わからず屋さんの取扱説明書 の商品レビュー
本書は「わからず屋さん」への対処法はもちろん、読者自身の「わからず屋さん」であった場合についての対応についても言及。あらゆる方面の「面倒な人」についての考察を行う。これは「人間関係」全般に応用できるスキルと言ってもいいだろう。 「わからず屋さん」というのは、あくまでも個々人...
本書は「わからず屋さん」への対処法はもちろん、読者自身の「わからず屋さん」であった場合についての対応についても言及。あらゆる方面の「面倒な人」についての考察を行う。これは「人間関係」全般に応用できるスキルと言ってもいいだろう。 「わからず屋さん」というのは、あくまでも個々人の評価であって、本人がそう思っていない場合はもちろん、周囲の人間もそう考えているとは限らない。それゆえに「わからず屋さん」認定した本人も実は「わからず屋」で周囲から孤立してしまうこともある。これはこれで寂しいのだが、だからといって認定した「わからず屋さん」と周囲に同調してしまうのもバカバカしい。この解決法でよく言われるのが「つかず離れず」ということ。このいわゆる「間合い」というものは、人間同士でも人間と物事との関係でも基本となるものかと思う。要は「ほどほどに」ということ。 このような人間関係に関する書籍は「嫌な奴とはさっさと離れる」とか「自分の欲求を克服してみんなに好かれる」といった論調のものは流行らない。嫌な相手に対しては反面教師としてのそれも含めてうまく利用。自分については相手に悟られないように上手に偽装といった方法論を説くものが多いように思う。確かに社会に生活する以上露骨に関係を切ることもできないし、自分の我を通すことも不可能だろう。しかし相手に対しても自分に対しても全く「見て見ぬふり」ということを続けていても、相手も自分もその行動を正当化することに何の躊躇もなくなってしまう。そのためには何かしらの「表現」というものは工夫していく必要があると思う。多くのコミュニケーションは消極的に我慢することから一歩踏み出す身構えを持つだけでもかなりの違いが出てくるのではないだろうか。本書の分析はそんな対応の下準備としてとても有効だと思う。
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コミュニケーションが良好でない人間関係を、「わからず屋」さんという視点から捉え、改善する方法を指南した一冊。何かしっくり腑に落ちないのは、自分が「わからず屋」だからか? 万人といい関係になれればそりゃベストだと思うけれど、人間ってそんなにシンプルなものなのかな? 教科書的な内...
コミュニケーションが良好でない人間関係を、「わからず屋」さんという視点から捉え、改善する方法を指南した一冊。何かしっくり腑に落ちないのは、自分が「わからず屋」だからか? 万人といい関係になれればそりゃベストだと思うけれど、人間ってそんなにシンプルなものなのかな? 教科書的な内容なので、相当前向きな方にはフィットすると思うけれど。 詰まるところ「大人になれよ」ということなのかも?
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