メイキング・オブ・ピクサー の商品レビュー
「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」 2016年3月5日(土)〜 5月29日(日)東京都現代美術館 (MOT) 面白かった。 ⇒ https://blog.goo.ne.jp/pasobo-arekore2005/e/a285f8fa318216acbff4da1219c...
「スタジオ設立30周年記念 ピクサー展」 2016年3月5日(土)〜 5月29日(日)東京都現代美術館 (MOT) 面白かった。 ⇒ https://blog.goo.ne.jp/pasobo-arekore2005/e/a285f8fa318216acbff4da1219c03dc9 MOTのピクサー展へ行く 〜 Myブログ「パそぼのあれこれフリーク:Part2」 「ピクサー・アニメーション・スタジオ」について、もっと知りたい。 この本の新しい版 (文庫) ピクサー 早すぎた天才たちの大逆転劇 (ハヤカワ文庫NF) デイヴィッド・A・プライス 早川書房 ( 2015-02-20 ) ISBN: 9784150504243 メイキング・オブ・ピクサー―創造力をつくった人々 内容 : 「トイ・ストーリー」から「ウォーリー」まで驚異のCGアニメーションで映画業界の寵児となったピクサーは、 いかに苦難の日々を抜けて卓越した創造の場となったのか。 苦悩と情熱に満ちた天才達の30年間を徹底取材で明かす。 著者 : デイヴィッド A.プライス ハーバード・ロースクールとケンブリッジ大学を卒業。ジャーナリスト。 ワシントンDC在住。 2016/05/26 予約 5/31 借りる。7/10 読み始める。 2017/1/13 いったん返却
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『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』を生んだピクサーの成功までの道のりは険しいものでした。それでも逆境に負けず,フルCGの長編アニメーション映画という夢を追い続けた「信念」と「情熱」。それこそが天才たちの“才能”だったのかもしれません。
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紆余曲折のピクサーでのジョブズの活躍ぶり(?)が楽しめます。現実歪曲空間という言葉は本書でも各所に登場!
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技術的なことはわからないので、そういう部分はほとんど読み飛ばしたけど、それでもわくわくする物語だ。 打ち負かされる度に次のやり方を考え出して、思い描くビジョンが現実になるまでの間、長い遠回りをしてきた人たちの物語。彼等は成功を運命づけられてはいない、どちらかというと、社会か...
技術的なことはわからないので、そういう部分はほとんど読み飛ばしたけど、それでもわくわくする物語だ。 打ち負かされる度に次のやり方を考え出して、思い描くビジョンが現実になるまでの間、長い遠回りをしてきた人たちの物語。彼等は成功を運命づけられてはいない、どちらかというと、社会からは失敗者とみなされるような人たちだったが、自分たちが何をしたいかを知っていた。そして意志によって偶然勝利を手にした。 「成功するイノベーションは、知性の偉業ではなく意志の偉業」ヨーゼフ・シュンペーター トイ・ストーリーの宣伝費は、1億4500万ドル。実際にかかった制作費の5倍以上。その内のディズニー負担分は2000万ドルで、他の費用はディズニー映画とタイアップする見返りに、消費者製品企業が負担した。バーガーキングやネスレ、ペプシコ、コカ・コーラなど。 お金を掛ける所が違うんじゃないか?見てもらえなくちゃ作った意味が無いけども。広告宣伝って何なんだろう。 昔ながらのアニメーターと、3Dアニメーションの間の葛藤はSHIROBAKOでも描かれていた。
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まだコンピュータにGUIがない数十年前からCGでアニメーションを作りたいという夢を持っている人がいた。研究者としてCG技術を高める話や同じ夢を持つチームを作る話、スティーブジョブズも出てきてスティーブジョブズの本も読みたくなる。
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今やディズニーの映画に欠かすことができなくなったピクサー。ピクサーの始まりはまだ映像にCGを使うことが珍しかった1970年代に遡ります。その頃から目標はフルCGアニメーションをつくることだったことに驚きです。現在に至るまでのピクサーの挑戦の物語です。
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ピクサーの名は知らなくてもトイストーリーなら知っている人も多いだろう。 モンスターズインクやファイティングニモ、など大ヒットを連発し続けるアニメーション制作会社ピクサー。 そのピクサーはいかにして生まれCGアニメーションの頂点を極めるに至ったのか、その舞台裏を詳細に調べたのが...
ピクサーの名は知らなくてもトイストーリーなら知っている人も多いだろう。 モンスターズインクやファイティングニモ、など大ヒットを連発し続けるアニメーション制作会社ピクサー。 そのピクサーはいかにして生まれCGアニメーションの頂点を極めるに至ったのか、その舞台裏を詳細に調べたのが本書である。 奇跡とも思える2人の出会いとその組み合わせ。天才アニメ監督、ジョンラセター。そして天才経営者スティーブジョブズ。 この二人がいなければピクサーはここまで大きくならなかっただろう。 伝統的なアニメのストーリーや表現方法から抜け出せなかったディズニーに見切りをつけ、新たなアニメーションを模索していたラセター。 そんな彼の才能を見抜き、会社を立ち上げたラセター達に、赤字になっても巨額の資金をつぎ込むジョブズ。 周囲が疑問視する中、やがてピクサーは成功街道を驀進する。ジョブズの未来を見る目に舌を巻くしかない。 突出したクリエイティブな才能と、それを見出し才能を発揮させることの出来る経営者。 ピクサーの成功は経済的に低迷する日本にとっておおいに参考になるだろう。
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ピクサー映画ファンなら、社史を見ている感覚で楽しめるかも。 その分、ピクサー映画を見ていない人には、あまり印象に残らないので、まずは本書を読む前に、映画を見ることから入るべきかなと。
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これは今や世界に名高いCGアニメーションスタジオ・ピクサーの誕生と成長の物語。 まだCGの静止画像も珍しい時代に、キャットムルやスミス、グッゲンハイムなど同じ夢を抱いたコンピューター青年たちは、パトロンの資金援助やジョン・ラセターをはじめとするアニメーターの助力を得ながら、どう...
これは今や世界に名高いCGアニメーションスタジオ・ピクサーの誕生と成長の物語。 まだCGの静止画像も珍しい時代に、キャットムルやスミス、グッゲンハイムなど同じ夢を抱いたコンピューター青年たちは、パトロンの資金援助やジョン・ラセターをはじめとするアニメーターの助力を得ながら、どうにかコンピューターによる映画制作という夢を追い続ける。 変わり者の億万長者アレグザンダー・シュアーに見出され、その後ルーカス・フィルム、スティーブ・ジョブズの支援を得ながら、映像制作に打ち込む後のピクサーの面々。途中、映画制作とは異なる映像ソフトやハードの開発、CM作成を請け負いながらも、シーグラフに定期的に映像作品を送り込むことでどうにか映像制作を続けた。彼らは、時代が彼らの理想に追いつくことを信望強く待ち、常に牙を研ぎ続けたのだった。 そしてついに1995年、ピクサーは『トイストーリー』を皮切りに、満願叶って次々と作品を世に送り出す。すると、アニメーション業界ではパラダイムシフトが発生し、ディズニーの動脈硬化、買収騒動、裏切りなど新たな問題が発生して...。 ピクサーの成功劇と並行して注目すべきは、パラダイムシフトに追従できなかったディズニーの顛末だろう。経営に失敗したディズニーは、結局この後、ピクサーを完全子会社化することによって回復を図る。先に公開された最新作『塔の上のラプンツェル』も実際のところラセターによるところが大きい。 新鋭ピクサーの成功劇と、その陰で進んだ大企業ディズニーの失敗劇。 こうした新旧企業の趨勢は、アニメ愛好者ならずとも面白く読めるのではないだろうか。 ジョブズに対するピクサー視点の人物評としても面白く読めた。
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世界最高のアニメーション・スタジオはいかにして創造されたのか?その苦難の道のりをつずった「非公認」の社史です。でも、理屈ぬきに面白いです。 この本はいまや世界的なアニメーション・スタジオとなったピクサーの苦難の歴史をしるした、いうなれば非公認の社史ともいうべき本でございます。...
世界最高のアニメーション・スタジオはいかにして創造されたのか?その苦難の道のりをつずった「非公認」の社史です。でも、理屈ぬきに面白いです。 この本はいまや世界的なアニメーション・スタジオとなったピクサーの苦難の歴史をしるした、いうなれば非公認の社史ともいうべき本でございます。これで僕が読んだピクサーに関する本は3冊目で、なぜ、ピクサーが世界的なクリエイティブ集団になったのか?その疑問に十分に答えてくれるものであると思います。出版した年数の関係上『レミーのおいしいレストラン』までしか記録されていませんが、『カールじいさんの空飛ぶ家』や『トイ・ストーリー3』の成功は皆さんも知るところであります。しかし、1995年に最初の長編アニメーションである『トイ・ストーリー』が成功するまではいつ倒産してもおかしくないような経営状況で、ジョージ・ルーカスからこの会社を買い取ったスティーブ・ジョブズが後に 「ここまで金がかかると知っていたんだったら。あのときにこの会社を買い取ると決めただろうか?」 と何かのインタビューで漏らしていた理由が本当によくわかりました。 ジョブズの報酬は年間基本0でもらえて50ドルほどだったんだそうです。で、トイ・ストーリーがヒットするまで彼がピクサーに注ぎ込んだカネがなんと5000万ドルなのだそうです。その事実を聞いたときに、ギリギリまで彼がピクサーをオラクルのラリー・エリソンやマイクロソフト共同設立者のポール・アレンに売ろうかと思っていたという理由がよくわかりました。そういう経営状況の中でエド・キャットムルやジョン・ラセターはCM製作に始まって、「ティン・トイ」などの短編映画をこつこつと作ってノウハウを溜め込みながら、 「いつかフルCGで長編映画を作るんだ!!」 と歯を食いしばってがんばる姿はすごく感動しました。 彼らの信念こそが世界を変えてきたんだと読み終えたときに感動が湧き上がってきました。現在ではエド・キャットムルとジョン・ラセターはディズニーに迎えられ、凋落したアニメ部門を立て直すために必死でがんばっているのだそうです。僕も彼らのように世界を変えることはできないかもしれませんが、今置かれている環境と自分自身の未来だけは何とか変えるために、とても勇気をもらったような気がいたします。
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