日本の歴史(10) の商品レビュー
鎌倉幕府はなぜ「最盛期」に崩壊したのか?衰退期をもたなかった鎌倉幕府。二度のモンゴル来襲と、朝廷との権力闘争をいかに乗り越えたか。後醍醐帝の倒幕の確信とは?
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鎌倉幕府内での権力闘争のもの凄さ、その中にいて超然たる風格に見える北条得宗家にして、あっけなく討たれるその終末が、なぜかしっくりこない。次巻に期待。 「本」脇百姓の記述は差別構造の本質を見る、と言う意味で、出色のエピソードか。 また鎌倉期の地図が日本海を下に、西を右にして書かれていた、と言う事実に改めて驚く。
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蒙古襲来を主軸に、鎌倉幕府崩壊までを駆け足で語る 元寇は特に丁寧に、半島での情勢も含め詳しく語ってくれているが、後半はやや物足りない印象
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日本の歴史学者による歴史記述で、読んで面白いものはほとんどない。正確さを期し、生真面目に書くから事実の列挙になり、教科書のようなつまらないものになってしまうのだろう。 歴史学者は変に想像力や文学的才能があっては困るのかもしれない。少なくとも、日本の歴史学会ではそう考えられているに...
日本の歴史学者による歴史記述で、読んで面白いものはほとんどない。正確さを期し、生真面目に書くから事実の列挙になり、教科書のようなつまらないものになってしまうのだろう。 歴史学者は変に想像力や文学的才能があっては困るのかもしれない。少なくとも、日本の歴史学会ではそう考えられているに違いない。退屈でない歴史書を書いたら破門でもされるのだろう。 この本の著者もまた、退屈をもってよしとしている人のようだ。文章がぜんぜんつまらない。文学的素養もないのだろうが、あんまりニュアンスに富んだ書き方をすると読者に下手な誤解を与える可能性もあるのだろう。 日本史は難読の漢字がたくさん出てくるから、ただでさえ辛いのだ。 鎌倉時代後半をえがくこの本は、このシリーズのなかでも特に読みにくかった。最後にいよいよ登場する後醍醐天皇もなんだか迫力がないし、衰えていたわけでもない鎌倉幕府が滅びた原因も、はっきり伝わってこない。 たぶん著者の文体のせいだと思うのだが。 まあ、文学的におもしろすぎて嘘を書かれても困る。
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