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ゼロの王国 の商品レビュー

3.6

19件のお客様レビュー

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2016/03/03

80ページくらいのところで挫折しました。 文体や、会話の言い回しは結構面白いのですが… 主人公が何を言いたいのか、したいのか分からず、全然共感できませんでした。

Posted byブクログ

2013/07/06

うーん…何が面白いのかよくわからなかった。 歪んだ心の闇を抱える人々と、聖人君子の話。 ラストは、理想論に対するアンチテーゼなのかな? 聖人の堕落。

Posted byブクログ

2012/09/25

主人公の聖人ぶりは正直言って不快だった。 女性キャラは魅力的。 愛することも愛されることも罪じゃないけど 女の人を泣かせるのは罪じゃないかなぁ。

Posted byブクログ

2012/09/05

著者が追求する「聖なる愚か者」。どういう状態・人を表すのか興味があり、鹿島田作品を読み始めている。六〇〇〇度の愛、ピカルディーの三度、ゼロの王国。とても分厚くそれだけでもう素晴らしいというか、よく書いたなと感心させられる。読み始めたらすいすいと読めてしまい、いつまでもどこまでも登...

著者が追求する「聖なる愚か者」。どういう状態・人を表すのか興味があり、鹿島田作品を読み始めている。六〇〇〇度の愛、ピカルディーの三度、ゼロの王国。とても分厚くそれだけでもう素晴らしいというか、よく書いたなと感心させられる。読み始めたらすいすいと読めてしまい、いつまでもどこまでも登場人物がいる限り話が続いていきそうで、厚さは気にならなくなった。  偶然にも、図書館でこの本と一緒にドストエフスキーの「白痴」も借りた。偶然か因果か、こういった種類のパズルは面白い。  主人公の吉田青年という人物はみなさんどう捉えるのでしょうか。これが「聖なる愚か者」だと教え込まれたら納得するのだろうか。この定義は、わたしにはわからない。吉田青年のような人や彼が実践している事・生活は決して無いとは思わない。ただ言葉で説明したり定義すると、聖なるものの尻尾がつかまれたように、俗っぽくなってしまうようだ。  こういうことを人知れず、静かに黙々と行う人がいたとしたら自分の行いや考えをこんな風に「説明」するのだろうか。説明しないとわからないものなのだろうかと疑問が残った。小説・ことばの世界だから仕方のないことだけど。  そして最後になるにつれて吉田青年になんかイラっとした(笑)

Posted byブクログ

2012/07/06

現代日本版の「白痴」。 喜怒哀楽の怒りが欠けているような青年が、周囲のアクの強い人たちを巻き込んで行く。 途中から吉田青年は、嫉妬や苛立ちを初めて感じていくのだが、周囲の人の幸せと自分の感情の矛盾にもぶつかっていく。

Posted byブクログ

2012/05/17

一週間ぐらいかけて少しずつ読みました。つかみどころのない、あてなき不安がどこから来るのか、誰か私に教えて頂戴!

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2011/11/04

私には珍しく、読み切るのに一ヶ月以上かかってしまった。根気のいる本 愛を公平に分け隔てなく振り撒く吉田青年。彼に魅せられるエリ、ユキ。親友の契りを交わした小森谷氏。その弟瞬。 愛だとか神だとかについて常にディベートする話。愚かな吉田青年のはなし。 鹿島田さんらしくて好き

Posted byブクログ

2011/02/26

鹿島田真希の作品は、過剰な人物が織り成す滑稽な会話が魅力の一つだと思う。本作でもその魅力は遺憾なく発揮され、徐々に明後日の方向へと膨らむ過剰な文語調の会話が滑稽過ぎて笑ってしまう。 「生」に対する哲学も感じさせ、この先僕にとっての生(聖)の教科書となるに違いない。人生の岐路に立っ...

鹿島田真希の作品は、過剰な人物が織り成す滑稽な会話が魅力の一つだと思う。本作でもその魅力は遺憾なく発揮され、徐々に明後日の方向へと膨らむ過剰な文語調の会話が滑稽過ぎて笑ってしまう。 「生」に対する哲学も感じさせ、この先僕にとっての生(聖)の教科書となるに違いない。人生の岐路に立った時、生に嫌悪を感じた時、悪に手を染めようとした時、改めて再読することになるだろう。 聖なる愚者とはかくも素晴らしいものなのだろうか! 健全な人間は常に計算をし、なかなか「聖なる愚者」にはなりえない。

Posted byブクログ

2011/01/29

正直、何度も眠くなったのです。 しかし、不思議と読むのを止めようとは思わなかった。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-470.html

Posted byブクログ

2010/11/25

2009年に読んだ小説の中で一番面白かった。古典的な語り口が斬新。聖なる愚者の吉田青年が、自身の考えるユートピアについて語る終盤に興奮した。 鹿島田真希、新作が楽しみな作家の一人。

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