戦後アメリカ外交史 の商品レビュー
戦後からオバマ政権の途中までの名だたる大統領の理念、政策、対外関係等を事実に基づきながらも、物語風に語っている。各大統領の性格やキャラクターが特徴的で映画を観ているようだった。特に交渉の舞台裏や伏線がある為、面白かった。おかげで冷戦の複雑な流れがスっと理解出来た。 新版は2009...
戦後からオバマ政権の途中までの名だたる大統領の理念、政策、対外関係等を事実に基づきながらも、物語風に語っている。各大統領の性格やキャラクターが特徴的で映画を観ているようだった。特に交渉の舞台裏や伏線がある為、面白かった。おかげで冷戦の複雑な流れがスっと理解出来た。 新版は2009年発行なので、オバマ政権以降の大統領についても読みたいと思った。
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戦中の戦後体制を作り始めるところから、アメリカが孤立主義から、世界の警察、ベトナム戦争、冷戦崩壊と、時代が変化する中で外交をどのように考えて、どのように舵を切ってきたかがわかる本。 外交史は数冊読まないと、一部の意見だけに毒される可能性はあるが、その1冊に必読書としていれておく...
戦中の戦後体制を作り始めるところから、アメリカが孤立主義から、世界の警察、ベトナム戦争、冷戦崩壊と、時代が変化する中で外交をどのように考えて、どのように舵を切ってきたかがわかる本。 外交史は数冊読まないと、一部の意見だけに毒される可能性はあるが、その1冊に必読書としていれておくべきだと思う。
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カーターは伝統的な封じ込め、あるいは地政学的な権力政治に代わる新たな外交戦略を提示できずじまいであった。当初、ベトナム戦争と冷戦外交を批判し、人権の擁護、デタントの維持と国際社会が直面するグローバルな諸問題の重要性を指摘した。とくに人権、核軍縮、兵器拡散、環境をめぐる問題定義は冷...
カーターは伝統的な封じ込め、あるいは地政学的な権力政治に代わる新たな外交戦略を提示できずじまいであった。当初、ベトナム戦争と冷戦外交を批判し、人権の擁護、デタントの維持と国際社会が直面するグローバルな諸問題の重要性を指摘した。とくに人権、核軍縮、兵器拡散、環境をめぐる問題定義は冷戦を超えた今日的意味を持つものでもある。 レーガンの政策はアメリカに冷戦の勝利をもたらしたが、膨大な財政赤字と経常収支赤字は西欧諸国と日本など同盟国が補填した。2007年以降のアメリカ景気後退とイラクの混沌とした状況も金融危機もレーガン的アプローチの限界を示し、レーガンの時代の終焉を告げる事態であった。
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戦後のアメリカ外交史についてざっくりとまとまっています。でも、ざっくりしすぎてアメリカ外交について知識が殆どない方には難しいかもしれないです。そんな方には「概説アメリカ外交史―対外意識と対外政策の変遷」(有斐閣)を先に読んで、ざっくりした部分を埋めておいた方が良いと思います。 ...
戦後のアメリカ外交史についてざっくりとまとまっています。でも、ざっくりしすぎてアメリカ外交について知識が殆どない方には難しいかもしれないです。そんな方には「概説アメリカ外交史―対外意識と対外政策の変遷」(有斐閣)を先に読んで、ざっくりした部分を埋めておいた方が良いと思います。 2015.5.3 thank you!
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法学部の外交史の講義で教科書指定されていたこともあり手に取った一冊。タイトルの通り、戦後のアメリカ外交を俯瞰するに最適の概説書。 個人的には戦後初期の外交政策についてはある程度知識を持っていたが、ケネディ以降の外交政策については中途半端な知識しか持っていなかったので、本書の...
法学部の外交史の講義で教科書指定されていたこともあり手に取った一冊。タイトルの通り、戦後のアメリカ外交を俯瞰するに最適の概説書。 個人的には戦後初期の外交政策についてはある程度知識を持っていたが、ケネディ以降の外交政策については中途半端な知識しか持っていなかったので、本書の簡潔な説明で初めて概観がつかめた。 トルーマンの「封じ込め」にはじまる冷戦外交が、ジョンソン→ニクソンでの大幅な転換を経て、レーガン=ゴルバチェフ関係に至るパワー・ゲームがすっきりと説明されている点は高く評価できる。 しかしながら、概説書という制約もあるためか米ソ間の軍事政策の説明に偏っているような印象を受ける。そのため戦後アメリカ外交が強い関心をはらった対西ヨーロッパ<地域>や日中韓台+ソ連が複雑に利害対立する北東アジア<地域>への外交政策のイメージがつかみにくくなってしまっている。 コラムでキーワードを取り上げるだけでなく、 1頁でもいいから各地域に対する視角をまとめた項目があればなおよかったのではないだろうか。
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