新版 古寺巡礼京都(32) の商品レビュー

小川千恵,阿川佐和子【著】

2020/02/24

鳥獣戯画が有名だが、両親と死に別れ9歳で高山寺に入った明恵上人の個性豊かな生き様がおもしろい。煩悩に悩んだり、それではいかんと母親代わりの｢仏眼仏母像（『普遍的な眼を人格化した諸仏の源』の絵）｣の前で右耳を切り修行を誓った无耳法師（耳無し法師）。19歳から58歳まで赤裸々に綴ったという夢の日記（夢記＝ゆねのき）には、実はちょっと恋をしまして…などとこっそり告白もしているらしい。
高尾山神護寺、槙尾山西明寺、栂尾山高山寺の三尾は一日かけてゆっくりハイキングによさそう。12月上旬の遅れ紅葉の頃がオススメらしい。

2018/11/18

昔からいつかちゃんと勉強してみたいと思ってた明恵上人。
「明恵上人樹上坐禅図」が素晴らし過ぎるというのもある。
法然批判をしたという「砕邪輪」を末木文美士の「日本仏教史」で知ったのもある。
西行と歳は離れてても友達であったということもある。
徒然草に描かれた純朴な姿に焦がれたのもある。
もう少し深入りしたい。