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ミストボーン(1) の商品レビュー

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21件のお客様レビュー

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2009/10/04

3部作の第一部、3分冊の内の第一巻、らしい。 陰鬱に沈んだ風景描写。やせた土地に散らばり畑を耕す奴隷層《スカー》、地面に降り積もる灰、赤い太陽。夜になれば人々の恐れる霧が出る。スカーは貴族層に虐げられている。その霧を恐れず宵闇を自由に歩き、貴族達を暗殺しているらしい謎の人物が、ケ...

3部作の第一部、3分冊の内の第一巻、らしい。 陰鬱に沈んだ風景描写。やせた土地に散らばり畑を耕す奴隷層《スカー》、地面に降り積もる灰、赤い太陽。夜になれば人々の恐れる霧が出る。スカーは貴族層に虐げられている。その霧を恐れず宵闇を自由に歩き、貴族達を暗殺しているらしい謎の人物が、ケルシャー。その登場からして不敵で、能力の片鱗を伺わせる。そして場面変わってスカーの盗賊団で暮らす少女ヴィン。虐げられた生活に慣れており、目立たなくすることが生き延びる道だと知っている。しかし自分が気づかぬうちに未知の能力を使っていることがわかり…。 ケルシャーは本当に大胆不敵、尊大、だけど憎めない。一方でヴィンは厳しい生活に慣れすぎて、突然現れたケルシャーやその仲間達への警戒を解けない。その様子がいじめられ続けた子猫のようで、読んでいてもどかしくなる。しかしそのうち自分で考えて判断できるようになり、打ち解けて行く過程も見所かな。 ケルシャーは強くて頼もしいし、ヴィンも応援したくなる。この二人が主人公かな。

Posted byブクログ