昔話とは何か 改訂 の商品レビュー
日本の例やドイツの例が出てきますが、そこには共通部分と民族性の違いが見られます。言葉の使い方自体も昔話の特徴があり、翻訳物の昔話というのは、実は魅力のほとんどが失われているのかも、とも感じました。三、七、十二といった、昔話に定番な数。末っ子など、一番立場が弱いモノが成功すること。...
日本の例やドイツの例が出てきますが、そこには共通部分と民族性の違いが見られます。言葉の使い方自体も昔話の特徴があり、翻訳物の昔話というのは、実は魅力のほとんどが失われているのかも、とも感じました。三、七、十二といった、昔話に定番な数。末っ子など、一番立場が弱いモノが成功すること。 昔話の記号化からその意味を読み解いていく試みは、一見無粋なようにも見えますが、印刷や照明といった技術で、昔話の価値が相対的に低下しているであろう今、私たちは伝承の途中にいるのであって、終点ではない、という言葉に重みがあり。
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物語の成り立ちに興味のある人には、すごく面白く読める本。 改訂版の前のものが絶版になって、今回の発行に至ったようだが、これが絶版なんてもったいない! 私は図書館で借りたのですが、改めて買います。手元に置いておく価値のある本です。
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