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アーサー王ここに眠る の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2018/10/13

語り継がれた伝説は人々の願望が反映されたもの…であれば、ほんとのところはどうだったのか?という話で、わたし的には大好物。名前は少々違うけれど、アーサー王に仕える騎士たちやマーリン(魔法使いということになっているけど実際のモデルはどんな人だったんだろう?)の物語が、実際にあったこと...

語り継がれた伝説は人々の願望が反映されたもの…であれば、ほんとのところはどうだったのか?という話で、わたし的には大好物。名前は少々違うけれど、アーサー王に仕える騎士たちやマーリン(魔法使いということになっているけど実際のモデルはどんな人だったんだろう?)の物語が、実際にあったこと「っぽい」話に変換され、さらに少女の目を通して描かれる。 アーサー王伝説の物語をひととおり読んでからこの本を手にしたほうが良い。

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2017/06/19

アーサー王伝説が好きな人ならば読む価値のある一冊だと思う。 物語、それを語ることについて深く考えさせられる。 著者の職業がイラストレーターでもあるためか、描写が詳細でとても美しい。 自分が英文学を研究しようとしていて、伝説とファンタジーを常に身近に思っているせいもあるが、伝説が...

アーサー王伝説が好きな人ならば読む価値のある一冊だと思う。 物語、それを語ることについて深く考えさせられる。 著者の職業がイラストレーターでもあるためか、描写が詳細でとても美しい。 自分が英文学を研究しようとしていて、伝説とファンタジーを常に身近に思っているせいもあるが、伝説がどのように織り上げられていくのか、伝説がどのような作用を持ち、今に伝えられてきたか、そのことを改めて考えさせられる。

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2014/12/25

面白かった。マーヒーの「不完全な魔法使い」を、もう少し地に足をつけて描いた感じ。 しかし表紙等が全然中身に合ってない。これはちょっとなぁーってくらい合ってない。訳も、読みやすいのに、突然変な時がある。特にしょっぱな主人公の出会いのとこと、奥方の逢引現場を押さえられるとこに違和感...

面白かった。マーヒーの「不完全な魔法使い」を、もう少し地に足をつけて描いた感じ。 しかし表紙等が全然中身に合ってない。これはちょっとなぁーってくらい合ってない。訳も、読みやすいのに、突然変な時がある。特にしょっぱな主人公の出会いのとこと、奥方の逢引現場を押さえられるとこに違和感…。

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2014/10/11

[ 内容 ] ブリテン島、紀元五百年ごろ。 ひとりの司令官に率いられた荒々しい騎馬の集団が、館を襲い火を放った。 命からがら逃れ出たみなしごの少女グウィナは、奇妙な風体の男にひろわれる。 タカのような風貌のその男の名はミルディン。 ブリテン島の統一を目指す司令官、アーサーに仕える...

[ 内容 ] ブリテン島、紀元五百年ごろ。 ひとりの司令官に率いられた荒々しい騎馬の集団が、館を襲い火を放った。 命からがら逃れ出たみなしごの少女グウィナは、奇妙な風体の男にひろわれる。 タカのような風貌のその男の名はミルディン。 ブリテン島の統一を目指す司令官、アーサーに仕える吟遊詩人。 言葉を巧みにあやつり、人々の心を手玉に取る不思議な男。 ひとりぼったのグウィナの運命は、その日から一変する。 少女の目からアーサー王伝説を語る、心揺さぶる物語。 カーネギー賞受賞の傑作。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

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2012/12/30

みなしごのグウィナは、ブリテン島の統一を目指す男アーサーに仕える吟遊詩人のミルディンに拾われた。そして水に長く潜っていられるということから、アーサーに湖の中から剣カリバーンを渡すという役目を言い渡される。それはまるで湖の精がアーサーに剣を授けたかのように人々の目には映った。グウィ...

みなしごのグウィナは、ブリテン島の統一を目指す男アーサーに仕える吟遊詩人のミルディンに拾われた。そして水に長く潜っていられるということから、アーサーに湖の中から剣カリバーンを渡すという役目を言い渡される。それはまるで湖の精がアーサーに剣を授けたかのように人々の目には映った。グウィナはグウィンと名を変え、髪を切り、男の子となってミルディンの従者として彼と行動を共にすることに。ミルディンはアーサーを英雄にするべく物語を語る。何年か経ち、成長したグウィナは男の子のふりをすることむつかしくなり、今度は女の子として、もう同行はできないがミルディンの間者として、アーサーの奥方グウェニファーの侍女として日々を過ごしていく。 アーサー王伝説を別の視点で描いた物語。ミルディンの、娘であり息子であるグウィナへの想いが、せつない。

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2012/03/23

情景描写がとても上手くて、目で見ているようだった。 英語の言い回しの影響なのか、話の流れをつかむには少し読みにくかった。あと、途中で登場人物の名前を間違えている箇所がいくつかあった。 くしゃくしゃの紙の印刷で本文が囲われているデザインは、面白いと思った

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2012/02/15

アーサー王の伝説が、もとのどのような歴史的事件からできあがったのかということを、想像力たくましく物語仕立てにした小説。マーリンやら精霊やらが関わる魔法的な要素が、こんなふうにでっちあげられたのではないかという憶測はいかにももっともらしく、語り部の主人公の冒険とともに魅力的なお話に...

アーサー王の伝説が、もとのどのような歴史的事件からできあがったのかということを、想像力たくましく物語仕立てにした小説。マーリンやら精霊やらが関わる魔法的な要素が、こんなふうにでっちあげられたのではないかという憶測はいかにももっともらしく、語り部の主人公の冒険とともに魅力的なお話になっている。でも、アーサー王伝説に興味がない人にはあまりおすすめできない。

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2010/09/07

アーサー王にそれなりのイメージを持っているイギリスの子供達にはいいけど、予備知識のない日本人が初めて出会うアーサー王がこれだったら悲しい。 アーサー王についての基本情報を知っている上で、アーサー王モノのひとつとしてとらえるべきもの。 「最初の1冊」にはしないでほしい。 絵がきれい...

アーサー王にそれなりのイメージを持っているイギリスの子供達にはいいけど、予備知識のない日本人が初めて出会うアーサー王がこれだったら悲しい。 アーサー王についての基本情報を知っている上で、アーサー王モノのひとつとしてとらえるべきもの。 「最初の1冊」にはしないでほしい。 絵がきれいだし、「本格的っぽい」から、「これがアーサー王」と思われそうで心配だから評価低めで。 心と頭のやわらかい人にはきっと受け取れるのでしょうが、私のような『定番』好きには向かないタイプの話でした。 「アーサー王もの」じゃなく、「アーサー王をネタにした、少女の成長物語」として読めばもっと楽しめたのかな。残念。 以下、ネガティブ感想。 普通の男であるアーサーがいかにして「伝説」になったか…… という話ですが、その「伝説化」の成功は、主人公であるオリキャラの存在なくしてはあり得ない。 とにかく全てに対して、オリキャラの影響力が大きすぎ。 アーサー王やマーリンの新解釈を描きたいんじゃない、オリキャラの女の子が描きたいだけなら最初からそう言ってくれ。と思いました。

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2009/12/07

 よく出来ている、というのが一番の感想かなぁ。  妹尾ゆふ子さんのブログを読んで手を出したので、もうそれ以上の感想を書けません(笑)  

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2009/10/07

アーサー王伝説を題材にしたファンタジーもの。 少女グウェナの成長物語。 めくるめく展開で一気読みしてしまい。 訳も絵に劣らず描写もすごい、なにより台詞が好き。 終盤のミルディンとの会話、ペドウィルの再開シーンはくるものがあった。 挿絵も装丁もすごくきれいなので一見するべき!(...

アーサー王伝説を題材にしたファンタジーもの。 少女グウェナの成長物語。 めくるめく展開で一気読みしてしまい。 訳も絵に劣らず描写もすごい、なにより台詞が好き。 終盤のミルディンとの会話、ペドウィルの再開シーンはくるものがあった。 挿絵も装丁もすごくきれいなので一見するべき!(納得のお値段(笑

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