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戦略的環境アセスメントのすべて の商品レビュー

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2010/03/21

 この本も技術士試験対策で借りた本。昨年の技術士試験で「環境アセスメント」の問題にきちんと対応できなかったからだ。一昨年、環境アセスメントが出題されなかったので、力を入れなかったのが大きなあざとなったからだ。  2009年3月の発刊なので、ほんと、昨年の試験勉強中に出会えればよ...

 この本も技術士試験対策で借りた本。昨年の技術士試験で「環境アセスメント」の問題にきちんと対応できなかったからだ。一昨年、環境アセスメントが出題されなかったので、力を入れなかったのが大きなあざとなったからだ。  2009年3月の発刊なので、ほんと、昨年の試験勉強中に出会えればよかったと思う1冊だった。  「戦略的環境アセスメント」は、現在の環境影響評価法に基づいて行われる「事業アセス」の前段階の事業計画時点の環境アセスメントのことだ。しかし、これを新たな環境アセスメントと捉えるのではなく、すでに行われている環境アセスメントにどのように入れ込んでいくか、その視点がポイントのように思う。国に先行して、東京都、埼玉県、京都市などで導入され、運用され始めている。その運用例も記載されているので、「事業アセス」での問題点と照らし合わせながら、勉強できてとてもためになった。  しかし、ここで、「そもそも、環境アセスメントは何の目的で生まれてきたのか」と原点に立ち戻らなければならない。どのような影響が出るのか、メリット・デメリットは何かを考えるための素材を提供するのが環境アセスメントの元来の目的である。したがって、事業実施の可否を検討する段階でそういったデータが出てこなければならないわけで、現在行われている「事業アセス」と対比するような形で、「戦略的環境アセスメント」が登場してきたわけだ。したがって、どのように運用して言ったら良いのかと同時に、「戦略的環境アセスメント」の精神は忘れてはいけないと思う。

Posted byブクログ