アーサー・ランサムのロシア昔話 の商品レビュー
これは面白かった!今までにない目新しいタイプの昔話です。図書館で借りたのですが文庫版だったら買ってもいいかな。 児童書というよりは多少大人向けかなあ。大体王女様に恋人が居たり、最後ハッピーエンドじゃない昔話とか斬新すぎですよ(笑)。「蜂蜜、蜂蜜といった所で口が甘くなるわけじゃな...
これは面白かった!今までにない目新しいタイプの昔話です。図書館で借りたのですが文庫版だったら買ってもいいかな。 児童書というよりは多少大人向けかなあ。大体王女様に恋人が居たり、最後ハッピーエンドじゃない昔話とか斬新すぎですよ(笑)。「蜂蜜、蜂蜜といった所で口が甘くなるわけじゃない」なんて名言なんだろう!! グリム童話で読んだことのあるお話と骨格は似ておりますがそういう細部が違っていて面白かったです。さすが、と言わざるを得ない感じです!!
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アーサー・ランサムによるロシア民話の再話。 グリムさんみたいに子供向けの優しい教訓にしてあげようなんて気はさらさらない。 かといってエログロに走るわけでもなく、ええー?その落ちはアリなの!?とつっこみたくなるような終わり方をする。 即物的で理不尽で身も蓋もない。 ちゃらんぽらんな...
アーサー・ランサムによるロシア民話の再話。 グリムさんみたいに子供向けの優しい教訓にしてあげようなんて気はさらさらない。 かといってエログロに走るわけでもなく、ええー?その落ちはアリなの!?とつっこみたくなるような終わり方をする。 即物的で理不尽で身も蓋もない。 ちゃらんぽらんなのか清濁併せ呑んでいるんだか判断しかねる適当さが面白い。 書かれた年代別に並べてあるらしく、進むに連れて色が変ってくる。 時折あらわれるぎょっとするほど哲学的な部分はランサム色なのか元々なのか。 「ジプシーと聖ジョージ」がさりげなく怖い。 これは思い切り予言の自己成就じゃないか。 皮肉っぽさがマクドナルドのゴブリンとお姫様を連想させた。 http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/4001120976 http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/4001141094 「口から鼻までの間」という言い回しが何度か出てくるんだけど、これはロシアの表現なのかイギリスの表現なのか訳の人の表現なのか・・・ 使い方からすると長い距離っぽいけど口と鼻は近いよな? 「それでどこまで膝栗毛だい?」ってのもあった。面白い言い回しだし雰囲気はわかるけどイギリス人の書いたロシア民話で膝栗毛… 「第七の天」もわからなかった。アブラハムの宗教に通じていれば常識なんだろうけど、これは注釈が欲しかった。
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