ヴィヨンの妻・人間失格ほか(2) の商品レビュー
とにかく酒に溺れてどうにかなる男がよく出てくる。女はそんな男に尽くして世話してやる。混沌とした空気の中にある人間の営みとエネルギーは時に純粋で時に残酷である。 人間失格の主人公は肥大した自己愛と強烈な自己否定を抱え、少しずつ壊れていく。 この自己否定の感情というのは、褒められて育...
とにかく酒に溺れてどうにかなる男がよく出てくる。女はそんな男に尽くして世話してやる。混沌とした空気の中にある人間の営みとエネルギーは時に純粋で時に残酷である。 人間失格の主人公は肥大した自己愛と強烈な自己否定を抱え、少しずつ壊れていく。 この自己否定の感情というのは、褒められて育って高い自己肯定感を持つ人にはきっと理解ができないのではないだろうか。
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2018年11月18日、「ヴィヨンの妻」を読了。 よくわからない内容だった。 2018年11月21日、「きりぎりす」を読了。 最後に、こおろぎときりぎりすが出てくるが、これまたわからず。難解というか。 2018年11月24日、「思い出」は163頁まで読んだ。
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この歳になって初めて読んだ。芸術的なことは分からんけど,いやいや駄目でしょ,が感想。ヴィヨンの妻とか続けて読んだからかもしらんけど,駄目でしょ。もっと若い時に読むべき本なのかも。
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何回トライしてもあまり自分の琴線には触れない・・。口語体で「AしてC。」をこの文体は「AしてBがあってC。」みたいな特徴を見た。
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巻末の池内紀さんの解説にひかれて手に取った。ヴィヨンを一読して「ヘンテコな小説」、再読すると「なおのことヘン」と書いてあるが、僕は中学生で一読し、いま四十歳で再読して、まさにそのとおりだと思った。「大谷」にモデルがいたとは知らなかった。
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NHKのテレビ番組のJブンガクで紹介がありました。 これまでは,ただ暗い作品だと思っていたのですが, ちょっと違う読み方ができるようになりました。 主人公の女性の強さが読めるようになりました。
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恥ずかしながら、教科書以外ではじめて手に取って、読んでみた「太宰」。勝手なイメージとしては、ただただ暗いものだろうということしかなかったが、実際読んでみると、何編かにはクスッと笑ってしまいそうな文章もあり、面白かった。「きりぎりす」と「燈籠」が好き。
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「人間失格」「ヴィヨンの妻」ほか6作品を収録。 「人間失格」は思ったより落ち込まず,逆に励まされたような気がする‥。 「きりぎりす」は,夫に別れを告げる妻の独白?でとっても好みだった。 「ヴィヨンの妻」旦那が最低すぎてびっくり‥(--;)ただ奥さんが変に前向きで,奇妙な夫婦関係を...
「人間失格」「ヴィヨンの妻」ほか6作品を収録。 「人間失格」は思ったより落ち込まず,逆に励まされたような気がする‥。 「きりぎりす」は,夫に別れを告げる妻の独白?でとっても好みだった。 「ヴィヨンの妻」旦那が最低すぎてびっくり‥(--;)ただ奥さんが変に前向きで,奇妙な夫婦関係を築いてるせいかそんなに不快じゃなかった。 決して幸せじゃないのになんだか不思議な明るさを感じる作品でした。
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※このレビューにはネタバレを含みます
人間としてどれだけダメだったら”失格”なのかということについて考えたい気分の時に読んだ本。全部とはいえないかもしれないが、主人公の行動や経験は人々が一度は体験したことがあるものではないだろうか。それが人生のなかで起こり続けると主人公のように自分は人間失格なのではないかと思わせてしまうという、著者からの警鐘なのかもしれない。この本に出てくる登場人物は、現代でも思わず”いるいる!”と思ってしまうような人ばかりだった印象を受けた。それは、いつの時代でも人間の本質は普遍のものだからかもしれない。
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『ヴィヨンの妻』が面白かったかな。『人間失格』は、誰でも持っている気持ちや人間的な所を細かく表現されていて、自分を考えさせられた。
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