晋平の矢立 の商品レビュー
享保2年正月、江戸尾張町が大火に見舞われた。 焼け残った土蔵の取り壊しを、壊しの名人・ 伊豆晋平が請け負うが…。江戸職人の粋と侠、 古道具が語る情と縁。伊豆晋平の活躍と、 所蔵品にまつわる因縁話を情たっぷりに描く。
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男意気と任侠を備え、気性の荒い鳶たちをしっかりと束ね、請けた仕事はきっちり納める。一力さんほど目一杯人情を表にだしながら、江戸の風習を伝えてくれる作家も少ねぇかもしんねぇな。
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山本作品らしい一冊だった。 頭の度量の大きさ。 それを支える男前な面々。 男らしさを感じられた作品であった。
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毀し屋(こわしや)です 今回もお仕事シリーズですが、全部で5つの 話なのですが、4つで完結してます(笑) そのあと、つけたりのような話があって一冊 の本に・・・ 今回は人物の凄みが少なかったなぁ 残念ながら、初黒星ということで(笑)
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うん・・ま良いか:2002年,二ヶ月おきに連載し,2008年末から09年3月に完結〜深川冬木町の伊豆晋は蔵壊しを得意とする鳶である。享保二年消失した尾張町の五人組から焼け残った蔵の取り壊し依頼が舞い込む。明暦の大火直後に造られた蔵は損傷を持たないが,元禄の景気で造られた蔵は焼け落...
うん・・ま良いか:2002年,二ヶ月おきに連載し,2008年末から09年3月に完結〜深川冬木町の伊豆晋は蔵壊しを得意とする鳶である。享保二年消失した尾張町の五人組から焼け残った蔵の取り壊し依頼が舞い込む。明暦の大火直後に造られた蔵は損傷を持たないが,元禄の景気で造られた蔵は焼け落ちている。短期間で壊しが終わり,得意ではない整地をも引き受けたが,定廻り同心が絡んでくる。川を挟んだ両側の町が結びついた〜土佐が絡まなくて良い塩梅でスタートしたのに,集中が持続しないのか,疲れたのか,はたまた出版社とトラブルが起きたのか。三崎亜記の短編「蔵守」を読んだ後だけに面白く感じた。晋平が使っている矢立に関して出てくる部分は一箇所。「道具」というお題が底流には流れているが,表面上は,蔵壊しと整地と蔵建てだったのだが,付け足しのように書かれた部分は稼業に関する部分がなくなって,全体を沈ませている。忙しくて詳しく調べる余裕がなかったものと思われる
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