「孫玉福」39年目の真実 の商品レビュー
先に著者城戸幹の娘城戸久枝による『あの戦争から遠く離れて』が出版され話題になった。すると間もなくNHKで「遥なる絆」としてドラマ化され、大反響を呼んだ。久枝の著作も読んだし、土曜ドラマもしっかり観た。どちらもとても感動した。その物語の本人である城戸幹が自伝的著作を発表していると...
先に著者城戸幹の娘城戸久枝による『あの戦争から遠く離れて』が出版され話題になった。すると間もなくNHKで「遥なる絆」としてドラマ化され、大反響を呼んだ。久枝の著作も読んだし、土曜ドラマもしっかり観た。どちらもとても感動した。その物語の本人である城戸幹が自伝的著作を発表しているというので、ぜひとも読んでみたいと思った。 中国残留孤児にスポットがあてられたのは、山崎豐子作『大地の子』がテレビドラマ化されたのがきっかけになったと思う。その後1981年になって、政府による孤児ら本人たちの組織的な訪日調査が行われ、劇的な対面シーンがテレビで映し出されるに至って、残留孤児問題が一般に大きくクローズアップされるようになった。 本作は幹氏の数奇な運命を本人の筆で綴ったドキュメント。国交が回復していな時期に、独力で帰国を果たした幹氏の努力は尊敬する。ただほとんどが娘久枝が著した『あの戦争から遠く離れて』で語られたことで、若干新鮮味に欠けた。
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敗戦直後日本人に置き去りにされたこどもたちがほんとたくさんいて、自分たちを苦しめた日本人のこである彼らを我が子のように育てた中国人がたくさんいたこと日本人はもっと知るべきだと思う。 そしたら今のメディアの報道には見えてこないところの中国も見えてくるかなと。
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わずか3歳で中国東北部にて残留孤児となった子どもがやがて成長し、青年になり、中国人として生きながらも苦労の連続。やがて自分の力でつかんだ帰国への切符。帰国してからの話と、戦争に翻弄された一人の男の実話。
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