年代別 蕎麦猪口大事典 の商品レビュー
2009年3月27日 第一刷発行 蕎麦猪口(そばちょこ)は1670年代から作られるようになったのだが、初めは、蕎麦猪口という名ではなく、食膳で塩辛などを盛って出す器だったらしい。 現代の蕎麦は、蕎麦猪口(そばちょこ)にそばつゆをいれ、せいろやざるなどに別盛りにされたゆでた蕎麦をつ...
2009年3月27日 第一刷発行 蕎麦猪口(そばちょこ)は1670年代から作られるようになったのだが、初めは、蕎麦猪口という名ではなく、食膳で塩辛などを盛って出す器だったらしい。 現代の蕎麦は、蕎麦猪口(そばちょこ)にそばつゆをいれ、せいろやざるなどに別盛りにされたゆでた蕎麦をつけてつるつると食べる。その食べ方は明治時代ぐらいかららしい。 蕎麦作りは弥生時代に中国から伝来した。食べ方は、中世まで主に粥か団子。切ってゆでたのをそば切りというが、最も古いそば切りの記録は、1574年の長野県木曽郡大桑村の「定勝寺文書」にある「振舞ソハキリ」。そば切りを振舞った記録だという。 そば切りは流行していき、17世紀後半以降段階的に蕎麦屋が増加し、18世紀後半に庶民に普及したと推測されるそうだ。塩辛いれををそばつゆに使うようになったのである。蕎麦を食べるためのツユをいれる猪口としてイキで便利な器だったのだろう。そして蕎麦猪口(そばちょこ)と呼ばれ始めたらしい。 我が家で愛用している蕎麦猪口がある。 同じものが載っていた。 宝暦様式 斜め格子・市松模様 1770〜1790年代 染付け 56×69 肥前 圏線 父のもので、古いものだと思ってはいたが、大好きで普通に使っていた。ルーツがわかるということは楽しいことだ。200年以上前の祖先が使っていたものかもしれない。 つい先日手が滑ってひとつ割ってしまった。捨てちゃったのである。知っていたら良く見てから捨てたのに(1個1個わずかに形と絵が違う) あと7つ。しまっておかないで使いたいし、割れたら捨てちゃうだろうけれど、楽しみが増えた。
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