きのうの世界を壊します の商品レビュー
短編集だから、というわけでなく、物語が薄い。 設定は独特、とまではいかないが、話が進みそうなものなのだが…
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あなたのお宅、壊します!? 家――そこはたくさんの想いや記憶が眠る場所。 たくさんの“家”を解体しながら、見えてくる景色とは?
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解体屋の話。読み始めた時に鬼塚と西門って名前を見て「鬼門コンビが解体現場で起こる怪現象を解決する!」って話を想像したんですが全く普通の解体屋でした。 建物を解体される人の気持ちは理解できるし、西門の複雑な気持ちも理解できる。それに鬼塚が語る西門の祖父の話も興味深かったので好きな内...
解体屋の話。読み始めた時に鬼塚と西門って名前を見て「鬼門コンビが解体現場で起こる怪現象を解決する!」って話を想像したんですが全く普通の解体屋でした。 建物を解体される人の気持ちは理解できるし、西門の複雑な気持ちも理解できる。それに鬼塚が語る西門の祖父の話も興味深かったので好きな内容でした。でも、(続編があるなら良いんですが現在は無いみたいなので)個人的には恋愛話とか両親の話は要らなかった気がします。なので短編か半分の量でも良かった気はします。
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祖父の遺言をきっかけにして、フリーターから社長へ。 とはいえ、肩書きだけで実質はもうひとりの方が強かった。 目次はひとつだけしかないので、ず~っと同じ話かと思ったら 連続短編のようになっていました。 話毎に題名が欲しかったな、と思うのは駄目でしょうか? 人が住んでいた家を壊す...
祖父の遺言をきっかけにして、フリーターから社長へ。 とはいえ、肩書きだけで実質はもうひとりの方が強かった。 目次はひとつだけしかないので、ず~っと同じ話かと思ったら 連続短編のようになっていました。 話毎に題名が欲しかったな、と思うのは駄目でしょうか? 人が住んでいた家を壊すに当たって、色々なドラマが繰り広げられ 家庭事情さまざま、でした。 定礎箱なるものの存在にはびっくりです。 一から家を建てると、そんなものが埋まってるのですか…。 という事は、建売を買うと確実にない、というわけですね。 後は、ライフライン。 切る、というのは物理的な意味もあるのか、と。 という事は、上も下も色々と切られているわけですが 実質連絡してどれくらいのものなのでしょうか? どうでもよい所が気になります。
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解体屋の話。 解体される物にもいろんな思い出が詰まっている。 人の不幸を背にして商売する人も、仕事として割り切る心があるのかもしれない。 新しい物が出来るということは、そこにある何かを壊すこともあって、 古い物を大事にしたり、見直したりすることもまた、ときには必要だと考えさせら...
解体屋の話。 解体される物にもいろんな思い出が詰まっている。 人の不幸を背にして商売する人も、仕事として割り切る心があるのかもしれない。 新しい物が出来るということは、そこにある何かを壊すこともあって、 古い物を大事にしたり、見直したりすることもまた、ときには必要だと考えさせられた。
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三枝玄樹という作家の作品に手を付けるのは初めてでした。いえ、むしろそんな作家さんの名前は今の今まで知りませんでした。笑 この本を手に取ったのは表紙の絵とタイトルが微妙にミスマッチな気がしてちょっぴり気になったもんで。表紙に描かれているのは26歳にして建物の『解体屋』を起業して若社...
三枝玄樹という作家の作品に手を付けるのは初めてでした。いえ、むしろそんな作家さんの名前は今の今まで知りませんでした。笑 この本を手に取ったのは表紙の絵とタイトルが微妙にミスマッチな気がしてちょっぴり気になったもんで。表紙に描かれているのは26歳にして建物の『解体屋』を起業して若社長となった西門くんと、その西門君と一緒に働くベテラン解体工の鬼塚さんだ。鬼塚さんはすでに70歳を越えているという。ついこの間まで誰かが暮らしていて、思い出を作って、大切な時間を過ごしてきたその場所を依頼されているとは言え、『壊す』仕事だ。深く考えれば残酷で過酷なこの仕事を通して、西門くんは仕事的にも人間的にも成長してゆきます。私はそれを支える西門くんのおばあちゃん、一緒に汗を流す鬼塚さんの一言一言が自分に言われているようでとても重く心に響きました。正義を以って成す仕事が、万人にとって正義かというとそうではない。その矛盾していてとても切ない事実がこの世には限りなく存在するんだってことを痛感しました。けれど、それを少しずつ背負って、一人前になろうとする西門君にとても好感が持てたし、私もそんな仕事のできる人間になりたいって心から思った。もし、仕事もせずにパパやママのスネをかじって甘えて生きてる人がいるのなら、それも悪い事じゃー無いとはおもうけど、こんなふうなさく品を是非読んでいただきたい。押し付けがましくない文章がきっとアナタの心に新しい『意識』を植え付けてくれる事でしょう。
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