ワシントン初期研修医必携マニュアル 第2版 の商品レビュー

Thomas M.DeFer,Bryan A.Faller,HemalGada,Sam J.Lubner【編】,箕輪良行【監訳】

2013/04/08

率直に言って、序盤が面白くない。
また、中盤も非常に苦しい。
そして、日本で有名な「内科レジデントマニュアル」等と構成も異なる為、少々取っ付き難い印象がある。
しかしながら、大凡の事は網羅されており、初期レジデントが外来にて判断しなければならないコンサルテーションのコツ等も書かれている点が「初期研修医向けのマニュアル本」として評価されるべきであろうと思われる。
診療の詳細な内容はワシントンマニュアル本編に譲り、初期研修医として必要とされるマネージメントに関する本だと捉えるのも1つの考え方であろうと思われる。

とは言え、多少難はあるものの、Common chief complainやcommon diseaseに対する一般的な対応について、そこそこ触れられているので、先ずはこの内容を頭に叩き込んだ上で、ワシントンマニュアルで確認をして知識とアルゴリズムを自分の物にするのが無難だと思われる。