ジョルジュ・ド・ラ・トゥール の商品レビュー
ラトゥールに興味があり読んでみる。 ほとんど、よくわかっていないミステリアスな作家であることを知る。 ますます、好きになりました。
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(2005.05.13読了)(2005.04.13購入) 副題「再発見された神秘の画家」 国立西洋美術館の展覧会にあわせて、翻訳出版された本。 著者は、1997年にパリで開かれた「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール」展にかかわった人たち。 ジョルジュ・ド・ラ・トゥールは、1593年に生...
(2005.05.13読了)(2005.04.13購入) 副題「再発見された神秘の画家」 国立西洋美術館の展覧会にあわせて、翻訳出版された本。 著者は、1997年にパリで開かれた「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール」展にかかわった人たち。 ジョルジュ・ド・ラ・トゥールは、1593年に生まれ、1652年になくなったフランスの画家なのであるが、死後忘れられ、1915年に再発見され、現在四十点ほどが確認されている。この本は、この再発見の歴史を辿っている。 個人的には、「冬の闇 夜の画家ラ・トゥールとの対話」(田中英道著、新潮選書)を出版された1972年に購入し読んで以来是非本物を見たいと思ってきた。断片的には、ルーブル美術館の所蔵品などは見てきているが、それ以来30年余りまとめて見れる日がこようとは思っていなかった。昨年暮パンフレットを見たときも、数点見れればいいところだろうと思っていたが、弟子たちのものも含めて30点以上も見れて、非常に満足した。 この本を読みながら、見てきたものを反芻することができた。 ラ・トゥールが活躍した時代には、ほかにどんな人がいたのか思いつくまま辞書を引いてみると、スペインのベラスケス[Diego Rodríguez de Silva y Velázquez](1599-1660)、フランドルのルーベンス[Peter Paul Rubens](1577-1640)、オランダのレンブラント [Rembrandt Harmenszoon van Rijn](1606-1669)、ラ・トゥールが影響を受けたのではないかといわれるイタリアのカラバッジョ[Michelangelo Merisi da Caravaggio](1573-1610)もほぼ同時代の人でした。ラ・トゥールと同様残されている作品が少ないことで有名な、オランダのフェルメール[Jan Vermeer](1632-1675)は、少し後輩にあたります。 日本では、長谷川等伯(1539-1610)、本阿弥光悦(1558-1637)、岩佐又兵衛(1578-1650)、宮本武蔵(1584-1645)と言ったところが、同時代の人です。 この本の特徴は、作品がすべてカラーで掲載してあることです。しかも1470円と、カタログを買うより安いということです。 この画家の不思議なところの一つは、光と闇の画家と決め付けてしまいたいのに、ブリューゲルが書いているような風俗画的なものが、もう一方の作品群としてあることです。この風俗画的作品群がカラバッジョの作品と似ているので、ラ・トゥールはイタリアに行ったことがあるのではないかといわれる原因にもなっています。 今後も、新しく作品が発見される可能性は、大きそうなので、何年か後にまた、ラ・トゥール展が開かれることを楽しみに待ちたい。 フェルメール展やボス展も開かれないものか? (「MARC」データベースより)amazon 光と闇、聖と俗の二面性を鮮やかに描きだす画家、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール。その存在や名前自体が忘れ去れていた画家の生涯と、歴史の闇にうずもれていた絵画の「再発見史」。
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絵がたくさん載っていて、絵を見たい人にはいいと思う。説明のほうは何年にどこの何とか展覧会で何の作品が展示されたとか、誰々がどこそこで何を発見したとか、年表を書き下したような本で、モデルとか絵の意味とかそういうことがあまり書かれていなくてつまらなかった。性格の悪そうな絵に興味をひか...
絵がたくさん載っていて、絵を見たい人にはいいと思う。説明のほうは何年にどこの何とか展覧会で何の作品が展示されたとか、誰々がどこそこで何を発見したとか、年表を書き下したような本で、モデルとか絵の意味とかそういうことがあまり書かれていなくてつまらなかった。性格の悪そうな絵に興味をひかれたけれど、本人も迷惑な人だったみたいで面白い。
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