逆境を愉しむ身軽な生き方 の商品レビュー
「一流の男、二流の男」と主張が異なっている気がする。 本書は、普段から「がんばりすぎて死にそう!」という人にはお勧めだが、そうでない人にとってはあまりヒントは得られないと思う。内容は「別に年収1000万じゃなくて800万でいいじゃん、車はクラウンじゃなくてもいいじゃん」的な意味だ...
「一流の男、二流の男」と主張が異なっている気がする。 本書は、普段から「がんばりすぎて死にそう!」という人にはお勧めだが、そうでない人にとってはあまりヒントは得られないと思う。内容は「別に年収1000万じゃなくて800万でいいじゃん、車はクラウンじゃなくてもいいじゃん」的な意味だと解釈しました。 以下、メモ ・今に満足できない人は、たとえ全世界を手に入れても幸せになれないだろう(by ブールジェ)→不要な望みは持たない。それによるコンプレックスなどは捨てる ・「足るを知る」仏教経済学の考え方 ・三菱地所元社長・福沢武の話 ・give and give の精神→これこそ究極。カーネギーに通じている ・安藤忠雄と佐治敬三の関係→名刺の頼らない関係作り ・東大卒は熾烈な競争を勝ち抜いた輝かしい勲章であるが、あくまで過去の栄光である 2010年6月12日 読了15(8)
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川北義則著「逆境を愉しむ身軽な生き方」PHP(2009) * 人には自分の持っている能力をいちばん発揮できる状態がある。それはフロー状態と呼ばれている。実際に物事がうまくいくとき、人は無理をしていない。 * 人が生まれてきたのは人生を愉しむためだ。この原点に立ち返るにはもっと怠け...
川北義則著「逆境を愉しむ身軽な生き方」PHP(2009) * 人には自分の持っている能力をいちばん発揮できる状態がある。それはフロー状態と呼ばれている。実際に物事がうまくいくとき、人は無理をしていない。 * 人が生まれてきたのは人生を愉しむためだ。この原点に立ち返るにはもっと怠ける気持ちを持つことも大切である。「一期の楽しみはうたたねの枕の上にきわまれり」(鴨長明)。 * 『今に満足ができない人間は、たとえ全世界を手に入れても決して幸せにはなれないだろう。』 * 『どうでもいい、という問題解決方法があるのを人は知らない』 * 怒ることは自分で毒を飲むのと同じことである。わざわざ自分で毒をとって飲む必要はない。 * 『人の一生は重き荷を背負って遠き道を行くが如し。急ぐべからず』(徳川家康) * ブータンはGNHという独自の指標を考案している。これは国民総幸福量、のことである。ブータンが具体的にどのような国づくりをしているのかは、①道路と電気の開発、②教育、医療の無料化、③自己啓発と伝統文化の維持、④自然環境の保全、⑤足るを知る、⑥功利主義経済学への批判、⑦グローバルリズムへの警戒。 * 日本は輸出で食べているというのは、少し間違いである。日本のGDPに占める輸出額の割合は15%、中国は35%、EU諸国は50%。輸出が活発でなければ日本は食べていけないというのは昔の話である。マスコミの報道を鵜呑みにしないことである。 * 『若い生活をしている人は若い。老いた生活をしている者は老いている。』(井上靖)
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2009.10.10読了 世界的な大不況を逆手にとって、先のことは心配しても仕方がないのだから、頑張らないで身軽に生きるコツを説いた本。感性を磨こう、ポジティブに考えようなど多少前向きな内容もあるが、どちらかと言えば、「頑張らずにマイペースで」が貫かれており、やや歯がゆさが残る。
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