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みんなの進化論 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2018/10/20

自然選択。生存と繁殖は究極要因。至近要因は何か。生物界の現象を進化論で解き明かす。それぞれ面白いのだけれど。進化論って「自然選択」のことか?魔法の杖のように書いてあるが、どうもそこのところが分かり難い。

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2014/06/07

凄まじく読みにくい。専門的すぎてついていけない本は珍しくもないが、読みにくくてついていけない本は久しぶり。「合理的選択理論の効用最大化や、行動主義と社会構成主義の唱える「白紙状態」などミニマリストの前提のかわりに私達が発見しなければならないのは、遺伝子の進化によって進化し、小集団...

凄まじく読みにくい。専門的すぎてついていけない本は珍しくもないが、読みにくくてついていけない本は久しぶり。「合理的選択理論の効用最大化や、行動主義と社会構成主義の唱える「白紙状態」などミニマリストの前提のかわりに私達が発見しなければならないのは、遺伝子の進化によって進化し、小集団を自己組織化させて調和のとれた単位にする複合的な精神設計構造だ」という文章を書く人は、本を書くべきではないとぼくは思う。ただ、途中で感じたのだが、問題は著者ではなくて翻訳のほうなのかもしれない。何度読んでも意味の通じない文章がちょいちょい出てくる。誤訳なのか、元から間違っているのかはわからないが。 テーマはとてもおもしろいので残念。文章レベルで迷子になっている暇があったら、別の本を読もうと思った。

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2011/07/12

進化論ってどきどきする。 わくわくする。 なぜか昔から、進化論やら遺伝子やらのことを勉強するととても楽しい気分になった。 この本は、進化論が正しく理解されていない!嫌われている!という主張に基づいて書かれている。 確かに、私自身、最近になるまで進化論をきちんと理解できていな...

進化論ってどきどきする。 わくわくする。 なぜか昔から、進化論やら遺伝子やらのことを勉強するととても楽しい気分になった。 この本は、進化論が正しく理解されていない!嫌われている!という主張に基づいて書かれている。 確かに、私自身、最近になるまで進化論をきちんと理解できていなかったと思う。 利己的な遺伝子やら、進化は前を見ないやら・・・。 そんな私の進化論への理解を深めてくれた一冊。 内容も一般読者向けに書かれているので、途中までは、とても読みやすいし、わかりやすい。 が、途中からは文化進化論の話になる。 面白い内容なんだけど、どうも推論に次ぐ推論に思えて入り込めない部分がある。 いろいろなことが進化論で説明できるというのは納得できる。医学にも取り入れるべきだろう。議論の出発点として優れているのではなかろうか。が、なんでも進化論で考えるというのには違和感がある。 まあ、この人はいろいろな分野で進化論を取り入れることを推奨している人なので、その偏りも仕方ないのかな? 正直、中ほどからは退屈で読み飛ばしてしまったが、斜め読みでも目を通して損はない本だと思う。

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2010/01/19

一般の人、ことにアメリカでは神は絶対的な存在として文化的に受け継がれてきているため、人類のルーツを辿る「Darwin's Theory of Evolution : ダーウィンの進化論」をこころよく受け入れたがらないそうです。ほかにも科学や社会学、人文科学と対局にあると...

一般の人、ことにアメリカでは神は絶対的な存在として文化的に受け継がれてきているため、人類のルーツを辿る「Darwin's Theory of Evolution : ダーウィンの進化論」をこころよく受け入れたがらないそうです。ほかにも科学や社会学、人文科学と対局にあるとされている進化論を、著者であるデイヴィッド・スローン・ウィルソン氏は始めて大学の講義として取り上げました。反発も多かったそうです。 しかし、進化論は科学や社会科学、人文科学の垣根を取り払うことができる共通言語です。決して対極に位置するのではなく、互いを理解する一環として進化論の考え方を取り入れなければならないとウィルソン氏は主張しています。 http://d.hatena.ne.jp/separate-ks/20100119/1263910441

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2009/12/11

ダーウィニズムの入門書。信じられない事にアメリカではキリスト教原理主義の勢力が強く、進化論自体を認めていない人が相当数いるらしい。そこに向けての本なのか、ボリュームの割に新しい内容に乏しく、ほんとに「入門書」という感じでちょっと肩すかし。

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2009/10/07

・科学も宗教も政治も、みな同じ問題に直面している。他人や社会全体を犠牲にして自分だけが得しようとする人がいる。P22 ・妊娠中のネズミに食事制限をして、生まれてきた子供に欲しがるだけ餌を与える。ネズミはカロリーを全て取り入れるように代謝が設計されている。P71 ・人間の脳は用途を...

・科学も宗教も政治も、みな同じ問題に直面している。他人や社会全体を犠牲にして自分だけが得しようとする人がいる。P22 ・妊娠中のネズミに食事制限をして、生まれてきた子供に欲しがるだけ餌を与える。ネズミはカロリーを全て取り入れるように代謝が設計されている。P71 ・人間の脳は用途を推測するように遺伝的に適応している。P76 ・自然選択の原理。これがなければ環境世界を理解するという私たちの展望はお先真っ暗。これが生物の形成に与える影響はしばしば明白だ。P78 ・『自分を知り、自分を変える−適応的無意識の心理学』ティモシー・ウィルソン。P86 ・ダーウィンの偉大な功績は、手元にある事実を系統立てて新しい事実の解明に導く理論を提供した事。P92 ・つわりの重い女性は軽い女性より流産や早産の可能性がはるかに低い。食物の毒素から発育中の胎児を保護するように設計されていると思われる適用。P93 ・参考「人が人を殺すとき」「知の挑戦」マーティン・デリーとマーゴ・ウィルソン。P100 ・警察と軍隊を除けば、家族はおそらくもっとも暴力的な社会集団で、家族はもっとも暴力的な社会環境だ。殴られたり、殺されたりするのは、ほかの場所で他人の手によるものよりも、自宅で家族の手による可能性が高い。P104 ・進化論を一言でいうと、遺伝子決定論。P109 ・地位は元々相対的な概念。P113 ・情報を全て処理する目的は、人生の問題の新しい解決策にたどり着く事。P131 ・部屋に花を飾るのも病気の回復を早めることがわかっている。P136 ・参考「ミツバチの知恵−ミツバチコロニーの社会生理学」P171 ・参考「森の階層」平等主義は人間の小規模は社会のほぼ全てに行き渡っている。P182 ・人間の知能が基本的に共有に基づく事を示している。P195 ・知的な発達には精神状態が重要。P200 ・「集団思考」ジャニス。P232 ・参考「人間の推論」ディック。P260 ・人間の脳は答えを求めてあてもなく探し回るだけでなく、もっと色々な事をする。合理的な選択はおもtに意識的な方法で、人生の問題の答えをだす。P298 ・参考「自分に負けない生き方」デイビット・シーベリーP317 ・「利己主義という気概」P320 ・裕福な人々はただ、その集積のなかから、もっとも貴重で快適なものを選ぶだけ。P333 ・指揮は道徳が必要。何が正しいかという共通の感覚とそれらを守らせる手段を持つことで統一される。P339 ・問題は解決するのがとてつもなく大変かもしれないが、手をつけることは比較的簡単。P365 ・参考「灰色の服を着た男」「避暑地の出来事」P376 ・生き甲斐を探すのは人間の根本的な展望。P377 ・意味を探求するのは人間の基本的な欲求。P399 ・

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2009/10/07

進化論についてというより、進化論的な考え方による生態学的な考え方の本。 もしかすると、こういうのを最近は進化論なんて呼ぶのかもしれませんが。 僕は進化論を全然信じていなくて、逆に信じている人が不思議なくらいなのですが(あんなに非科学的なものを?)、日本では進化論の話になると、信...

進化論についてというより、進化論的な考え方による生態学的な考え方の本。 もしかすると、こういうのを最近は進化論なんて呼ぶのかもしれませんが。 僕は進化論を全然信じていなくて、逆に信じている人が不思議なくらいなのですが(あんなに非科学的なものを?)、日本では進化論の話になると、信じている=常識人、信じていない=非常識人、というところから話がスタートしてしまって、なぜ信じるのか、なぜ信じないのかの話にならないのが残念です。(そもそも、進化論を“信じる”と書く人は、そもそも科学じゃないってことを認めているのだと思いますけど) で、この本でもやはり、進化論とIDについては「生き物は偶然なんて生まれない、神が創ったなんて非科学的だ」という程度のことしか書いてなくてがっかりでした。で、それがなぜ進化論が正しいということになるのかについて知りたかったのですが。 でも、生態学者の書いた面白コラムとして読む分にはなかなか良い本です。 「実験1。『無人島に善人と悪人をひとりずつ、いっしょに残したらどうなるか。』学生は考えるまでもないと思う。善人は数日のうちにサメの餌食となる。」 「実験2。『善人のグループをひとつの島に、悪人のグループをもうひとつの島に残したらどうなるか。』これも考えるまでもない。善人のグループは協力して島を逃げ出すか、島を小さな楽園にする。一方、悪人のグループは自滅する。」 「心を偽らない退役軍人なら、戦場で団結して汗水垂らした経験は、近代戦で状況が変化しても、人生で最高のときだったと認めるだろう。……『俺は』がいつのまにか『俺たちは』に、『俺の』が『俺たちの』となり、個人の運命は重要でなくなる。……不滅を確信しているからこそ、このようなときには、比較的簡単に自分を犠牲にできる。……『俺は倒れるかもしれないが、死なない。俺は仲間のために命を投げ出し、俺の中の真実が前進し、仲間の中で生き続ける』のだ」 J・グレン・グレイ「戦士――戦闘中の男たちについての考察」

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