身内の犯行 の商品レビュー
凶悪事件のルポタージュを読むと、「マスコミが作り上げた殺人犯像」と、「実際に喋っている加害者像」の乖離が見られるが、そこを丁寧な取材で書いていた。 今では「モラハラ」がDVなのは周知の事実だが、この時代にそこを描き出していたことに驚いた。
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秋田連続児童殺害や中津川一家5人惨殺などを取り上げ、虐待やDVが共通の原因や兆候として横たわっていたことを指摘。自己と他者との境界、距離感が家族だと曖昧になるから事態が取り返しつかないところまで行っちゃうのかねぇ。
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ここに記載された事件はDVが引き金となって発生している。犯人は過酷な状況に追い込まれて、仕方なくやってしまったという感じである。DVの加害者はある種の精神病を患っているため、やめてといっても病気自体が治る訳ではないから、DVを止めることは難しい。DVを無くすことは至難だ。回避する...
ここに記載された事件はDVが引き金となって発生している。犯人は過酷な状況に追い込まれて、仕方なくやってしまったという感じである。DVの加害者はある種の精神病を患っているため、やめてといっても病気自体が治る訳ではないから、DVを止めることは難しい。DVを無くすことは至難だ。回避するしか対処法がない。
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複数の殺人事件を振り返りながら尊属殺人がどれだけ多くなってきており、その背後に何があるのかという闇を解き明かす。 特に親子関係に起因するものは自分としてもいろいろ考えさせられながら読みました。事件の詳細やその後の取材などは丁寧に調べられているので読み応えあり。そこからの展開には同...
複数の殺人事件を振り返りながら尊属殺人がどれだけ多くなってきており、その背後に何があるのかという闇を解き明かす。 特に親子関係に起因するものは自分としてもいろいろ考えさせられながら読みました。事件の詳細やその後の取材などは丁寧に調べられているので読み応えあり。そこからの展開には同意できない部分もあり、って感じですね。
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とても怖ろしい。ただ、人はどんな環境に生まれ育ったとしても、それによらず生きていくことができると思いたい。犯行の原因をDVの家庭で育ったからと言い切ってほしくはない。
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[ 内容 ] いまや殺人事件のうち、二件に一件が「身内」で起きている! 愛すべき家族同士で、なぜ殺意が芽生え、どのようにして殺害に至ったのか? 秋田連続児童殺害などの子殺し、板橋両親殺害爆破などの肉親殺し、渋谷「セレブ妻」夫バラバラ殺人などの夫婦間殺人、そして、中津川一家五人惨殺...
[ 内容 ] いまや殺人事件のうち、二件に一件が「身内」で起きている! 愛すべき家族同士で、なぜ殺意が芽生え、どのようにして殺害に至ったのか? 秋田連続児童殺害などの子殺し、板橋両親殺害爆破などの肉親殺し、渋谷「セレブ妻」夫バラバラ殺人などの夫婦間殺人、そして、中津川一家五人惨殺などから現代の家庭内殺人の深層を探る。 あなたの家族から殺人者を出さないために、身内ゆえの歪みを活写したノンフィクション。 [ 目次 ] 第1章 わが子を殺める(秋田連続児童殺害事件 佐賀・長崎保険金殺人事件 ほか) 第2章 なぜ親は殺される(土浦一家三人殺害事件 名古屋母親殺害事件 ほか) 第3章 母親と息子(中津川一家五人殺害事件 茨城孫殺人未遂事件 ほか) 第4章 妻が夫を殺す時(渋谷「セレブ妻」夫バラバラ殺人事件 名古屋「ネット依頼」夫殺人事件 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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いわゆる「チラ裏」本。加害者に面会したり、裁判を傍聴したり、犯行現場を訪れたりと、取材の量はそこそこで、事件の客観的な背景はドキュメントとして面白かった。でも、「身内の犯行」の本質には、ほとんど迫れていない。著者の意見は、犯罪心理学などの学術的知見には全く基づいておらず、著者自...
いわゆる「チラ裏」本。加害者に面会したり、裁判を傍聴したり、犯行現場を訪れたりと、取材の量はそこそこで、事件の客観的な背景はドキュメントとして面白かった。でも、「身内の犯行」の本質には、ほとんど迫れていない。著者の意見は、犯罪心理学などの学術的知見には全く基づいておらず、著者自身の「母親」としての単なる感想めいたものにすぎない。なんというか、全体的に物足りない本。
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殺人事件のうち2件に1件が身内の犯行によるという(ほんとかな・・・? ほんとだって言うのだからほんとなのだろうけど)。この本は身内の犯行であるいくつかの事件を著者自身が現地や法廷に足を運び、「データだけでなく、肌で感じる実感を大事」にしつつ、それぞれの事件の顛末、なぜそこに至った...
殺人事件のうち2件に1件が身内の犯行によるという(ほんとかな・・・? ほんとだって言うのだからほんとなのだろうけど)。この本は身内の犯行であるいくつかの事件を著者自身が現地や法廷に足を運び、「データだけでなく、肌で感じる実感を大事」にしつつ、それぞれの事件の顛末、なぜそこに至ったかをまとめたもの。殺人(未遂も含む)事件に至るまでには、通り魔を除けば、よほど耐えられないことがある、関わりの深い相手を殺すことになるのが通常だろう。家族であれば顔を合わせる機会も多いわけで、こじれるときはこじれてしまうということだろう。いずれにしろ、陰惨な事件が多くて気が滅入る。身内の犯行に限らず、どんな事件でも「なぜ」起きたのか理由を問うことにどれほどの意味があるのか、私自身はよくわからない。所詮、「なぜ」なんてきっと本人にだってわからないと思うのだけれど。*本書について、どこで誤解したものか、身内間の事件があった後の残された家族にスポットを当てた本なのかと思っていた。加害者側でもあり、被害者側でもある、残された身内がどのような思いを抱えるものなのかを描いた本なのかと思って読み始めたら、当事者(被害者・加害者本人)の話でちょっと肩すかし。何でそんな誤解しちゃったのかよくわからないが。
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新しい視点や、作者ならではの論みたいなものはないけれど、丹念に取材して書かれている印象を受けた。秋田の連続児童殺人事件や、セレブ妻夫バラバラ殺人事件など、ここ数年家庭内で起こった殺人事件を取り上げて背景を探っている。やはり、DVや幼少期の愛情不足・過剰などが原因とされているようで...
新しい視点や、作者ならではの論みたいなものはないけれど、丹念に取材して書かれている印象を受けた。秋田の連続児童殺人事件や、セレブ妻夫バラバラ殺人事件など、ここ数年家庭内で起こった殺人事件を取り上げて背景を探っている。やはり、DVや幼少期の愛情不足・過剰などが原因とされているようで、「愛」はまったく簡単ではないし、自明かつ天然のものでもないのに、期待されすぎていると思った。つまり、母は子に愛情を持つとか家族を守るとかいったことが、当たり前と思い込めなくなってきているのに、それが自明とされているあたりに問題があるのではないかと思った。
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