生活景 の商品レビュー
生活、身の回りにおきている環境問題を建築学会が特集した本。 都市景観では、国立とおなじように、従前、ゆるい規制はないが、内輪でルールをつくってきたのに、急に大規模な敷地が外部の人間やマンション業者にわたって、建築基準法上は合法なマンションがたって、反対運動がおきるけど、適当...
生活、身の回りにおきている環境問題を建築学会が特集した本。 都市景観では、国立とおなじように、従前、ゆるい規制はないが、内輪でルールをつくってきたのに、急に大規模な敷地が外部の人間やマンション業者にわたって、建築基準法上は合法なマンションがたって、反対運動がおきるけど、適当なところで和解する、ひどいときはそのままたってしまうというのが、生活景を、めぐる一つの重要な課題であることがわかる。 何人かの学者がその点を指摘している。しかし、それに対して、制度的な提案が何一つない。何がわるいのか、なにが足りなかったのかという問題意識はなにのか。 FB友達の上村さんは地区計画なんか、事前にかけようとしても難しい。急にそういう事業計画がでてきても対応できないと言っている。たしかにそのとおりだろう。 それについて、建築学者は制度的対応をなぜ提案しないのか。 ちょっと考えても、今は景観計画区域内であれば、届け出、勧告、命令、手続の停止までの措置があるが、例えば、敷地の周囲200m以内の建築物の平均高さの1.5倍を超える建築物を前提にした建築確認申請が行われたときは、確認前に、届け出、勧告、命令、建築確認手続の停止などを規定するとか、すぐ考えつくではないか。 もちろん、マンション業者の反論、政治的な圧力もあるかもしれない、穴抜けも斜面宅地などありそうだ、とか課題が山積みだが、そういう検討を生活景という議論の中でどうしてしないのか。 なんか、分析と住民との一体活動に建築学会は、酔っているのでないか。
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生活景とは?生活景を再発見して、持続可能なものにしていくには? 理工系だけでなく、哲学、経済学などの先生も書いているので、偏りがない。 人間環境学(風土学)のレポートの参考文献。
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