和算で数に強くなる! の商品レビュー
江戸時代と現代ではだいぶ数字に関する感覚が違っていたのがわかる。とはいえ、自分にはまだ難しかったのも事実。
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いよいよ、『天地明察』の映画が公開されます。主人公の名前は、安井算哲(やすいさんてつ)。将軍の御前で碁を披露するほどの名門一家に生まれ、また才能にも恵まれた人物です。幕府の命令で日本独自の暦を作ることになるのですが、そこで活躍するのが、“和算”の知識。でも、わたしたちが知っている...
いよいよ、『天地明察』の映画が公開されます。主人公の名前は、安井算哲(やすいさんてつ)。将軍の御前で碁を披露するほどの名門一家に生まれ、また才能にも恵まれた人物です。幕府の命令で日本独自の暦を作ることになるのですが、そこで活躍するのが、“和算”の知識。でも、わたしたちが知っている算数とはモノの捉え方が違っていたようです。しかし、暦は作られた!ならば、その理論は正しいことになります。和算とはどんなものだったのでしょうか。文系頭脳でも・・・がんばれば読める!
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植木算は江戸時代にはなかった。江戸っ子の数量感覚では,長さの起点(ゼロ)を意識することはなく,長さの区切りが木などの「点」になることはなかった。 角度も,分数も知らなかった。速さを数量としてとらえることもなかった。なにしろ「時間」の長さが日によって違っていたのだから…。 ...
植木算は江戸時代にはなかった。江戸っ子の数量感覚では,長さの起点(ゼロ)を意識することはなく,長さの区切りが木などの「点」になることはなかった。 角度も,分数も知らなかった。速さを数量としてとらえることもなかった。なにしろ「時間」の長さが日によって違っていたのだから…。 江戸から現代へ算術400年の旅で,数量感覚の変遷をたどる。 「これ、数学の本じゃない。数覚の本。それも江戸時代の。それがどれほど現代人と異なるかを感じてびっくりした。」(小飼弾「404 Blog Not Found」) ネッツ関東/算数教育史家&ライター/高橋 誠
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[ 内容 ] 私たちの算数の常識が、江戸時代には通用しない? 日本独自に高度に発展した和算でも、受験算数でおなじみの植木算はなかったし、旅人算や速さの考え方はまだまだ未発達だった。 江戸の庶民は、分数の計算ができなかったし、角度も知らなかった。 ゼロの概念も江戸時代から明治時代に...
[ 内容 ] 私たちの算数の常識が、江戸時代には通用しない? 日本独自に高度に発展した和算でも、受験算数でおなじみの植木算はなかったし、旅人算や速さの考え方はまだまだ未発達だった。 江戸の庶民は、分数の計算ができなかったし、角度も知らなかった。 ゼロの概念も江戸時代から明治時代にかけて、次第に成長していったのだ。 昔の和算や算術の教科書の問題を解きながら、数の感覚の違いに迫っていく。 [ 目次 ] 第1章 江戸時代のゼロの成長物語 第2章 誰がはじめて植木算で木を植えたのか 第3章 植木算がありえなかった理由 第4章 ギリシアの点と江戸の一里塚 第5章 分数事始 第6章 坊つちやん、角を立てる 第7章 千里馬はいったい何里走ったのか 第8章 鶴と亀の進化論 終章 和算洋算盛衰記-そして和算DNAは受験算数へ 補章 算木で計算する [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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