猫桃神話 の商品レビュー

望月飛鳥【著】

2018/10/13

祖母と猫達と暮らす大学生で幼めな桃の実は半猫族的不可思議な日々が、妖怪や神様や妖精のごった煮も、性も人食も湿った神秘で、嫌悪感なく引き込まれた。チョコレート掛けのマシュマロ屋台をはじめ食べる事がすきな桃の周りの食べ物が楽しい。男性が苦手な傾向からなだらかな変化を経て結ばれる結末も穏やかに眩しかった。

2015/05/06

　主人公の桃がマシュマロ屋に寄ったところ連れ去られ不可思議な儀式に参加させられる。西王母に永遠の美貌が手に入る仙果を渡すために仙果を探す楊梅（ヤンメイ）たちにわけもわからず襲われる桃。

　各国の神話が出てきたり、宗教の話が出てきたりでごった煮感がありました。なんだか登場人物も中盤までわかりにくいし、読んでいて疲れました。
　神話の話かと期待していたので、方向性が若干？違って残念でした。
　文章中で文字のフォントが大きくなるとか許せないタイプなので、余計に読んでいていらついてきました。２回大きくするなら叫び声だし、必要ないのではと思ってしまいました。
　アメリカでの作家デビューも控えている（た）らしいですが、好評だったのでしょうか。。。

2012/08/15

転生とか因縁もの！？と思いきや
全然違いました。
いろいろぶちこみすぎて
分かりにくくなってる様な。
あと、割りと成人向け？軽いけど。
知ってたら借りなかったなー。
成人向けだから、ではなくて
神話に重点をおいてると思っていたのに
そうじゃなかったから。
キャラが沢山出て来たけど
上手く生かせないなら絞って欲しかった。
がっかり。

2010/10/29

祖母と、たくさんの猫たちと、不思議な家で暮らす豊玉桃。延々と連なる真っ赤な鳥居。裏庭の沼に棲む人食い河童。井戸の底から聞こえる女のすすり泣き。墓場に飛び交う鬼火。生まれたときからずっとそんなものに囲まれて育ってきた。大学生となって桃はある日、学校の前でマシュマロ屋台を見つける。おいしそうな匂いにつられ、屋台に近づいた桃を待っていたのは、桃の運命を大きく変える出会いだった―。中国の伝承・ケルト神話・古事記等が奇跡の融合を果たした、怪奇ファンタジー（「ＢＯＯＫ」データベースより）

もともと神話とかが好きだから、チェックはしていた新人さん。
ようやく図書館の予約の順番が回ってきたので読んでみた。
いやー、これ、きっと作者本人は書いてて気持ち良かっただろうねぇ。
なんとなくそんな感じを受けました。
でもまぁ読者サイドから見たら・・・、なんじゃこりゃ？という感じ。
自己満足な作品につきあわされた感じがしちゃうんだよなぁ。
確かにあらゆる国の神話＆伝説がたくさん織り込まれているのですが、ストーリーとキャラクターが私にとってはイマイチ。
しかも後半の盛り上がるシーンになると、安易に「○○っ！！」って描写が多すぎて、逆に盛り下がっちゃったし（フォントのでかい「ギャーーーーッ！！」ってトコも萎えたなぁ）
「これよくランダムハウスが出したよな・・・」というのが正直な感想です。

2009/10/04

様々な伝承や神話が融合した怪奇ファンタジー。
猫族の混血・桃の周りに集まり始める、魔女やオークの精や狐や鬼・・
不思議な物語だが、時代は現代。

文学や論文のような神話・宗教論に、現代っぽい文章が混じる、なんとも不可思議な物語だった。

作風は面白いのだが、テーマが一本に絞りきれていない為か、曖昧になってしまったのが残念。