日本経済の勝ち方 太陽エネルギー革命 の商品レビュー
太陽光発電が日本経済・環境問題を同時に解決しうるという可能性について語っている。 太陽光偏重過ぎるのが怪しいところがあるがバイオ燃料は前々から好ましくないと考えていたが数字で太陽光発電に効率性の点で劣っていることがわかったのはよかった。 中で紹介されている、「Who killed...
太陽光発電が日本経済・環境問題を同時に解決しうるという可能性について語っている。 太陽光偏重過ぎるのが怪しいところがあるがバイオ燃料は前々から好ましくないと考えていたが数字で太陽光発電に効率性の点で劣っていることがわかったのはよかった。 中で紹介されている、「Who killed the Electric Car?」は面白そう。 なお、経済情勢の総括は余計だった。金融業がギャンブルに走った理由を実体経済がゼロサムゲームになってきたからと言っているが、どうだろう?実体経済が盛り上がっても金融商品への資金の流入は避けられるとは思えんが。GSにいたのならもう少しまともな解説をしてもらいたい。
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ちょっと論理展開が強引に感じた。太陽光発電が何をおいても一番ってのが有りき。化石燃料には限りがあるのはわかるのだが。バイオエタノールの話は本当か?疑わしい。今となっては話も古い。
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2009年刊。著者は東京大学特任教授。◆太陽光発電衛星など、まぁ夢物語に近いものも含まれるが、全体として興味深いものも多い。結局、送電網を利用できるか、そしてリチウムイオン電池など蓄電池の技術・コスト問題の解決にかかるのでは。その中でも、自動車に装備できるものの技術面なんだろう。◇ここで重要なリチウムイオンの技術面の問題、将来像を細かくは触れないのは本書の難点。◆加え、立地に限界ある太陽光発電についてみれば、九電間、特に東西、北海道・東北間の電力移転可能容量の増大にも関わるかも。既得権打破できる?
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金融危機からのいきずまりの現代社会。 このままでは、世界恐慌の二の舞になりかねない。 今やアメリカはかつての力を失い、日本は目指すべき国が無い。一方で中国が力を伸ばす。 この時代で日本が勝つには何か大きな変化が必要となってくる。 そこで筆者は、100万年の「燃やす文...
金融危機からのいきずまりの現代社会。 このままでは、世界恐慌の二の舞になりかねない。 今やアメリカはかつての力を失い、日本は目指すべき国が無い。一方で中国が力を伸ばす。 この時代で日本が勝つには何か大きな変化が必要となってくる。 そこで筆者は、100万年の「燃やす文明」からの脱却と「太陽エネルギー革命」を提唱する。 この本は、その「太陽エネルギー革命」について非常に具体的に書かれていて説得力がある。 「何故バイオエタノールでなくソーラーパネルなのか。」 「何故(日本では)風力発電でなくソーラー発電なのか。」 「電気自動車の走行距離と充電時間の問題はどうするか。」 計算式を元に論理的に説明されている。 実現するには資金面でやや理想論的な部分が多いが、興味深かった。 太陽エネルギー革命によって世界がどう変わるかについても、 「ガソリンスタンドが消える」 「南北問題緩和」 「日照権の取り合い激化」 など興味深かった。
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太陽エネルギーの最大の特徴はその莫大さ。地球に降り注ぐ太陽光エネルギーの総量は2005年の世界全体のエネルギー使用量の8000倍に相当する。
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[ 内容 ] 未曾有の金融危機と大不況に喘ぐ日本経済。 お先真っ暗の状況で、日本の産業界の活路は、電気自動車とソーラー発電による「21世紀の産業革命」にある。 環境問題と資源枯渇も一挙に解決する日本版グリーンニューディール。 [ 目次 ] 「勝てる」経済へのシナリオ 第1部 20世紀型文明の行き詰まり(2008年金融危機の意味 産業革命から200年 「車社会」の行き詰まり) 第2部 21世紀型エネルギー・システムの模索(無限から有限、そして新たな無限への道 バイオ・エタノールに大きな期待はできない CO2回収・貯留は切り札になり得るか 水素社会の未来はまだ見えてこない) 第3部 答えは「電気」と「ソーラー」(「無限のエネルギー源」太陽 電気自動車のとてつもない可能性 アメリカのユニークな電気自動車 「救世主」リチウムイオン電池 ヒートポンプで「燃やさない家庭生活」を実現) 第4部 太陽エネルギー革命(ソーラー・パワーでエネルギー自立へ 「もう一つの太陽エネルギー」風力 世界はいかに変わるか) 機は熟した [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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最近の経済動向と絡めつつ,これから『金のなる木』となるエネルギー関連産業(EV,PV,HPなど)と次世代エネルギーシステムについてまとまっている.読みやすいのでさくっと読めた. コンサル出身の方が書いているので,需要サイド寄りの意見が強いような印象.
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コンセプチュアルすぎて、いわば未来への「方針」を示したに過ぎず、そのリアリティには疑問が残る。 星4つとしたのは単にデータが色々記述されているので資料集としての評価。
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気宇広大になる太陽エネルギーの活用法【赤松正雄の読書録ブログ】 先日淡路島での議会報告会に行った際に、旧知の支持者の方から、いきなり「これを読んで下さい」といって、新書本を渡された。こどもの頃から、ともかく本を人様から頂くのが一番嬉しかった私ゆえ、ありがたくいただいた。著者ご...
気宇広大になる太陽エネルギーの活用法【赤松正雄の読書録ブログ】 先日淡路島での議会報告会に行った際に、旧知の支持者の方から、いきなり「これを読んで下さい」といって、新書本を渡された。こどもの頃から、ともかく本を人様から頂くのが一番嬉しかった私ゆえ、ありがたくいただいた。著者ご自身から献本していただく機会は少なくないが、支持者からというのは珍しい。村沢義久『日本経済の勝ち方 太陽エネルギー革命』だった。当初はそれほどの感慨はなく、申し訳ないながら食指は動かなかったのだが、直後に毎日新聞の読書欄に紹介されていた。それを読んで、俄然思いが変わった。読むとなかなか面白く、かつ今に生きる政治家にとって大変効用のある貴重な本であることが分かった。 第4部の「太陽エネルギー革命」がミソ。そこだけ読んでも価値がある。とりわけ、「ソーラーパワーでエネルギー自立へ」の章は、低炭素革命を掲げる現政権を構成するものにとっては必読文献だろう。「琵琶湖と同じ面積のソーラー・パネルを約140個日本の真南の赤道上3万6千キロメートル上空の静止軌道に打ち上げれば世界のエネルギー使用量を賄える」というのは文字通り壮大な提案だ。「高性能、低コストのバッテリーの実用化および送電技術の進歩で、発電した電気の貯蔵、輸送が容易になる」との条件つきで、「サハラ砂漠の5~10%の面積にソーラーパネルを敷き詰めると、世界のエネルギー需要を100%賄える」というのも凄い。「人類の頭痛の種である砂漠がエネルギー資源地帯に変身する」とは考えるだけでも楽しい。著者は、日本の場合は、耕作放棄地を使ったらどうか、とかあるいは四海を海に囲まれているのだから、洋上に浮かべてはどうかとかそのアイデアは際限がない。ともあれ、化石燃料を「燃やす文明」から「燃やさない文明」への転換を滔滔と説く著者のエネルギー源に頭が下がる。 先日、淡路島に再び足を運び、下さった方と会う機会があったので礼を言ったのだが、本当に喜んでくださった。あとは、村沢さんのアイデアをどう具体化させるかの大きな宿題が残る。
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