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贄の夜会(下) の商品レビュー

4.1

15件のお客様レビュー

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2020/02/10

1つの事件に3つの勢力が関与しながら物語は進んでいき、それらが詰め込み過ぎにならずに上手に関連付けられて非常に読み応えがありました。 特に目取真と大河内刑事のひたむきさが魅力的です。

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2019/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「おすすめ文庫王国」の国内ミステリ部門9位になってたもの。 上下巻で1,700枚という量がありながら、ほぼ2日で一気読み!ものすごい読ませるね、これは! 現実の事件をモデルにしつつ、サイコ・キラーvs狙撃手vs孤独な刑事の三つ巴の戦いを描いた、濃い~サスペンス。 ただ惜しむらくは、真犯人(=サイコ・キラー)が弱いこと。なんかポット出の印象が否めない。思わず『名探偵の掟』の「ダイイング・メッセージ」の章を思い出すほどに…。

Posted byブクログ

2019/04/27

捜査一課強行班七係 小林班、デカ長大河内 捜査をベースに犯人に辿り着く、警察小説としての王道。 大量に血が流れ、色々な事情が絡み合う大作。 やや間延びしたが一気に読めた。

Posted byブクログ

2017/05/17

始まりは女性2人が惨殺された殺人事件。 そこからさらに小説世界は深くなっていき、警察組織の闇、少年法の解釈、戦後の沖縄の混乱、犯罪心理学に人間ドラマ…いろんな要素が絡みあいながらの圧倒的スケールな世界でした。 ただのミステリーと思うべからず!な一冊。

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2017/05/05

暗殺者に暴力団に警察組織上層部の腐敗、猟奇殺人に真犯人、事件を負う刑事は暗い過去持ちと、警察小説あるあるを詰め込めるだけ詰め込んだ作品。ちょっと非現実的なところはあるが、破綻もなくまとまっていたとは思う。しかし人が死にすぎ。 一応刑事がメインの主人公だが、暗殺者がかなり魅力的なた...

暗殺者に暴力団に警察組織上層部の腐敗、猟奇殺人に真犯人、事件を負う刑事は暗い過去持ちと、警察小説あるあるを詰め込めるだけ詰め込んだ作品。ちょっと非現実的なところはあるが、破綻もなくまとまっていたとは思う。しかし人が死にすぎ。 一応刑事がメインの主人公だが、暗殺者がかなり魅力的なため若干霞みがち。心理学者は事件の解決には役立っているのだが、正直なんであんな行動をとったのかりかいできない。そんなことすれば目をつけられるなんてことはすぐにわかるだろうに。

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2016/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった! 特に下巻に入ってからは、ねなくては・・・と思いつつ読みふけってしまった。 しかし、結局一番後ろで糸を引いていた黒幕は分からずじまいなのがどうもモヤモヤした。ヤクザとの関係は?時々出てくる刺客は結局殺されちゃって意味をなさず・・・精神的なコントロールを受けて弁護士はどうしちゃったわけ?等々最後にもう少し種明かしが欲しいところ。 ただ、冷血漢のスパイナーが時折見せる人間らしい一面にほろりとした。

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2015/06/28

このミスベスト10、2007年版7位。サイコスリラー、警察小説、スナイパーのハードボイルド物といったさまざま要素が含まれた小説。海外小説やドラマのようなサイコスリラー部分が秀逸。女性プロファイラーを交えた頭脳戦を柱にハードボイルドな展開が絡んでいくのがとても良い。偶然、今まさに現...

このミスベスト10、2007年版7位。サイコスリラー、警察小説、スナイパーのハードボイルド物といったさまざま要素が含まれた小説。海外小説やドラマのようなサイコスリラー部分が秀逸。女性プロファイラーを交えた頭脳戦を柱にハードボイルドな展開が絡んでいくのがとても良い。偶然、今まさに現実的に問題となっている、社会復帰したのちに手記を出版したかつての猟奇的少年犯罪者「少年A」をモデルにした人物が中心となって事件が展開していく。若干、大風呂敷を広げすぎの感があり、企業と政治家や官僚の汚職に殺人をからませるのはどうかと思うし、ハードボイルド色が強すぎてスナイパーがヒーローになってしまってるのが、やや興ざめだけど、逆にわかりやすくテンポ良くなって、1700枚の大作を飽きずに一気に読める。色々な人が出てくるけど、一人ひとりがきちんと描き分けられておりそれぞれの人物にひきつけられる。今年のイチオシです。

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2012/02/13

《犯罪被害者家族の集い》を舞台にした殺人事件の捜査は暗礁に乗り上げた。事件を追う大河内刑事に公安から圧力がかかる。 事件の裏には沖縄の悲劇、そして警察内部の腐敗が黒々と横たわっていた。猟奇的殺人者、殺し屋、孤独な刑事の三つ巴の闘いの結末は!? 早々に急展開があり、「こいつ犯人じ...

《犯罪被害者家族の集い》を舞台にした殺人事件の捜査は暗礁に乗り上げた。事件を追う大河内刑事に公安から圧力がかかる。 事件の裏には沖縄の悲劇、そして警察内部の腐敗が黒々と横たわっていた。猟奇的殺人者、殺し屋、孤独な刑事の三つ巴の闘いの結末は!? 早々に急展開があり、「こいつ犯人じゃないのかよ!」的な流れになります。 様々なものを無くしていく大河内刑事が最後には少しだけ救われて良かった・・・・ ちょっとフィクション度が高いですが、2転3転する構成が面白かったです。

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2022/11/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いっぱい死んじゃったな~。 長かった割には、肝心なところが説明不足な気がした。例えば、透明な友人のことや、どうやって洗脳してたのかとか。 プロの殺し屋だったり、過去に娘を亡くした刑事だったり、登場人物がよかったが、相対する犯人側が物足りず。 最後、何とかまとめました、となってしまったのかな。 でも、展開が気になって、あっという間に読めました。 

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2011/04/07

面白かった。上下巻に渡る長編だが、全く苦にならなかった。孤独な刑事とプロの狙撃者、二人のキャラが実にイイ。特に大河内の感情がグーッと入り込んでくる箇所がいくつかあった。警察汚職と猟奇殺人者の関係においていまいち腑に落ちないところがあったが、ハードボイルドミステリーの中では秀逸な作...

面白かった。上下巻に渡る長編だが、全く苦にならなかった。孤独な刑事とプロの狙撃者、二人のキャラが実にイイ。特に大河内の感情がグーッと入り込んでくる箇所がいくつかあった。警察汚職と猟奇殺人者の関係においていまいち腑に落ちないところがあったが、ハードボイルドミステリーの中では秀逸な作品であると私は思う。

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