13の理由 の商品レビュー
341p 原著発行年2007年 主人公クレイ少年の家に2週間前に自殺した少女ハンナからテープが送られてきた・・ あとたった一歩だけでも歩み寄っていれば、もしかしたら、彼女が自ら命を絶つことをやめさせられたかもしれない。そういう気持ちを抱えて生きるのは辛すぎる。テープを送ると...
341p 原著発行年2007年 主人公クレイ少年の家に2週間前に自殺した少女ハンナからテープが送られてきた・・ あとたった一歩だけでも歩み寄っていれば、もしかしたら、彼女が自ら命を絶つことをやめさせられたかもしれない。そういう気持ちを抱えて生きるのは辛すぎる。テープを送るということをよく考えて決めたに違いない彼女の想いもまた辛い。 救いのないこの話をよみ終えられたのは、クレイを心配するお母さんや友人の存在がいたからだ。あまりに辛い作品。
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2010年1月7日~12日 なぜ、彼がテープがまわってきたのか??ってとこを知りたくてうずうずしてページをめくっていった。 なので、かなり読み進めるのは早いほうだったし、最初のほうは読みたくて、ずっと持ち歩いていた。 「一部分にかかわったときその人の一生にかかわっている」という...
2010年1月7日~12日 なぜ、彼がテープがまわってきたのか??ってとこを知りたくてうずうずしてページをめくっていった。 なので、かなり読み進めるのは早いほうだったし、最初のほうは読みたくて、ずっと持ち歩いていた。 「一部分にかかわったときその人の一生にかかわっている」という感じの言葉はとても印象に残っている。 彼にテープが回った理由は案外あっけない、っていうかあまり面白くないと思った。 あと、彼女が自殺してしまう。自殺した後にテープを影響を及ぼした人へテープを送り、彼女を知っていくっていう内容がとても、興味深いものだと思った。
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自殺した少女は、自分の自殺の背景となったできごととそれに関わった13人の人たちの話をカセットテープに残した。テープはその13人に順々に回されていく。語り手の少年は、その13人のひとり。なぜ、僕なんだ? 僕が何をした? サスペンスというにはあまりに切ない。少女のやり方には最後まで...
自殺した少女は、自分の自殺の背景となったできごととそれに関わった13人の人たちの話をカセットテープに残した。テープはその13人に順々に回されていく。語り手の少年は、その13人のひとり。なぜ、僕なんだ? 僕が何をした? サスペンスというにはあまりに切ない。少女のやり方には最後まで共感できないが、この物語を通じて作者の伝えたかった思いは、こういうふうにしか伝えられなかったのだろう。
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高校生クレイは、ある日靴箱に入った7本のカセットテープを受け取った。そのテープには、2週間前に自殺したハンナの声が録音されていた…。彼女が自殺に追い込まれていく13の理由。一つ一つの理由が微妙に重なり、彼女を傷つけ、絶望に追い込んでいく過程が克明に語られ、それを聞き続けるクレイも...
高校生クレイは、ある日靴箱に入った7本のカセットテープを受け取った。そのテープには、2週間前に自殺したハンナの声が録音されていた…。彼女が自殺に追い込まれていく13の理由。一つ一つの理由が微妙に重なり、彼女を傷つけ、絶望に追い込んでいく過程が克明に語られ、それを聞き続けるクレイもまた、「もう助けることができない」事実に追いつめられる。しかし、クレイは生きており、カセットテープを聞いている間にも、友達や家族との関わりがある。そして、そのことが最後には希望へとつながっていくのだ。 「問題作」と言われているようだが、そのショッキングな構成とは裏腹に、とても誠実な小説。ハンナの絶望とクレイの苦悩に引き込まれ、容易には忘れられない作品。しかし、クレイには未来があり、彼の近くには「第2のハンナ」になりかねない友人がいる。ラストでクレイが歩き出す先に希望を見せてくれる作者は、心の奥底で若者を信じているのだと思う。
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