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風に舞いあがるビニールシート の商品レビュー

4

689件のお客様レビュー

  1. 5つ

    188

  2. 4つ

    260

  3. 3つ

    158

  4. 2つ

    27

  5. 1つ

    2

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2025/01/19

短編集。自分の価値観を守って生きる人を描いた6つの物語で構成されている。どれも面白かったが、フリーターをしながら大学に通う主人公を描いた「守護神」と、作品タイトルにもなっている「風に舞いあがるビニールシート」は特に面白かった。 守護神は予想と裏切られてる展開が良く、主人公への好...

短編集。自分の価値観を守って生きる人を描いた6つの物語で構成されている。どれも面白かったが、フリーターをしながら大学に通う主人公を描いた「守護神」と、作品タイトルにもなっている「風に舞いあがるビニールシート」は特に面白かった。 守護神は予想と裏切られてる展開が良く、主人公への好感がとても高まった。課題に真剣に向き合う人間は素敵である。自分は全くそうでなかったので尊敬の念を抱かざるを得ない。 風に舞いあがるビニールシートには純粋に感動させられた。感動ものはあまり得意ではないと思っていたが、読んでみると案外良いものである。 森絵都さんの作品はカラフルを読んでいたが、ジェネレーションXの綺麗なオチなんかは通ずる所があると感じた。カラフルよりもこの短編集の方が好きだった。

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2025/01/07

様々な人々のストーリーを眺めているような感覚を覚える作品だった。そのためか、感情移入して物語に引き込まれたというよりは、あっさりとした目線でどこか他人事のような雰囲気を感じながら読んだと思う。 登場する人々は、きらっと光る硬い鉱石のような魅力と美しさを持っていたが、わたしが関わる...

様々な人々のストーリーを眺めているような感覚を覚える作品だった。そのためか、感情移入して物語に引き込まれたというよりは、あっさりとした目線でどこか他人事のような雰囲気を感じながら読んだと思う。 登場する人々は、きらっと光る硬い鉱石のような魅力と美しさを持っていたが、わたしが関わるのはまだ早かったのか、自分のことと結び付けて考えながら読むことができなかった。

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2025/01/06

守護神、ジェネレーションXが特に好き。 何か大切なものに執着する話。 直木賞大好き。 書評もとてもよかった。思ってた事を言語化してくれている。

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2025/01/05

6つの物語がどれも心に沁みて、なにか大切なものを一生懸命守ろうと奮闘する人達の人生を覗き見した気分になった。なかでも風に舞いあがるビニールシートは、感動した。今を大切に生きようと思えた。

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2024/12/24

2024年12月24日、グラビティの読書の星で紹介してる人がいた。なんか空に舞い上がったビニールシートなんて見上げたのは若い頃だったなーと浸りたくなった。

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2024/12/23

短編集ということもあり、サクサクと読み進められました、、!最後の風に舞い上がるビニールシートで号泣しました。

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2024/12/07

現代の日本で、今日を生きる人々の6つの物語。 壁に並べて掛けられた、六幅の静物画のような作品群。何かが起こって何かが解決するようなわけでもない、ただ物語の主人公達にとっての日常の瞬間を切り取りって額縁に収めたような作品と感じた。 個人的には「鐘の音」が好き。自分が創りたいもの...

現代の日本で、今日を生きる人々の6つの物語。 壁に並べて掛けられた、六幅の静物画のような作品群。何かが起こって何かが解決するようなわけでもない、ただ物語の主人公達にとっての日常の瞬間を切り取りって額縁に収めたような作品と感じた。 個人的には「鐘の音」が好き。自分が創りたいものを創ることと、それを仕事にして食べていくことは別のことだ。それで悩んだことのある人には読んで響くものがあるだろう。

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2024/12/07

森絵都さんの作品を初めて読ませていただきました 私の様に何も頭に入れず読み始めて頂きたいと思います 私は、1話2話3話と読み進め数週間後、後半へと進んだのですが偶然にもそうなって正解だったように思います 病室で6話の「風に舞いあがるビニールシート」を読み終えました カーテンで覆わ...

森絵都さんの作品を初めて読ませていただきました 私の様に何も頭に入れず読み始めて頂きたいと思います 私は、1話2話3話と読み進め数週間後、後半へと進んだのですが偶然にもそうなって正解だったように思います 病室で6話の「風に舞いあがるビニールシート」を読み終えました カーテンで覆われたベッド上で鼻をすすりすすり同室の方に気を使う結果となってしまいました(笑)

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2024/11/22

森絵都さんは好きな作家さんのひとりだが、なかでも特に好きな作品が、この『風に舞いあがるビニールシート』。 まず書名がいい。この書名は、本書に収録されている、UNHCR勤務の夫婦を描いた作品のタイトルでもあって、難民と難民支援の実態を「風に舞いあがるビニールシート」と表現している。...

森絵都さんは好きな作家さんのひとりだが、なかでも特に好きな作品が、この『風に舞いあがるビニールシート』。 まず書名がいい。この書名は、本書に収録されている、UNHCR勤務の夫婦を描いた作品のタイトルでもあって、難民と難民支援の実態を「風に舞いあがるビニールシート」と表現している。その表現の巧みさに心をつかまれ、締めのうまさに心を揺さぶられる。 本書はいわゆる「お仕事小説」でもあって、さまざまな職業の人びとが登場する。ただし、各作品の中心は人間関係。夫婦、上司、同僚、得意先、学生時代の同期、などなど。仕事と人間関係で揉まれ、もがく姿に「よし、仕事を頑張ろう」の気持ちをもらえる。

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2024/11/14

ライトに読めるかつ同じ著者だと思えないくらいジャンルが異なる作品。表題にもある風に舞い上がるビニールシートと、鐘の音が個人的に好みでした。

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