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斜陽・パンドラの匣(1) の商品レビュー

3.9

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

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2018/12/14

太宰治は人間失格を読んでから、暗いな〜と敬遠していました。 今回は、なんとなく読んでみたくなって、図書館で借りました。 かなり面白かったです。 しかも暗さをほとんど感じませんでした。 パンドラの匣は、何箇所か笑ってしまいました。 読まず嫌いはするもんじゃないですね、読んでよかった...

太宰治は人間失格を読んでから、暗いな〜と敬遠していました。 今回は、なんとなく読んでみたくなって、図書館で借りました。 かなり面白かったです。 しかも暗さをほとんど感じませんでした。 パンドラの匣は、何箇所か笑ってしまいました。 読まず嫌いはするもんじゃないですね、読んでよかったです。 人間失格、また読んでみようかな。

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2014/10/21

斜陽は以前読んだことがあり、もう一度読みたいと思いこの本を読ませて頂きました。 この本では斜陽とパンドラの匣の二つの作品が収録されています。 斜陽は女性の恋愛に対する強気な面が描かれていました。以前読んだ時はよく分からなかったのですが、それと同時に重たいテーマも含んでいると思いま...

斜陽は以前読んだことがあり、もう一度読みたいと思いこの本を読ませて頂きました。 この本では斜陽とパンドラの匣の二つの作品が収録されています。 斜陽は女性の恋愛に対する強気な面が描かれていました。以前読んだ時はよく分からなかったのですが、それと同時に重たいテーマも含んでいると思いました。 パンドラの匣は思った以上にのめり込んで読めました。太宰さんの書いた小説の中では明るい、軽みのある話だったと思います。

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2014/03/31

収録作品は二編。  太宰治のイメージは破滅型の小説のイメージが強かったのでこれに収録されている二編はどれも、それまでのイメージとは少し違うものでした。 『斜陽』は元華族の母とその二人の子供たちの姿を描いた話。  これは破滅型と言えばそうなのですが、最後の語り手の選択が生きる...

収録作品は二編。  太宰治のイメージは破滅型の小説のイメージが強かったのでこれに収録されている二編はどれも、それまでのイメージとは少し違うものでした。 『斜陽』は元華族の母とその二人の子供たちの姿を描いた話。  これは破滅型と言えばそうなのですが、最後の語り手の選択が生きることに対する一つのメッセージでもあるように思います。姉弟それぞれの選択は、なんというか作者の男女観と生死観が表れているのかな、とも思いました。 『パンドラの匣』は結核を患い専門病院に入院中の青年が友人に宛てた手紙の形式で語られていきます。  これも話の雰囲気がかなり意外でした。入院中の普通の日常生活描写が軽いテンポで語られ、また男女の恋愛要素もあるものの、それも破滅に向かっていくようなものではなくて、少しのせつなさを残して締めるさりげないもの。手紙での語り口調なのに、登場人物たちが生き生きとしていて面白かったです。  どちらも死へのあこがれが描かれる反面、生きることを否定しない視点も描かれていたように思います。暗いだけでない、太宰の作風を知ることができました。

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2013/11/28

元華族の母娘息子の話の『斜陽』 戦争が終わって、「平等」という言葉が猛り狂い、華族だった3人は生きる術が見あたらずどんどんと堕ちていく。 母は美しいままで死に、息子は貴族にも戻れず、平民に受け入れられず、葛藤を抱えたまま死ぬ。 娘は敢えて逆風へ挑み、生きる決意をしていく。...

元華族の母娘息子の話の『斜陽』 戦争が終わって、「平等」という言葉が猛り狂い、華族だった3人は生きる術が見あたらずどんどんと堕ちていく。 母は美しいままで死に、息子は貴族にも戻れず、平民に受け入れられず、葛藤を抱えたまま死ぬ。 娘は敢えて逆風へ挑み、生きる決意をしていく。 生きることは醜い、死ぬことは美しいと再三でてくるのに、それでもやっぱり生きて行かなきゃ、という思いが伝わる。 ぼんやりしたお嬢様のかず子が、「恋に恋する」状態で一人東京に行っちゃうとこなんて胸が痛い。 かず子、それはなんか違うんじゃ・・!とつい思ってしまう。 それでも足掻いて生きていこうとするかず子は良い。 『パンドラの箱』は既読だった!せっかく買ったのに読んだことあった!私の記憶力が残念。

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2013/09/01

斜陽を読んだ 病気描写が苦手で、引き込まれないように一歩ひいて読んでいた 擬音語の怖さが暫く頭から離れなかった 恋愛に関して一歩ひいて読んでしまうのでなんともいえない後味の悪さだけ残った 最後弟の手紙だけは人間の弱い部分を読むようで惹きつけられた 女性に感情移入ができない

Posted byブクログ

2013/06/02

斜陽はおもしろかった。退廃とモラル、戦後、蛇、たまご、家族(父のいない)、手紙など、深く残った。 パンドラの匣は映画もおもしろかった、原作もまたコミカルな部分と「かるみ」があり明るい感じがした。

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2012/12/08

「斜陽」 破滅願望を散りばめた作品だと感じた。ただ胸の奥で凝り固まって吐き出すことの出来なくなった思いを、代弁しているいるようにも感じ、ひどく読みごこちが良かった。主人公のしたたかさと対照的に、書かれた直治の遺書が、読んでいてすごく胸に詰まった。息苦しく世の中で居場所を見つけるこ...

「斜陽」 破滅願望を散りばめた作品だと感じた。ただ胸の奥で凝り固まって吐き出すことの出来なくなった思いを、代弁しているいるようにも感じ、ひどく読みごこちが良かった。主人公のしたたかさと対照的に、書かれた直治の遺書が、読んでいてすごく胸に詰まった。息苦しく世の中で居場所を見つけることの出来ない、そんな姿がどこか自分にも感じられた。 「パンドラの匣」 正直、驚いた。こんな作品も書いていたとはびっくりだ。軽い文章と男女のやり取り。治療院にいるひばりにしても随分と明るい。誰かの生き様を左右するでもなく、時代を風刺するでもなく、どこかほのぼのとして温かい時間が流れている。破滅型ばかりを想像していたので新たな発見に楽しさが混じった。

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2012/08/29

太宰治の小説にはなんだか引き込まれるものがある。 寝そべりながらぼーっと読んでいると気づかないうちにどんどん読み進んでしまう。

Posted byブクログ

2012/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

斜陽は好きな小説である。生い立ちや育ち、それにとらわれながら、生きていく人の苦悩、兄の何者にもなれない貴族崩れ、打ち破れた没落感は痛々しい、またかずこが上原との関係を成就させようと奮闘する決断は女の強さがあった。

Posted byブクログ

2011/05/13

パンドラの匣は読んでてとても和むというか。 斜陽の方が物語の展開的にぐいぐい引き込まれた感じだけど、 お話全体でいうとパンドラの匣に方が好き

Posted byブクログ