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紫幻火(文庫版) の商品レビュー

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2016/11/01

佐伯かよのの短編集。不器用な女性の一途な物語。ホラーサスペンスっぽいのもあったりなんだり。「どんな逆境でも生きる事を考える…生きのびる事に執着できる…」男の人の単純さは時として女性を救うこともあるが、悩ますこともあり。どんな時でもたくましいのは女性。そういう姿は一貫して佐伯かよの...

佐伯かよのの短編集。不器用な女性の一途な物語。ホラーサスペンスっぽいのもあったりなんだり。「どんな逆境でも生きる事を考える…生きのびる事に執着できる…」男の人の単純さは時として女性を救うこともあるが、悩ますこともあり。どんな時でもたくましいのは女性。そういう姿は一貫して佐伯かよのと言う人は持論としてるような気がする。「きみのここには、氷のカケラがささってる……」情熱的なのは男で、どこか冷めてるのは女性。という描き方も多いかな。と。

Posted byブクログ

2016/09/12
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※このレビューにはネタバレを含みます

京都から山陰へ、陶芸家の父の勧める嵯峨焼の陶芸家の元へ嫁いできた紫織。 避けていた相手だった夫の、愛があるのかないのかわからなくなった紫織は、離婚届に判をもらい、京都へ帰ろうとしたが、あることが判明し、少し留まることになるが…。 陶芸家の情熱と愛を描いた表題作と、 親友の潤子と夜のプールで2人だけで泳いでいた夏美。 満月の夜はなんだか体が熱い。 その帰り謎の男に犯された二人は、妊娠してしまう…。 ホラーかと思ったら、想像もつかないSF展開を迎える「シークレット・ブルー」、 売れっ子天才脚本家の真利子は、目を引く美少年・周を拾ってしまった。 お互い親との複雑な関係を抱えた2人は惹かれていくが…の「散りぬるを」、 おばとの旅行の帰りの飛行機で、誰かの叫びを耳にする少年拓人。 超能力者の彼は、いつもの誰かの夢を耳にしたのだと思ったが、何度もその声が聞こえて…の超能力者ものの「紅いラプンツェル」の3作。 大人の女性のラブストーリーとの間に、少女漫画なSFがはさまった、お得な1冊。

Posted byブクログ