり読まない作家さんなのだが、こちらの本を頂戴した。 ミステリーとしては特にオドロキもハラハラもなく、率直な感想は「そうか...」で終わったのだが、『名もなき毒』というタイトルと著者の訴えたかったことは良いな、と思った。 後、資産家の娘と結婚し、ひっそりと義父の会社で働いている逆玉サラリーマンの主人公杉村が、ドラマの配役小泉孝太郎にピッタリだな~と思いながら読んだ。

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2018/09/01

ちょっと結末が安易すぎないか?と思えないこともないけど、作品の質の高さは何も損なわれていない。 ここで描かれる人間の悪意は、誰にでも思いあたるもの。この悪意をやり過ごすには、主人公のように経済的に解放されていないと無理かな。

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2018/01/09

経歴詐称暴走クレーマーと青酸カリ連続毒殺事件、2つの事件を軸に据えつつシックハウス症候群とかもちりばめたミステリー。主人公が逆玉で超大金持ち一族の娘と結婚していながら事件に巻き込まれて解決していくという設定なのだが、何とこの主人公杉村三郎、シリーズということで3作あるらしく、本作...

経歴詐称暴走クレーマーと青酸カリ連続毒殺事件、2つの事件を軸に据えつつシックハウス症候群とかもちりばめたミステリー。主人公が逆玉で超大金持ち一族の娘と結婚していながら事件に巻き込まれて解決していくという設定なのだが、何とこの主人公杉村三郎、シリーズということで3作あるらしく、本作はそのうちの真ん中2作目だった。自炊PDFなので、全然認識してなかった。。。 色々とダメな人たちが出てくるのでその辺も好みで、相当な勢いで読了。経歴詐称暴走クレーマーはもうちょっとスカッとする退治劇が欲しかったけど、さて置きかなり面白かった。ドラマ化もされているらしく、名シリーズっぽい。宮部みゆきは昔読んだファンタジー(ブレイブストーリー)が超絶つまらなくて、以降一切読むのを止めてしまっていたのだけれども、やはり現代劇は抜群に面白いなぁと再認識。1と3(ペテロの葬列、映画化されてるはず)も読もうと思う。

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2018/01/08

巨大企業の娘を妻に娶った男は、出世欲のない元編集者。 幸せな生活を送っていた彼に、名もなき毒が近寄ってくる。 二つの毒が交わった時、一体何がおきたのか。 今後が非常に気になります。

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2017/09/27

あのねえ私が一番びっくりしたのはねえパブロのケーキが代官山から自分の地元に下りてくるまで11年もかかったっていうこと!!!

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