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新版 生協ハンドブック の商品レビュー

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2009/11/03

○ 価格・判型ともに手が出しやすい。生協を知りたい者にとって、とっかかりとしてよい。 × 同じ記述の重複が多い。食品問題に対しては部分的な改稿しかなされておらず、また抽象的な書き方にとどまる。建て増し建築執筆か、持ち寄り執筆をそのまま載せている感じがする。索引をつくり、すべてを明...

○ 価格・判型ともに手が出しやすい。生協を知りたい者にとって、とっかかりとしてよい。 × 同じ記述の重複が多い。食品問題に対しては部分的な改稿しかなされておらず、また抽象的な書き方にとどまる。建て増し建築執筆か、持ち寄り執筆をそのまま載せている感じがする。索引をつくり、すべてを明瞭に書き直す必要を感じた。 ○ 生協の歴史的出現〜最近までの動きが、アジア各国の生協まで含んで記されていた。ヨーロッパ以外への目配せがあり、これはよかった。 △ ただし歴史の部分は、(空想)社会主義者の非-市場経済システムへの取り組みといった「ラディカルさ」をかくすような記述だった。 〈結論〉△。 全体的に「穏当」な記述に終始しており、生協それ自体の史的な魅力(ラディカルさ・再評価)のアピールにあまり熱心ではない。日本の生協の女性の働きにたいしても言及不足の気がする。ラディカルさを前面に押し出すことがためらわれるのであれば、徹底的にデータを出すか、徹底的に類書をブックガイドするなどの読ませ方がほしかった。

Posted byブクログ