微分・積分を知らずに経営を語るな の商品レビュー
本棚の片隅に眠っていた本を引っ張り出してきた。 収益予測、適正在庫管理、マーケティング、品質管理、コスト管理について、「直感」ではなく「数学的手法による一般化」を用いるための概論について書かれた本。 微積というと、物理や化学に用いる数学というイメージが強いが、「連続した量の単位...
本棚の片隅に眠っていた本を引っ張り出してきた。 収益予測、適正在庫管理、マーケティング、品質管理、コスト管理について、「直感」ではなく「数学的手法による一般化」を用いるための概論について書かれた本。 微積というと、物理や化学に用いる数学というイメージが強いが、「連続した量の単位時間あたりの変化率」について論じた数学である以上は、日々の数字が変化する「経営」にも応用できるのは、納得のいく話。 文系と理系に変な線を引いてしまっているから、「文系っぽいものには数学は使わない」という風潮?慣習?があるが、そんな考えに囚われる必要はないんだなと、改めて考えさせられた。 「数学」という「事象を一般化する方法論」は、いろんなことにどんどん活用していきたい、そんなふうに思わせてくれる一冊。
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本書のタイトルの「経営を語るな」の「経営」について 経営分析(財務諸表や貸借対照表の話)かと思って読み始めたのですが、 経営戦略(販売戦略や在庫管理)の話でした。 コンセプトは『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』に似ています。 要するに、ある程度、概算値や予測値が入...
本書のタイトルの「経営を語るな」の「経営」について 経営分析(財務諸表や貸借対照表の話)かと思って読み始めたのですが、 経営戦略(販売戦略や在庫管理)の話でした。 コンセプトは『孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術』に似ています。 要するに、ある程度、概算値や予測値が入っても良いから、数値化する。それをもとに式をつくり、エクセルに計算させて、何故この選択をするのか、を理論的に語れるようにする、という内容。 微分・積分はあまり関係ないです。が、内容は有益で面白い。
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・いかにして明日を読むか(12) ・昨日までを小さく切って(微分)、それを未来につなげていく(積分)(15) ・微分・積分を含めた数学の原点は「いかに単純にするか」(16) ・必要条件と十分条件(47) ・予算:”仕事をやる前”に、”やった結果”を予測しておくというマネジメント手法(52) ・限界利益:あるものが1単位増えると、それに伴って増える利益のこと(56) ・目標売上=(目標利益+経費)÷限界利益率(≒粗利率)(70) ・標準偏差を小さくできれば在庫が減る:コンスタントに売れる商品(標準偏差が小さい)は同じ日販量(1日平均して売れる量)でも在庫が少ない分、その商品を置くスペースが小さくてすみ、その空いたスペースに別の商品を置くことができる(100) ・
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会社で取り扱う数字を分析して、正しい意思決定をしましょう、という本。 なので、読んでも微分積分ができるようになるわけではなく、ビセキの考え方が重要ですよ、と主張。 しかし、微分積分じゃなくて、統計ですよね、これって。 営業の人で、本社の営業推進部とか、営業企画部とかが出してくる...
会社で取り扱う数字を分析して、正しい意思決定をしましょう、という本。 なので、読んでも微分積分ができるようになるわけではなく、ビセキの考え方が重要ですよ、と主張。 しかし、微分積分じゃなくて、統計ですよね、これって。 営業の人で、本社の営業推進部とか、営業企画部とかが出してくるノルマの数字に対して、なんでこんな計画なんだ、と怒っている人には、前半部分はおススメかもしれません。
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ビジネスマンに有用な本なのだが、高校の数学の先生にもぜひ読んでもらいたい一冊。 「こんなもの勉強して何の役にたつの?」とだいたいの数学が苦手な高校生は言う。しかし、納得させる答えを持ち合わせている教師は少ない(ここで物理とか理科系の学問での利用シーンを出しても逆効果だ)。自分の...
ビジネスマンに有用な本なのだが、高校の数学の先生にもぜひ読んでもらいたい一冊。 「こんなもの勉強して何の役にたつの?」とだいたいの数学が苦手な高校生は言う。しかし、納得させる答えを持ち合わせている教師は少ない(ここで物理とか理科系の学問での利用シーンを出しても逆効果だ)。自分の担任もそうだった。 本書のような具体的なケースで説明してくれると、「社会に出たら必要かも」と何人かは思ってくれるかもしれない(教師がビジネスの勉強をする必要があるけど……) そういえば、ウォルマートの「エブリーデイ・ロー・プライス」で在庫が減るというのは、今まで気づいていなかった視点。他に、いろいろと小ネタもあり、気づきの多い本だった。対数はイチから勉強しなおしだ。
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企業の活動の重要なものの多くが微分積分によって分析できることを解説したもの。 限界利益について別の著書で学んだばかりだったのにもう忘れていた自分にびっくりである。 新書なので書いてあることは分かりやすいが物足りなさを感じた。特にエリアマーケティングについてはもう少し詳しく著者なり...
企業の活動の重要なものの多くが微分積分によって分析できることを解説したもの。 限界利益について別の著書で学んだばかりだったのにもう忘れていた自分にびっくりである。 新書なので書いてあることは分かりやすいが物足りなさを感じた。特にエリアマーケティングについてはもう少し詳しく著者なりの解説を読んでみたいと思った。
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QABの内容を微積分に言い換えたもの、中身は分かりやすいが、モノ好きでないととっつきにくい。が、検定などのデータ分析する力は身につけたいところ。 ・いかにして明日を読むか。周りがぐうの音も出ないような明日の読み方が微分・積分に他ならない。微分・積分思考法は経験も感も度胸もない人...
QABの内容を微積分に言い換えたもの、中身は分かりやすいが、モノ好きでないととっつきにくい。が、検定などのデータ分析する力は身につけたいところ。 ・いかにして明日を読むか。周りがぐうの音も出ないような明日の読み方が微分・積分に他ならない。微分・積分思考法は経験も感も度胸もない人が、経験も感も度胸もあって明日を読めそうな人に勝つための唯一の手段。 ・会計「一定期間内に発生した金を集計し、その内訳を明細にして、金を出してくる人や出した人に報告する仕事」 財務「企業として必要な金を集めてくる仕事」 経理「企業内のカネに関する仕事すべて」 ・網掛けの部分の小さな三角形がギリシャ文字の⊿に似ているので、このちょっと進むことを⊿で表す。 ・商品、製品、消耗品など、在庫は必ずあります。そしてこれを削減すれば必ず幸せがあります。「ムダ(欠品、売れ残り)、ムリ(欠品率)、ムラ(標準偏差)をなくして効率よい経営を目指す。」とはこういうことを言っている。
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個人的な経験や勘に頼らず,すでにあるデータを分析し,それに基づいた経営戦略の話。商売における売り時引き時をデータから予測するためには微積の活用が有効。 個人の仕事のマネジメントも同様と思った。また,変化点(臨界点)や人間の感覚は対数表現が適しているなどは研究アプローチのヒントに...
個人的な経験や勘に頼らず,すでにあるデータを分析し,それに基づいた経営戦略の話。商売における売り時引き時をデータから予測するためには微積の活用が有効。 個人の仕事のマネジメントも同様と思った。また,変化点(臨界点)や人間の感覚は対数表現が適しているなどは研究アプローチのヒントになった。
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微分・積分の知識と企業経営が如何に強く結びついているかを実感できる本。 「昨日の結果から明日を読む」最善の方法として、予算作成・在庫管理・マーケティング・顧客満足度向上などあらゆる場面で活用されている事に驚いた。 また、冒頭の微積や、途中の標準偏差の解説も非常に分かりやすく、とっ...
微分・積分の知識と企業経営が如何に強く結びついているかを実感できる本。 「昨日の結果から明日を読む」最善の方法として、予算作成・在庫管理・マーケティング・顧客満足度向上などあらゆる場面で活用されている事に驚いた。 また、冒頭の微積や、途中の標準偏差の解説も非常に分かりやすく、とっつきにくいイメージを払拭出来る。 しかし大量の情報量のせいか、理解力の無さのせいか一読しただけでは概要しか理解できなかった為、再読は必須。 さらに実際パソコン上でデータを算出する方法については触れていなかった為、実務面での学習も必要かと。
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微積を使って(というより微積の思考方法を使って)の 経営分析。 目標利益、在庫管理、マーケティング、品質、コスト削減 まで一貫として使用例を書いていた。
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