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美女の骨格 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2014/04/13

今の日本は西洋的な感覚を取り入れているけれども昔ながらの日本独自の美的センスなどもまだ残っているのだと再認識させてくれた本です

Posted byブクログ

2010/07/01

[ 内容 ] 「美しい」には理由がある。 ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」―大人の骨格で描かれた幼いキリスト、ミケランジェロ「原罪」―生身の女性以上にダイナミックなイブの秘密、ルーベンス・裸婦像―ふくよかな肉体の下に描かれたものとは、ほか、レンブラント、歌麿、手塚治虫…の作品のまったく...

[ 内容 ] 「美しい」には理由がある。 ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」―大人の骨格で描かれた幼いキリスト、ミケランジェロ「原罪」―生身の女性以上にダイナミックなイブの秘密、ルーベンス・裸婦像―ふくよかな肉体の下に描かれたものとは、ほか、レンブラント、歌麿、手塚治虫…の作品のまったく新しい見方。 [ 目次 ] はじめに 骨が美を語る「美術解剖学」 第1章 美しさの秘密は“骨”にあった(“見た目の印象”はどこでつくられるのか? 顔はこんなに骨格の影響を受けている ほか) 第2章 絵画は骨格で読み解くと面白い(絵画の「顔の見方」は二つある 絵の具の違いが生んだ表現の違い ほか) 第3章 「美人画」が教えてくれる美の変遷(日本の美術解剖学の生みの親は森鴎外 鴎外後の美術解剖学の立役者たち ほか) 第4章 “美女の境界線”はどこにある?(顔が小さいほど美しい? 世界に通用する美女の共通点 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2011/07/15

日経サイエンス12月号の茂木健一郎・対談コーナーに著者が出ていて、おもしろく読めたので、ちょっと読んでみた(茂木健一郎、テレビでしゃべっているのを見ると違和感があることもあるけれど、このコーナーは大概おもしろい)。著者は美術解剖学者。美術解剖学とは骨格から美術を見つめる学問といえ...

日経サイエンス12月号の茂木健一郎・対談コーナーに著者が出ていて、おもしろく読めたので、ちょっと読んでみた(茂木健一郎、テレビでしゃべっているのを見ると違和感があることもあるけれど、このコーナーは大概おもしろい)。著者は美術解剖学者。美術解剖学とは骨格から美術を見つめる学問といえばよいのか。元々日本画専攻の人だったが、「人体の動きにつれてうつろうかたちの変化にとらえにくさを実感し」、理学部や医学部で解剖学を学びはじめる。自ら解剖を行った経験もある。絵には大きく分けて、骨格を意識した表現と、パーツの形や配置を意識した表現があるという。伝統的な日本画は後者の表現がほとんどだが、これには画材の違いも関係しているとのこと。美術解剖学はルネサンス期に始まり、解剖を最初に行ったのは医師ではなく、芸術家であったそうだ。日本においては岡倉天心が招聘した森鴎外の講義が最初であったという。そうした話を始めとして、日本人の骨格の歴史、世界各地の頭蓋変工(板などで押さえて、当時の美の基準に合うように頭の形を変えてしまう!)の話など、興味深い話が多い。思っていたより絵画と骨格についての話が少なかったが、奥に豊穣なものがあるのだろうと感じさせるに足る、美術解剖学の入門書。

Posted byブクログ