1,800円以上の注文で送料無料

若いうちに読みたい太宰治 の商品レビュー

3.6

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    4

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

太宰治の人物像、そして小説の導入をわかりやすく知れた。 堕落的な観念が自分にも似通っている部分があると感じ、非常にこの1冊で興味が湧いた。 葉、走れメロス、斜陽、晩年、道化の華が見てみたくなった! 斉藤先生の感想や意見ちりばめれれているが、それでも太宰の文章も紹介されていてとてもいい刺激になった。 文学を知ることで、言葉の深い世界、人物の感情の機微などを感じ取りながら、現実世界での自身の生活観を追及していきたいな

Posted byブクログ

2011/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 人の心の痛みに感応し、丁寧に掘り下げていくことで、自意識との葛藤や社会との距離感を、豊かに表現した太宰治。 人生の壁に打ち当たった時に読みたい一八作品の魅力を、縦横無尽に語りつくす。 [ 目次 ] 1 生きる元気をもらいたいときに読む 2 社会に適応できないときに読む 3 女子の気持ちを知りたいときに読む 4 ほんとうの幸福について考えたいときに読む 5 言葉の豊かさを味わいたいときに読む 6 自分が人よりも劣っていると感じたときに読む 7 人生の美しさとはなにかを知りたいときに読む 8 愛の形について考えたいときに読む [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted byブクログ

2011/04/15

太宰治の著書について分かりやすくまとめてある。文章もとても読みやすくすらすらと読める一冊であった。 太宰をいきなり読むのは、人間失格とか重々しい感じがして気が引けていた部分があったけど、この本を読んで太宰の魅力の一つの考え方を知れた。読んでみて、まだ若いうちに太宰を一回は読んでみ...

太宰治の著書について分かりやすくまとめてある。文章もとても読みやすくすらすらと読める一冊であった。 太宰をいきなり読むのは、人間失格とか重々しい感じがして気が引けていた部分があったけど、この本を読んで太宰の魅力の一つの考え方を知れた。読んでみて、まだ若いうちに太宰を一回は読んでみたいなと思わされた一冊です。 また、この本を読んでいて、文章を自分で静止画・動画に想像して読むことの重要性を認識し、意識してやってみたいと思う。

Posted byブクログ

2010/11/01

私は、太宰作品を読んだことがないのですが、 読みたいと思わせてくれる一冊でした。 題名の通り、太宰作品の感想、紹介本なのですが、 私には、本作品の内容(著者の主張)が、 ・著者自身の読み込みが非常に深く、主観的なものか? ・誰もが太宰作品を読み、同様に感じることのできる客観的な...

私は、太宰作品を読んだことがないのですが、 読みたいと思わせてくれる一冊でした。 題名の通り、太宰作品の感想、紹介本なのですが、 私には、本作品の内容(著者の主張)が、 ・著者自身の読み込みが非常に深く、主観的なものか? ・誰もが太宰作品を読み、同様に感じることのできる客観的なものか? というのは、わかりません。 ただ、著者の主張には、共感できる部分が多かったです。 例えば、 ・+思考とは、自分本位なものではなく、痛む心を抱え続けながら、  前向きに生きることである。そのような生き方には、自分の行為に  反省し、他人の痛みや苦しみに対する想像力が大切である。 ・自分の自尊心と付き合うのは難しく、上手く付き合わなければ、  精神のバランスを崩す。 ・(若いうちは、)自尊心が膨らむ一方で、焦燥感がつのり、  余計に自分を苦しめてしまうものだ。 ・自分の幸福感に基づいて力強く生きる。 ・人をだましたり、ずるをしない生き方がとても大切。 です。 読んでいて、気持ちが軽くなり、優しくなれる一冊でした。 著者曰く、太宰作品は、社会的ポジションが定まっていない不安定な 10代、20代に読むべき作品とのことでした。

Posted byブクログ

2010/03/21

人間世界の中でちゃんと生きていきたいのに、それができないもどかしさや、まともに行きたいという切望が彼の本質です。 山は大きくて動かない存在ですが、それと自分という存在を比較すると人間はいつもフラフラしていて、なかなかな生き方が定まりません。 ポジティブシンキングの悪い形には想像力...

人間世界の中でちゃんと生きていきたいのに、それができないもどかしさや、まともに行きたいという切望が彼の本質です。 山は大きくて動かない存在ですが、それと自分という存在を比較すると人間はいつもフラフラしていて、なかなかな生き方が定まりません。 ポジティブシンキングの悪い形には想像力の欠如があります。他人の伊丹や苦しみに対する想像力が欠如しているから心が傷つかない。それは本当の心の強さではありません。 自分がしてしまったことを反省したり、人が苦しんでいる姿に心が痛んでしまう、そういう気持ちを抱えながらも何か自分にできることはないかと前向きに考えることです。 自尊心がどんどん膨らむ一方で自分はまだ何もしていないという焦りや絶望間があるものですから、余計に自分を苦しめることになる。 太宰の作品を読んでおくと、人とうまくいかないときの慰めにもなりますし、自分と同じような感じをもっとひどい形で生きた人もいるという安心感にもなります。 文学は何のためにあるのか?一人ひとりの人を深く見抜く人間理解力が鍛えられます。 人生で成功することはある程度は大事ですが、人生を味わいきる方が大切です。

Posted byブクログ

2009/10/14

走れメロス!「メロスは激怒した」 太宰作品を真剣に読んだことはない、しいて言えば 「走れメロス」だろう、短編にステキな作品がある模様 こんどまとめて読んじゃうよ!とても参考になりました。

Posted byブクログ

2009/10/04

『女が読む太宰治』と同時刊行。 多作の著者なので、どこかで書いたネタを、角度を変えて展開している本も多い。だが本書は、1人の作家に絞っての展開で、生きかた論を加味したよい解説本になっている。 著者自身が太宰を愛読したことがよくわかる1冊。

Posted byブクログ