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司法改革の時代 の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2018/12/08

前検事総長が、「40年という歳月が、日本国民にとって、法務検察にとって、いかなる意味があったのか」を書いた本。国民目線を大事にされた著者らしく、法曹素人の私にもわかりやすい内容であった。国家の治安を守る検察トップとして、日本国民とはいかなる人たちかを歴史と伝統からひも解いて述べ、...

前検事総長が、「40年という歳月が、日本国民にとって、法務検察にとって、いかなる意味があったのか」を書いた本。国民目線を大事にされた著者らしく、法曹素人の私にもわかりやすい内容であった。国家の治安を守る検察トップとして、日本国民とはいかなる人たちかを歴史と伝統からひも解いて述べ、その国民を守っていくためには、いかなる検察あるいは裁判の制度が適切かを説得力ある文章で語っている。巻末で堀田氏及び鈴木氏が述べているとおり、厳格で研究熱心でありながら、人情味あふれる気さくな方なのだろう。固いイメージの検察トップであるからこそ、このような人物が選ばれるのであろう。

Posted byブクログ

2014/08/10

少し前に読んだ本「無罪請負人刑事弁護とは何か? :が検察の問題を暴いて衝撃的だったんですが、あれはあくまで弁護士という立場から書かれたもの。しかしこれも二面性、光と影、裏と表を見たほうが良かろうということで、司法改革を弁護士とは逆の立場の人が書いているところが目について購入した本...

少し前に読んだ本「無罪請負人刑事弁護とは何か? :が検察の問題を暴いて衝撃的だったんですが、あれはあくまで弁護士という立場から書かれたもの。しかしこれも二面性、光と影、裏と表を見たほうが良かろうということで、司法改革を弁護士とは逆の立場の人が書いているところが目について購入した本。 検察40年という経歴話から始まるんですが、最初から「検事は面白い」などと堂々と開き直られてしまって鼻白むところもあり、結局最後まで、期待していた内容とは全く別物でした。 そもそも日本の検察は優秀で、有罪率99.9%を誇っており、確かにほとんどの裁判は量刑を争うだけで、有罪か無罪かを争うのではなく、逆転判決が出るような裁判は、ほんのひと握り。この、ほんのひと握りの中に、検察の暗黒体質に起因した冤罪が潜むという問題認識を期待していたのに対して、本書では99.9%のほうを取り上げて、これを時代に合ったやり方(裁判員制度の導入など)をしていきたいというお話であった。 まぁ、検事総長というお立場だと、そういうことにしかならんのかねぇ。 (2014/8/8)

Posted byブクログ

2011/03/26
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※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 現場検事の頃の回想から、検察トップ時代の大事件の経緯まで、検察・法務の現代史を語ると同時に、日本人の民族性など幅広い視座から、裁判員制度に至る司法改革の歩みを論ず。 [ 目次 ] 第1章 検事は面白い 第2章 検察と政治の間で 第3章 日本の原風景 第4章 深まる法化社会 第5章 万民参加の時代 終章 過去から未来へ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ