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京の路地を歩く の商品レビュー

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2009/10/07

著者は多田智満子さんと同年の方。 京大のフランス文学科を出てヨーロッパに滞在経験もあり、語学教師を勤めるエッセイスト。海外文学にも日本の古典にも造詣深く、厚みのある教養と心深い感性と視野、考察の規模の大きさで歴史ある京都の佇まいを活写している。 勉強が年月を経ることで、更に身の...

著者は多田智満子さんと同年の方。 京大のフランス文学科を出てヨーロッパに滞在経験もあり、語学教師を勤めるエッセイスト。海外文学にも日本の古典にも造詣深く、厚みのある教養と心深い感性と視野、考察の規模の大きさで歴史ある京都の佇まいを活写している。 勉強が年月を経ることで、更に身のものとなることのステキさを感じる。 年取ることはより深くものごとを知ること分かること、そして歓びがひたひたとこころに染み渡ることなのだと思う。 「床しい・・」なんて言葉、忘れていたけれどいい言葉ですね。 連月尼のことも私には嬉しい発見だった。明恵上人の章もすばらしい。 この本をガイドに京都を旅したいと思う。

Posted byブクログ