フライ、ダディ、フライ の商品レビュー
ザ・エンタテイメント! 予定調和の予定調和。 正確には4.5点。その予定調和っぷりが気持ちいいんだが、意外性がないといえばないので。 高校生の娘、遥をボクサー石原に暴行された鈴木は、包丁を持って相手の高校に復讐に向かう。 しかし殴りこみ先の高校を間違えた挙句、そこで出会ったオチ...
ザ・エンタテイメント! 予定調和の予定調和。 正確には4.5点。その予定調和っぷりが気持ちいいんだが、意外性がないといえばないので。 高校生の娘、遥をボクサー石原に暴行された鈴木は、包丁を持って相手の高校に復讐に向かう。 しかし殴りこみ先の高校を間違えた挙句、そこで出会ったオチコボレ少年たちは鈴木に協力してくれるという。 なかでも特に腕の立つ韓国人、朴舜臣に一ヶ月トレーニングをしてもらい、鈴木は石原に立ち向かうことになったが−−−。 いいですねぇ、というのは、キャラクターの立ちっぷりです。 南方くん山下くんみんなかわええええええ高校生かわえええええええええええええ 破壊力をともなってますよ!!もう!! 頭をぐしゃって撫でたらうれしそうに笑う高校生とかもうなに、どういう萌えなの・・・さいこう・・ 「山下、愛してるぜ」はびっくりした。 え、どういうことなの・・・違う表現はなかったの・・・確かに山下はかわいいけどさ。 そして破壊力ナンバーワンはやっぱりツンデレの朴じゃないすか。最後は敬語なところがたまんねぇ。 鈴木−朴の、相互に教えあう擬似親子関係みたいなのが可愛すぎてドツボだった。 こういうね、冴えない中年がドタバタに巻き込まれて持ち上げられていつのまにかコトの真ん中にいる、みたいな小説が、なんだかんだで好きなんですよ。 そういう主人公の据え方はすごく伊坂的だなって思ったんだけど。ていうかちょっと似てるよね。ジャズ使ってみたりさ。 調べてみたらこれ前作があるんですね。道理で。でも時系列的にはこれが最初でいいらしいですね。複雑な気持ち。 前作も見たいし、映画もすごいキャストぽいので見てみたいですね。 とはいえ、読んでる途中で充分映像が出てくる作品ではありましたが。 個人的に朴から受けた印象は岡田くんよりもっとごつくて不器用そうな感じ?んで鈴木さんは堤さんよりもっと冴えない感じ?(笑) でもこれは面白かった、というかスッキリしました。シリーズ読むよ!
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50ページほど読んだところ、高校生達の登場シーンで「しまった」と後悔しました。 確か映画化されてましたよね。CMを見たことがあります。多分、そのせいでしょう、結末が見えてしまいます(もっとも、それがなくても結末は容易に想像がつきますが) 本音のところ、途中を飛ばして最後だけ読んで...
50ページほど読んだところ、高校生達の登場シーンで「しまった」と後悔しました。 確か映画化されてましたよね。CMを見たことがあります。多分、そのせいでしょう、結末が見えてしまいます(もっとも、それがなくても結末は容易に想像がつきますが) 本音のところ、途中を飛ばして最後だけ読んで「読了」と言うことにしようかなんて考えてしまいました。それでも読み続けたら、過程がよく出来てて面白いですね。ちょっと出来すぎ/やりすぎと思いつつも、楽しく読了しました。 ちょっと軽すぎますが、楽しんで読むのには丁度良い作品でした。
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「なあ、遥。 私はまだ鷹には程遠いけれど、いま、飛べそうな気がしてるんだ。 どうしてかな。 いますぐにでもお前に会いたいよ。 もう少しだけ待っててくれ。 いまから、 飛んでいくよ。」 おぉーーーよかった!! 以前読んだ、『対話篇』があまりにも、????だったので、こ...
「なあ、遥。 私はまだ鷹には程遠いけれど、いま、飛べそうな気がしてるんだ。 どうしてかな。 いますぐにでもお前に会いたいよ。 もう少しだけ待っててくれ。 いまから、 飛んでいくよ。」 おぉーーーよかった!! 以前読んだ、『対話篇』があまりにも、????だったので、この爽やかですっきりとした読後感に感動です。 いろいろ突っ込みどころは満載だけれど、とてもきれいにまとまっていて、気持ちよかったぁー。 この本は、いただいたのでございますよ。『対話篇』と交換したのです。 ふふふーーー。 【5/20読了・初読・貰ったので蔵書】
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とうとう読めたぞ フライ・ダディ・フライ 確か高2の時に映画公開されたはず。 堤真一×岡田くん どっちもむちゃくちゃ好きやのに 本読んでる時はなんかダブらなかった。 そこがすごく不思議。 途中でゾンビーズやーーー って気づいた時、むちゃくちゃ1人興奮。 なんか友情以上のもの...
とうとう読めたぞ フライ・ダディ・フライ 確か高2の時に映画公開されたはず。 堤真一×岡田くん どっちもむちゃくちゃ好きやのに 本読んでる時はなんかダブらなかった。 そこがすごく不思議。 途中でゾンビーズやーーー って気づいた時、むちゃくちゃ1人興奮。 なんか友情以上のものを伝えてくれるよね。 そしておじさんことお父さんの奮闘ぶり まぢ涙出てくるぐらいかっこいい。 娘への愛、そして敵への憎しみから いつかは自分との戦いへ。 最後のステーキとかさ、 卸したてのシャツとかさ、 あこ鳥肌ー。 あとあれや! バスのスタメン組み! 拍手とかやばいでしょー。 けど1つだけ、気に食わなかった点が。 娘より息子のほうが欲しかったというシーン。 のちのち訂正したりするんかなと思ったけど なかったなー。 あれは、自分で娘への想いが勝っていくことを 感じ取って理解するべきやったんかな。 あーーー映画観よう。 今回も在日について勉強できました。
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金城 一紀による“ザ・ゾンビーズ”シリーズの第2弾ですね。 南方、朴舜臣、萱野、山下…、無鉄砲でそれでいて切なさ一杯の少年たちは健在です。 今回、彼らは脇役で、主役はいたって平凡なサラリーマンの鈴木。一人娘を不良高校生に傷つけられ、そこから始まる鈴木の“闘い”に少年たちが一役買う...
金城 一紀による“ザ・ゾンビーズ”シリーズの第2弾ですね。 南方、朴舜臣、萱野、山下…、無鉄砲でそれでいて切なさ一杯の少年たちは健在です。 今回、彼らは脇役で、主役はいたって平凡なサラリーマンの鈴木。一人娘を不良高校生に傷つけられ、そこから始まる鈴木の“闘い”に少年たちが一役買う。 『変化のない決まり切った日常に倦んでたくせに、いざその日常から引き離されるような出来事が起こると、面倒臭くて、見えない振りや聞こえない振りをして日常にしがみつこうとしてしまった』、そんな鈴木の、ボクシングの高校チャンピオンたる加害者に対し真っ向喧嘩を挑むための肉体改造の日々を通じて語られる、親子のつながり、夫婦の愛情、社会のしがらみ。 サラリーマンが誰でも持つ鬱屈を晴らして、こんな風に飛べたら良いよねぇ。そして周りにこんな協力者がいてくれたら(まあ、この協力者たち、全然別の目的を持って楽しんでいるのだけれど)。 散りばめられた映画や音楽に対する深い造詣やブルース・リーに対する敬愛の念も好ましく。
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すっきりとした気持の良い話でした。文章も簡潔で読みやすかったのですが、少し物足りない感じも…。 引用される映画の名台詞はありがちなのに、話にすっぽりとはまっていて、面白かった。 映画好きとしてはついついにんまり。山下くんの情けなくも面白いキャラに親近感がわきました。
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一言で言うなら、おっさんのひと夏の成長物語です。 お約束的なオチではあったものの、納得いくラストでした。 毎日のバスのスタメンのみんなが後で出てきたのは意外でしたが。 トレーニング中での墓参りのおばあちゃん達にも和みました。 おっさんの頑張りは格好良かったけど、奥さん...
一言で言うなら、おっさんのひと夏の成長物語です。 お約束的なオチではあったものの、納得いくラストでした。 毎日のバスのスタメンのみんなが後で出てきたのは意外でしたが。 トレーニング中での墓参りのおばあちゃん達にも和みました。 おっさんの頑張りは格好良かったけど、奥さんも良かった。 家族ってやっぱりいいものだなと思いました。 おっさんと同じような真似しようとは思わないけど。 元気のないときや頑張りたいときに読み返したいですね。 社会人になった今だからこそ分かる会社の悩みとかもあるし。 高校生の時に読んでいたなら、また違う印象だったかも。
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