ショットバー の商品レビュー

麻生幾【著】

2011/07/15

つるりと読めた。商事会社やら、捜査一課やら、はては自衛隊の面々まで、延々と書き連ねられた登場人物一覧を見て、ややこしそうなストーリーを想像してたけど、それほどでもなかった。まぁまぁ。しかし、いまどきの総合職女子にはこんなモーレツ社員いるんかいな。くたびれ中高年サラリーマンのわたしとしては、ちょっとひくかも＾＾；

2009/10/07

ノンフィクションは、ひょっとして本当にあるかもしれないと想像させるあわいが面白くて読み進めてしまう。

中堅商社に勤める２９歳独身キャリアウーマン、恋人との待ち合わせまでの間、ふらっと入った西麻布裏のショットバー。
さもない行動から、国家の機密捜査に関わってしまう。

警視庁の中でも、捜査担当課と外事を担当する課のせめぎあい、そこに自衛隊まで隠密裏に関わってくる。

彼女はどのようにして嵐をかいくぐっていくのだろう。あるいは巨大な意志に巻き込まれて自滅にまで追い込まれるのか。

結末は分からずじまいです。後編が読みたいよ。しかし道具立てはデカイのに、周辺エピソードの書き込みは浅すぎ。もっと面白い人物造形が描ききれてなくて不満足。

あたりまえの日常に潜む陰の部分は、今後モンスター化するのかもしれない・・とかさ。