「わたしは甘えているのでしょうか?」(27歳・OL) の商品レビュー
仕事にやりがいがない、と悩んでいて読んでみる。約10年前の本で、現在とは異なる社会背景で、ピンとこないところもある。村上龍さんの言葉は好きで、細かいことは気にせず、自分の進みたい道を明確に考えて突き進むことが大事だと感じる一冊。いつになっても女性特有の仕事・結婚話は無くならないの...
仕事にやりがいがない、と悩んでいて読んでみる。約10年前の本で、現在とは異なる社会背景で、ピンとこないところもある。村上龍さんの言葉は好きで、細かいことは気にせず、自分の進みたい道を明確に考えて突き進むことが大事だと感じる一冊。いつになっても女性特有の仕事・結婚話は無くならないのだろう。
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長い間本棚で眠っていた本なのですがちょうど読みたい本が 途切れたタイミングで目に付いたので手に取りました。 しかし質問のレベルが低過ぎる。 どういう形で質問を集めたのか分かりませんが 質問が居酒屋とかで友達に相談するような軽い感じ。 こんなこと聞かれても村上龍も困るだろうなぁと思ったのですが 馬鹿にもせず真摯に的確な回答をしていました。 私は大学生の頃村上龍に憧れていたのですが実際に会ったら どんなことを聞こうかとかかなり真面目に考えていました。 でも村上さんこんなレベルの質問でもちゃんと答えてくれるんですね とそんなことを思いました。 最後の解説で蝶々さんという人が書いていますが 女性って言うのはこういう意味のないことをとにかく 誰かに相談したいという欲求が強い生き物なんですね。 女性とはホントに分からないものだと強く思いました。
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村上龍が真摯に答える、人生相談。身も蓋もない時代における、新しい、人生相談、とりあえず生き抜くためのアドバイス。村上龍いわく、対処は、現実を直視するところから始まる。
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18 採用の基準は愛情を持って育てられたかどうか 21 若い時の時間は貴重な資源 25 ああしろ、こうしろ、と言われた方がラク。自分は何がしたいのかわからないかぎり、いいアドバイスはできない。 33 仕事は精神的・経済的に人生を支えるもの。仕事が辛くて趣味で生き生きしているという...
18 採用の基準は愛情を持って育てられたかどうか 21 若い時の時間は貴重な資源 25 ああしろ、こうしろ、と言われた方がラク。自分は何がしたいのかわからないかぎり、いいアドバイスはできない。 33 仕事は精神的・経済的に人生を支えるもの。仕事が辛くて趣味で生き生きしているというのはまれ。 45 40代になって恋人も友達も健康も貯金もなくなったひとが、「20代は楽しかったからいいや」と言えるか? 49 会社員は仕事のプロ。変にちやほやされる方がおかしい。できて当たり前。「君はいい仕事するね」なんて気持ち悪くて言えない。能力があると思って採用しているのだから、できて当たり前。 54 すべては手に入らない。一番欲しいものは何か、優先順位をつけること。 57 叱るときには、①その時に、②なぜか、③言わないと、相手にはわからない。 66 自分が気持ちいいと思うことは、自分で見つけないといけない。別にお金をかけなくてもいい。ワインとかお花とか美術館とか。 71 仕事が「好き」というのは曖昧で定義が難しいけど、その定義のなかに、「その仕事を続けられる」というのも含まれていると思う 83 「夢を追いかける」という言葉は甘え。何かを望む場合、夢でなくて現実。 92 デイトレーダーなんて、リスクを負っているからストレスも大きい。時給800円でも充実感や歓びを見出していかないとやばい。 98 高級レストランや買い物は投資でなくて浪費。投資は、「どうやって生きていくのか?」という問いに、真摯に応じること 109 怒ってもこの国は変わらない。貧乏な人のことを考える財政的な余裕はない。個人的に戦略を練って防衛するしかない。 127 同じ男性を好きになったわけじゃない。早く結婚しても幸せになれるわけじゃない。 134 外出して何かを見たり食べたりする、そこから活力が生まれる。ひとりで考え込んで堂々巡りになるよりいい。 136 「努力は報われる」のか?-自分にとっての「努力」と「報われる」を定義して客観的に因果関係を分析してみよう 145 「これぞ理想の人」という出会いは、幻想では? 152 会社内の昇進とか、傍から見ればどうでもいい 159 魅力的な男友達が周囲にいる男を選べ 211 何をしたいのか、自分の希望と状況を知らないまま年を取っていくのはかなりやばいです。誰も何も言わないけど。
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タイトルに対して、ドラゴン氏のたまわく、「そうね、甘えてるね、てか、人に聞いてる時点でだめよ」と。 そういう、取り付く島もない、大人による、大人になったつもりで大人になりたくない女子たちへのお叱り。 自分が女子の側だと考えなければ楽しい。考えれば腹立つ。そういう本。
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村上さんはほんとうに、いまの時代を曖昧な言葉で表現しない人だと思った。勘違いできるはずもない言葉で、世の中にたいしてばさばさっと切って行く。
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2011/09/25読了 蝶々さんの解説まで含めて、よかった。村上龍さんのスパッと切る感じと、蝶々さんの、それでも女子はただ聞いてほしいだけのこともあるのよーっていう感じ。
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村上さんははっきりものをいう人だなと思った。優しい言葉をかける感じではなかった。打たれ弱い私にはグサッとくる言葉がちょこちょこありました。でも…なるほどな。と思うところも結構ありためにはなった。
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27歳前後で人生で悩んでいる女性たちの質問に 村上龍がシビアに応えていくスタイルの小説です。 下着から何から最高の服で決めて、彼氏と高級レストランでおいしいものを食べて、素敵なセックスをして、「よかったわ」と思うのも大事なことです。 大事なんだけど、それを続けるのはやはりリスクがある。 たぶん人間は、そんな思い出だけでは生きていけないんです。 と鋭い考察を読み進めていけます。 ・言い訳しないで自分で動く ・フェアであることを大切にする ・リスクをとった上で、楽しんだり勝負する ・強くて美しいものをたたえ、弱く醜いものに厳しい と村上龍の魅力も解説で 記述されている通り。 悩みやトラブルへの対処は、まず現実を直視することから始まる。 本質をずばり多面的に捉えるところが教えていただいた部分であり かつ、村上龍の素敵な部分です。
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タイトル&村上龍買い! 仕事や恋やお金のことで悩んでいる若い女性の悩みに村上龍がドライな愛で答える!と言った内容。女性の質問は、本当にこんな質問して来たの?と言った感じのものばかり・・・でも実際にこういう悩みを持っている人たちってたくさんいると思うのである。そして他...
タイトル&村上龍買い! 仕事や恋やお金のことで悩んでいる若い女性の悩みに村上龍がドライな愛で答える!と言った内容。女性の質問は、本当にこんな質問して来たの?と言った感じのものばかり・・・でも実際にこういう悩みを持っている人たちってたくさんいると思うのである。そして他人の目からして見ればバカバカしい悩みであっても本人にとってはこの上なく切実だったりする。そんなこと、村上龍はわかりにわかっているんだろうなと。 一つ一つの答えを見ると、友人でも何でもない他人の悩みの又聞きだったりしたら、ズバッとサラッと言ってしまう答えを、村上龍は本当にズバサラと言ってくれているのである。相談者は、おそらく友人に言われたら、「何でそんなひどいこと言うの?私は聞いてほしかっただけなのに・・・」と思うのであろうが、村上龍に言われたら、納得するのであろうか・・・でもでもそれで前に進めるとしたらそれはそれで良いと思うのであったりする。 そしてこのズバサラの答えを反芻してみたりして。
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