MILK(上) の商品レビュー
分かりやすいミルクの伝記的小説。話は子供時代か始まり、ミルクの人物像から小さなエピソードまで網羅してある。 こういう本をあとから読むたび、ミルクはとても特別な人間、というわけではないんだということを実感する。わたしにとってミルクは本当に大切で特別で大好きなひとだけれど、生身の人間...
分かりやすいミルクの伝記的小説。話は子供時代か始まり、ミルクの人物像から小さなエピソードまで網羅してある。 こういう本をあとから読むたび、ミルクはとても特別な人間、というわけではないんだということを実感する。わたしにとってミルクは本当に大切で特別で大好きなひとだけれど、生身の人間で、感情があって、つまらないところや嫌なところもいっぱいあって、それでもあんなに凄いことを成し遂げた人であると。そういうことを思い出させる。
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面白い!かなり勉強になる気がする。長所と短所がごちゃ混ぜミルクは、やっぱり面白い人だ。早く下も読まなきゃ!
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しばらく帯だと気付かなかった映画とタイアップした帯のショーン・ペンの表情に惹かれて手に取りまんまと購入。いきなりミルクと市長が銃撃され暗殺されるというところから始まる、サンフランシスコで初めてゲイであることを公言して公職についたハーヴェイ・ミルクの成人後の半生を綴ったノンフィクシ...
しばらく帯だと気付かなかった映画とタイアップした帯のショーン・ペンの表情に惹かれて手に取りまんまと購入。いきなりミルクと市長が銃撃され暗殺されるというところから始まる、サンフランシスコで初めてゲイであることを公言して公職についたハーヴェイ・ミルクの成人後の半生を綴ったノンフィクション。しばらく前に訳出されていたようですがこのたびの映画化を受けて平積みに。ノンフィクションなので読み始めは人の名前や地名や組織の羅列でなかなか誰が誰だっけ?という感じで少し読みづらかったですが、それを乗り越えてしまえば、これがつい最近まで起こっていた事実なのかと改めて驚きつつ夢中で読了。自分を分類するとすれば特定の宗教をもたないアジア人の女性というマイノリティにあたりいろいろ共感しながら読みました。白人でキリスト教徒の男性がこの本を読んだり映画を見たらどういう感想をもつのか、知りたいような怖くて知りたくないような、、、。下巻に付録としてついていた演説が、すばらしかったです。それにしても本人が政治活動を始める前から、ずっと自分は長くは生きられない、志半ばで殺される運命だということを直感して受け入れてそのつもりでいた、というのが不思議です。
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