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の商品レビュー

3.7

20件のお客様レビュー

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2010/02/01

ホント面白い!キャラクターも細かいところの詰めも歴史的背景もいろいろ完璧。さすが長年リアルなNHKの脚本を書いてきただけある。

Posted byブクログ

2010/01/26

南北朝時代、年貢の取り立てに喘ぐ因幡の山間の村に住む吾輔は、柿渋で塩の交易をすることに成功する。その後も繁栄を続ける村に、武士らが目を付け…。野武士の一団に、弩と呼ばれる弓で立ち向かった百姓たちの物語。 「7人の侍」のような物語だったけど、経済小説っぽさもあった。作者はテレビドラ...

南北朝時代、年貢の取り立てに喘ぐ因幡の山間の村に住む吾輔は、柿渋で塩の交易をすることに成功する。その後も繁栄を続ける村に、武士らが目を付け…。野武士の一団に、弩と呼ばれる弓で立ち向かった百姓たちの物語。 「7人の侍」のような物語だったけど、経済小説っぽさもあった。作者はテレビドラマの脚本家だそうで、なるほどそれで…とうなづける解りやすさが随所に感じられた。それは軽さと裏腹かもしれないが、普通に楽しめた。 (B)

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2011/09/18

普段、歴史物時代ものは読まないので導入部はのみ込みが悪く苦労したけれど、面白さ盛り沢山で満足の一冊。荘園制度末期の農民の生活や時代背景を新鮮な思いで読む。因幡の国の山奥という舞台もおもしろい。主人公吾輔が商いに挑戦しようと訪ねる瀬戸内、因島の豊かさは対照的。この辺の話の広がりと人...

普段、歴史物時代ものは読まないので導入部はのみ込みが悪く苦労したけれど、面白さ盛り沢山で満足の一冊。荘園制度末期の農民の生活や時代背景を新鮮な思いで読む。因幡の国の山奥という舞台もおもしろい。主人公吾輔が商いに挑戦しようと訪ねる瀬戸内、因島の豊かさは対照的。この辺の話の広がりと人間のつながりがすごくいい。途中、弩がイメージできず「怒」がずっとのしかかってきて不安な気持ちで読んだ。「弩」が具体的にわかってきた第2部はまた違った面白さ。戦については感心するばかりであった。

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2010/07/05

南北朝時代、山に囲まれた因幡の百姓・吾輔の生き様。弩(クロスボー)を使い、農民が武士を雇って自衛に勤め、塩と柿との取り引き、横浜の金沢文庫の資料を元にした時代小説。 わ~、おもしろかった! 力強いし、当時の百姓の境遇を織り交ぜながら、小説と史実を織り交ぜてあって。当時の農民は、...

南北朝時代、山に囲まれた因幡の百姓・吾輔の生き様。弩(クロスボー)を使い、農民が武士を雇って自衛に勤め、塩と柿との取り引き、横浜の金沢文庫の資料を元にした時代小説。 わ~、おもしろかった! 力強いし、当時の百姓の境遇を織り交ぜながら、小説と史実を織り交ぜてあって。当時の農民は、弱く、貧しく、領主に言われるままという定説が主だったけど、もしかしたら違ったのかも、、、と思わせた。 読み終わった時に「あー、おもしろかった!」って言える小説だったなぁ。幸せ!

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2011/08/19

 北上次郎氏とは相性がいい。 「相性がいい」というのは、ヘンな表現ではあるけれども、彼が「いい!」という作家は妙に私のツボにはまるのである。 本作も、北上氏絶賛。 しかし…。 ストーリーは面白いのだ。 しかし、語り口が何ともしっくり来ず、読み終えるのに、ちょっと難渋した次第。 同...

 北上次郎氏とは相性がいい。 「相性がいい」というのは、ヘンな表現ではあるけれども、彼が「いい!」という作家は妙に私のツボにはまるのである。 本作も、北上氏絶賛。 しかし…。 ストーリーは面白いのだ。 しかし、語り口が何ともしっくり来ず、読み終えるのに、ちょっと難渋した次第。 同じようなジャンルであれば、帚木蓬生の「国銅」が読み応えがあったなぁ…。

Posted byブクログ

2011/07/18

エピローグからわくわくさせてくれます。いかにも、テレビドラマの脚本家の人が書いた本だなあと思いました。ドラマになったら見てみたい!光信様役は、堺雅人さんがいいなー。

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2009/12/10

時は14世紀の南北朝時代。 タイトルの「弩」とは西洋のクロスボウのこと。弓矢に不慣れな者でも、正確な射撃をすることができる飛び道具だ。その弩を手にし、悪党の襲来から農村を守るために立ち上がった農民たちの物語。 しかし、その武器が物語に、それほど影響を与えていない。だから、弩を...

時は14世紀の南北朝時代。 タイトルの「弩」とは西洋のクロスボウのこと。弓矢に不慣れな者でも、正確な射撃をすることができる飛び道具だ。その弩を手にし、悪党の襲来から農村を守るために立ち上がった農民たちの物語。 しかし、その武器が物語に、それほど影響を与えていない。だから、弩を使った戦闘シーンよりも当時の庶民の生活の方が印象に残る。 江戸時代とは違い、「農民」という身分が曖昧で、本人次第で武士にも商人にも海賊にもなれる時代だった。そんな何でもアリな時代に埋もれていた史実にかなりの創造を加えたと思われる痛快時代劇。

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2009/10/04

タイトルと装丁からのイメージだともっとインパクトがあるのかなっと思ったけど普通に面白い物語でした。 時は鎌倉幕府滅亡から南北朝動乱の時代。わったいな(因幡の方言で規格はずれの自由人)吾輔の商いによって村を繁栄させるサクセスストーリーの第一部と村を悪党から守るために武士をやとい?弩...

タイトルと装丁からのイメージだともっとインパクトがあるのかなっと思ったけど普通に面白い物語でした。 時は鎌倉幕府滅亡から南北朝動乱の時代。わったいな(因幡の方言で規格はずれの自由人)吾輔の商いによって村を繁栄させるサクセスストーリーの第一部と村を悪党から守るために武士をやとい?弩?を武器に農民たちが立ち上がる第二部の二部構成。  読みやすい文章でときおり作者の解説がはいり非常に判りやすい時代小説だなーあっと思ったんですが作者がNHKの脚本家出身と知って納得。

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2009/10/07

ドラマの脚本も多く手がけている筆者からか、文中にも言葉・歴史の説明がドラマのナレーションのようにさりげなく書かれているため、疑問を持ちながら読み進めることがなく、読みやすかった

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2011/09/04

豊かに生まれ変わった郷が、強欲なヤツラに目を付けられた。郷を守るべく、百姓たちが立ち上がる!読み終わってなおこれほど興奮が続く本は滅多にない。 単なる戦小説には括れない、広がりがイイ!色んなエピソードを盛り込んでいるケド、ムダな話は一切なく、すべてが読者を世界に引き込む有効な話材...

豊かに生まれ変わった郷が、強欲なヤツラに目を付けられた。郷を守るべく、百姓たちが立ち上がる!読み終わってなおこれほど興奮が続く本は滅多にない。 単なる戦小説には括れない、広がりがイイ!色んなエピソードを盛り込んでいるケド、ムダな話は一切なく、すべてが読者を世界に引き込む有効な話材。 完璧に絶対に面白い! 「のぼうの城」に決して劣らない面白さ!!!タイトルも読んで納得。このタイトルがすべてを表してる。戦を単なる”華”にとどめていないのもいい。 その凄惨さ、人々の心に与えるものも描かれている。終わり方も最高にカッコイイ。次の本屋大賞は決まりか!

Posted byブクログ