絵が語る 知らなかった江戸のくらし 農山漁民の巻 の商品レビュー
江戸時代に生きた人々の、農村や山里、漁村での暮らしが絵や文章によって表現された本。特に農民の暮らしに関する事柄が多く、内容も細かいものとなっている。資料が豊富で読みやすい。 オススメ度: ★★★☆☆ かきつばた(海洋生物資源学科) --- 所蔵情報: 品川図書館 210....
江戸時代に生きた人々の、農村や山里、漁村での暮らしが絵や文章によって表現された本。特に農民の暮らしに関する事柄が多く、内容も細かいものとなっている。資料が豊富で読みやすい。 オススメ度: ★★★☆☆ かきつばた(海洋生物資源学科) --- 所蔵情報: 品川図書館 210.5/H84
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江戸時代といえば八百八町の大都市江戸が語られることが多いが、この本は江戸時代の農村、漁村、山村の暮らしについて、当時の絵を見ながら眺めてみようというもの。 絵の解説だけでなく、これまで知らなかった情報も随所にあって楽しかったが、参考文献の提示がないので、その情報の信ぴょう性はいか...
江戸時代といえば八百八町の大都市江戸が語られることが多いが、この本は江戸時代の農村、漁村、山村の暮らしについて、当時の絵を見ながら眺めてみようというもの。 絵の解説だけでなく、これまで知らなかった情報も随所にあって楽しかったが、参考文献の提示がないので、その情報の信ぴょう性はいかに?という部分は否めない。 しかし、著者が被差別社会史論の専門家なので、他の江戸本ではほとんど言及されない当時の差別階級についての言及があるのは貴重。 読み物として面白いので、他のシリーズも読んでみたい。
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江戸時代の農業、漁業、林業などに従事する人々の生活に関するトピックを優しく解説した本。江戸時代の絵というか版画などがトピックごとに豊富に掲載されており、当時の人々の生活を、ビジュアルに補いながら想像して読んでいくのは楽しかった。 面白い本でした。
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類書はなく、これだけの資料を著者なりに説明しようとしたのは立派 惜しい事には著者の力量が資料に見あっていない 最低限、いろいろな仮説を言い切るつもりなら、参考文献や論文を末尾に明記するのが知的誠実というものであろう
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本書は、「部落問題論」や「被差別社会史論」の専門家による江戸時代の農民・山民・漁民等の庶民史の本である。 江戸時代の絵を豊富に使い、その時代の庶民の生活を目に浮かぶようにわかりやすく解説している点は面白いと感じた。 ただ「江戸時代の穢多は必ずしも皮革には関係がなかった」のだ...
本書は、「部落問題論」や「被差別社会史論」の専門家による江戸時代の農民・山民・漁民等の庶民史の本である。 江戸時代の絵を豊富に使い、その時代の庶民の生活を目に浮かぶようにわかりやすく解説している点は面白いと感じた。 ただ「江戸時代の穢多は必ずしも皮革には関係がなかった」のだろうか? 専門家の言なのだから、そうなのかとも思ったが、本文では詳細な解説はない。 また「塩の製法を教えたことが忠臣蔵の遠因となった」とは違う論の本もあるようである。本書はキッパリ断言しているが、文章量の制約かもしれないが、その内容は浅いように思える。 本書は日本の江戸時代を幅広くイメージとして捉えるにはよいが、厳密に時代を知るにはちょっと物足りない内容・構成だと思った。
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「農民はしっかりと食べていた」「かつてゴボウは薬用植物だった」「山伏のおもな仕事は医療行為だった」「鰯は農業生産力を飛躍的に高めた魚だった」etc…。江戸時代は、人と自然が調和する自給自足社会。それほど過酷ではなく、ワークシェアリングも徹底していた!? 著者収集の資料296...
「農民はしっかりと食べていた」「かつてゴボウは薬用植物だった」「山伏のおもな仕事は医療行為だった」「鰯は農業生産力を飛躍的に高めた魚だった」etc…。江戸時代は、人と自然が調和する自給自足社会。それほど過酷ではなく、ワークシェアリングも徹底していた!? 著者収集の資料296点に描かれた、愉しい新事実を読み解く。(S)
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筆者の先行書「庶民の巻」「武士の巻」と同様、江戸時代に描かれた豊富な絵は貴重。しかし、その解説文には首を傾げるところが多い。集めた絵だけを提供し、その道の専門家が解説文を書いていたならば、と思う。
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