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1億積んでも学びたい売れる仕掛け の商品レビュー

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2015/03/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

売れる仕掛け、と題して、いくつかの例を取り上げ、その成功の方程式を読み解く。 自分の会社でも代用できるのでは・・・?と思わず考えてしまう。具体例が多く、読みやすい。 ・星のや・・・徹底したマーケティング。別の旅館に5、6泊する宿泊客が多い。食事に飽きてしまうから。顧客のニーズに応えるため、朝食は12時まで。夕食はつけず、かわりに24時間のルームサービスを。 ・「隠れニーズ」・・・不満や不安を解消する。シャワークリーンスーツ。「汚れ、汗、よれが気になる」「クリーニング代がかさむ」「アイロンがけが手間」という仕方のないモノ、というあきらめをニーズに。 ・ふわりんか・・・ヤフーなどから噂が広まり、売上げは4億円に、発売10ヶ月で10億円。他人と近い距離で接する職業の人達に受けた。体臭は気になるが、あまりきつい香りはつけられない、という女性の隠れニーズ。その後、「オトコ香る。」が誕生。 ・健康麻雀・・・賭けない、飲まない、吸わない。健康的な麻雀。お年寄りや女性に人気。眠れる市場を発掘する「滞在顧客発掘」の成功例。 ・「買う理由」が他の消費者にとって逆に「買わない理由」になっていないか、を考える。 ・一蘭・・・カウンターで集中しながら食べるラーメン。ノーメイクの女性も安心。 ・パレートの法則・・・2割が陽。残りの8割は陰。2割の顧客(商品、社員)が全売上げの8割を生み出すという考え方。売上げを伸ばすには、その2割の顧客に的を絞ったサービスを行う方が効率的。 ・ニッチ成功・・・「葬儀屋専用弁当」は成功。だがニッチに絞れば必ず成功するとは限らない。 ・アサヒの朝専用モーニングショット・・・朝専用の缶コーヒーというベネフィットを打ち出した。 ・ラッキーピエロ・・・函館のバーガーショップ。他県では出店を断るという地域密着へのこだわり。注文を受けてからの手作りにこだわり。「北海道ジンギスカンバーガー」「土方歳三ホタテバーガー」など地域に密着したユニークな名前が多い。自分の名前で料理が出来上がったときに呼んで貰える。スタッフの7割が55歳以上の女性。「コックさんの次に料理がうまいのはお母さんだから」 ・フォトリーディング・・・速読ではない。写真を見るように読める読術。 ・「レストジェノール」・・・美容液のヒット商品。老け顔の印象を与える要因の「帯状毛穴」にアプローチする。買ってみたい。 ・カルネコ・・スーパーやコンビニと言った小売店で使用するPOP広告を、必要な分だけ必要なタイミングで受注生産し、最短4日で店舗まで届けることができるシステム。もともとはカルビーが自社の販促活動の効率を上げる為に2001年1月に開発。その後、企業向けに販売。従来の、メーカーが大量のPOPを見込み生産して、小売店にばらまくという手法を改善。(多くは店頭に設置されず、ゴミの山ができるのが課題)業界では「POPのアスクル」と呼ばれている。食品や消費財メーカーに販売。2008年で12社。提携先であるヤマト配達していた。→年間数億円かかっていたカルビーの販促資材コストが半減。 ・カルネコから学ぶこと・・・生産されるものは全て商品化できる可能性がある。生産の途中段階で生まれた製品、制度、プロセスが商品化できるかも? ・リンガーハットの部分最適商品・・・レストラン経営以外にも、大学生協などで売られる冷凍ちゃんぽんと皿うどん。

Posted byブクログ

2011/07/16

・具体的な事例が多く、即戦力な内容。 ・題名のセンスの無さとは逆に、「具体例→一般化」という流れを押さえた良書。

Posted byブクログ