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愛と美の法則 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2019/07/30

美輪さんが美について語った本が大好きです。美しくセンチメンタルなものが愛される世の中がふたたび来ますように。

Posted byブクログ

2017/05/31

印象的だったメッセージ。 「知識とはものごとを知ることですが、その知識を実際に自分の中に入れて、咀嚼し、そしてそれらを暮らしの中に活かす。それが教養です。つまり、自分自身の細胞として、知を暮らしの中に活かしていく。知識を活かして、人格的なものを磨いて、その生活の中投影させる。それ...

印象的だったメッセージ。 「知識とはものごとを知ることですが、その知識を実際に自分の中に入れて、咀嚼し、そしてそれらを暮らしの中に活かす。それが教養です。つまり、自分自身の細胞として、知を暮らしの中に活かしていく。知識を活かして、人格的なものを磨いて、その生活の中投影させる。それが教養だと思うのです。全方位的で多重構造的な生き方をしていると、人間というのは本当に自分自身を救うことが出来ます。自分の思想の転換しだいで一つの出来事も極楽にすることも地獄にもすることもできる。」 「この世の中には愛と美さえあればそれだけで充分。「これをなすときに愛と美の法則にかなっているだろうか」、これを基準に事を起こせばすべては間違いない」 戦争時代の色々なお話も忘れてはいけない!2017/5/31完読

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2012/01/05

まず、本自体が非常に美しくできていてびっくりしました。中の紙にも一枚一枚違う絵が背景に薄く淡く描かれていてとっても美しいです。そして、美輪さんの愛と美に対する思いがひしひしと伝わってきました。戦争反対のことも書かれていて、愛と美さえあれは充分だという姿勢が美しいです。「これをなす...

まず、本自体が非常に美しくできていてびっくりしました。中の紙にも一枚一枚違う絵が背景に薄く淡く描かれていてとっても美しいです。そして、美輪さんの愛と美に対する思いがひしひしと伝わってきました。戦争反対のことも書かれていて、愛と美さえあれは充分だという姿勢が美しいです。「これをなすときに愛と美の法則にかなっているのだろうか」この問いかけによって物事を起こせば間違いないと美輪さんはいいます。美輪さんの愛と美の世界について堪能できる一冊です。

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2011/06/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

美輪明宏さんの生い立ちを振り返りながら、 その時々の時事にふれながら、 どんな背景から、どんな出来事から、 美輪さんが愛や美を考えていったのかをつづった本です。 本の中には、美輪さんが感銘を受けた画やガラス器、舞台の写真。 本文、2ページ見開きの下に挿絵が入っている作りでした。 知識を仕入れること。 それを自分の生活の中に取り入れて血肉にしていくことが教養。 人と接する時は腹8分目。 色による波動の使い方。 想像力(思いやり)を使った、マルチな生き方。 考えさせられる1冊でした。

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2011/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

○「生活」とは文化を暮らしに活かすこと (白熱灯、器、音楽) ○シンプル イズ ワースト ○天に星、地には花、人には愛 ○思いやりとは想像力

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2010/10/09

『愛と美の法則』(美輪明宏、PARCO出版)を往診先の練馬駅近くの書店で見つけ、早速買い求めた。  この本は2005年刊行の「NHK人間講座 人生・愛と美の法則」(日本放送出版協会)を書籍化したものだ。  僕はこのNHKのテキストを持っていたんだけど患者さんが借りていてもう4...

『愛と美の法則』(美輪明宏、PARCO出版)を往診先の練馬駅近くの書店で見つけ、早速買い求めた。  この本は2005年刊行の「NHK人間講座 人生・愛と美の法則」(日本放送出版協会)を書籍化したものだ。  僕はこのNHKのテキストを持っていたんだけど患者さんが借りていてもう4年も手元になかった。だから書籍化されたものを改めて買った。  この本はいいよ~。美というものの価値、色の持つ威力、そしてそれを感得することができる日本人の美意識の高さ、エディット・ピアフのこと、本当の愛とは何かなど、ページを繰るごとに数々の学びが詰まっている。  今は不況で世の中は閉塞感に溢れているけれども、美輪さんの言うように「この世の中は愛と美さえあれば充分」と思えればそれも突き抜けていけるだろう。  NHKテキストはモノクロで味気なかったんだけど、この本は総天然色(笑)。 中原淳一の作品「蝶々夫人」の絵などをカバーで使っていたりして流石に美について語っているだけのことはある。美しいものを愛でたい人にはお勧めの一冊だ。

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2010/08/20

この本は読んでて楽しい! 文章の背景に薄く絵がかかれていて目を楽しませてくれる。 【この本で出会った人・作品】 p10 ラフマニノフ、中山晋平、西条八十 p11 シャンピリアン、エンリコ・カルーソ、ガリクルチ、ティノ・ロッシ、カルロス・ガルデル p12 ヴィヴィアン・リー、...

この本は読んでて楽しい! 文章の背景に薄く絵がかかれていて目を楽しませてくれる。 【この本で出会った人・作品】 p10 ラフマニノフ、中山晋平、西条八十 p11 シャンピリアン、エンリコ・カルーソ、ガリクルチ、ティノ・ロッシ、カルロス・ガルデル p12 ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル p13 高畑華宵 p16 アール・デコ、ジェラール・サンドス、レイモン・タンブリエ p37 上村松園、寺島柴明、梶原緋佐子、鏑木清方、伊東深水、土田麦・ p38 小倉遊亀、岩田専太郎、渋谷のり子 p52 二葉あき子、並木路子 p66 ダミア パリ生まれのシャンソン歌手 p94 マリー・ローランサン p95 蕗谷虹児 p99 林寿子 p108 ピエール・カルダン p122 花森安治 p133 薩摩治郎八、薩摩千代 p136 コレット・ゴダール p144 ジルベール・ベコー フランスのシャンソン歌手 p145 シャルル・アズナブール フランスのシャンソン歌手 p174 マレーネ・ディートリッヒ p175 グレタ・ガルボ、原駒子 p176 マリー・ベル p179 エディット・ピアフ:シャンソン歌手、水谷八重子 p212 レーモン・アッソー p213 イブ・モンタン イタリア出身のシャンソン歌手 p214 シャルル・アズナブール、ジョルジュ・ムスタキ p218 テオ・サラポ p240 沢田美喜 p242 杉本苑子 p252 なかにし礼

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2010/06/09

美輪明宏の原点というか、自叙伝的な内容。 彼の事ちっとも知らなかったけど、 美しいものを愛し、それを排除しようとするすべてものを憎んでいる。 現代の美意識(歌や服飾や言葉)に対しても失望している。 読んでいてまず思うのは、言葉遣いの美しいこと。 そして装丁の素晴らしさ。(表紙の...

美輪明宏の原点というか、自叙伝的な内容。 彼の事ちっとも知らなかったけど、 美しいものを愛し、それを排除しようとするすべてものを憎んでいる。 現代の美意識(歌や服飾や言葉)に対しても失望している。 読んでいてまず思うのは、言葉遣いの美しいこと。 そして装丁の素晴らしさ。(表紙の女の子は中原淳一さん作) 多彩な才能を持つゆえの壮絶な半生。信念を曲げることなく通してきた人。 ヨイトマケの唄を初めて聞いた時の衝撃を思い出した。 あの有名な「愛の賛歌」の訳詞も情熱的で一途な愛が語られている。 すべてにおいて情熱的でいてまじめで、そんな人に近づけたら きっと人生がもっと美しいものになるんだろうな。 この世の中には、愛と美さえあればそれだけで充分。 彼の舞台を見に行きたい! 彼の歌を見に行きたい! 彼のパワーをもらいたい!

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2010/06/02

これまでは、昔は綺麗だったけど今は中年なのに奇抜な格好をした変わった人、というだけの印象だった。 この本を読んで、印象ががらっと変わった。 わたしも日ごろから疑問に思っていたことなどがたくさんあって、共感した。 景観について。機能性ばかりが優先され、昔の車のような走っているだけで...

これまでは、昔は綺麗だったけど今は中年なのに奇抜な格好をした変わった人、というだけの印象だった。 この本を読んで、印象ががらっと変わった。 わたしも日ごろから疑問に思っていたことなどがたくさんあって、共感した。 景観について。機能性ばかりが優先され、昔の車のような走っているだけで美しい車などほとんど存在しない。色も白黒灰色などが大多数を占め、味気ない。灰色のビル群。灰色の道路。灰色の電化製品。 戦争時代のことや、部落など差別階級の人々のことも生々しく書いてあって、泣けてきた。 戦時中の、少しカラフルな色の服を着ただけで殺された少女の話は、他人事では済まされない話だ。それは、たった60年ほど前の話で、今も世界中で戦争は起きている。努力し続けなければ、今の平和など簡単に消えてしまうのだろう。

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2010/04/11

幹が太い生き方のお手本。 歌手、俳優、演出家……。 多彩なアーティスト美輪明宏氏が、人生の哲学、生き方の美学、美しいものに向ける情熱を語っています。 もともと「NHK人間講座 人生・愛と美の法則」のテキストを書籍化したもので、文章そのものが美輪さんの落ち着いた美しい語り口で構...

幹が太い生き方のお手本。 歌手、俳優、演出家……。 多彩なアーティスト美輪明宏氏が、人生の哲学、生き方の美学、美しいものに向ける情熱を語っています。 もともと「NHK人間講座 人生・愛と美の法則」のテキストを書籍化したもので、文章そのものが美輪さんの落ち着いた美しい語り口で構成されています。 長崎の繁華街で、建物も看板も女性たちのファッションも、周囲に美しいものが溢れていた環境に生まれ育った美輪さんは、自然に文化や美学へ対するあくなき探求心を持つことになります。 学問として美術や哲学を学び、たいへん造詣が深い人は他にもいると思います。 でも、それらの知識の蓄積をすべて、自分自身の美しい生き方に、惜しげなく傾注した人を、私は他に知りません。 生まれながらに全身に備わった美を求める心が、美輪さんの幹が太い生き方の精神的支柱となっています。 「この行動は、私の生き方の美学に合致しているのだろうか?」という確認を、行動の一つ一つについてするのでしょうか。 会社へ行って、帰りに一杯飲んで、上司の悪口を言って、メシ・フロ・寝るの繰り返しでは、人間というより、ただ生きているだけのアニマル。 文化を上手に生活に取入れることができるのが、人間なのだと思うのです。 そういう生き方をするために、美輪さんからの提案は、 「自分を小説の主人公、映画の主人公にして、自分が大切にする歌をテーマソングとして生きていく」こと。 自分が主人公の映画を完成させるようなつもりで毎日を過していけば、十倍も二十倍も人生が楽しくなると思っております。 主人公の生き方を全うすることは、主人公の生き方の美学で自分を律することであり、自分の「自分史」に責任を持つことでもあると思いました。

Posted byブクログ