それでも花は咲いていく の商品レビュー
若林正恭さんのエッセイを読んで気になった。 でも、あれ?思ってたのと少し違う、、、 セクシャルマイノリティの短編集だった。 ロリコン、二次元コンプレックス、ホモセクシャル、Aセクシャル。 たとえ人が変態と言おうが、それでも花は咲いていく。 様々な生きづらさを抱えた登場人物の苦...
若林正恭さんのエッセイを読んで気になった。 でも、あれ?思ってたのと少し違う、、、 セクシャルマイノリティの短編集だった。 ロリコン、二次元コンプレックス、ホモセクシャル、Aセクシャル。 たとえ人が変態と言おうが、それでも花は咲いていく。 様々な生きづらさを抱えた登場人物の苦悩を描いた作品。 前田健さんは、すごく繊細で優しい人だったんだろうな。 タイトルが花の名前の9編。 「リリー」「カーネーション」「サンフラワー」が良かった。
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「エーデルワイス」 恋愛対象の年齢。 周囲が騒がない歳まで待てないのであれば、苦しいだろうが気持ちに蓋をするしかないよな。 「ダリア」 性を知った喜び。 軽い遊びの気持ちで楽しんでいたとしても、その行為は確実に大丈夫ではないから怖いよな。 「ヒヤシンス」 忍び込み妄想し。 他...
「エーデルワイス」 恋愛対象の年齢。 周囲が騒がない歳まで待てないのであれば、苦しいだろうが気持ちに蓋をするしかないよな。 「ダリア」 性を知った喜び。 軽い遊びの気持ちで楽しんでいたとしても、その行為は確実に大丈夫ではないから怖いよな。 「ヒヤシンス」 忍び込み妄想し。 他人が勝手に入り込んだら、部屋の中に乱れた様子などはなくとも空気感で気付きそうだな。 「デイジー」 叶う事のない恋。 大人気ないことをしていたとしても、大切なものをボロボロにされたら誰だって怒るだろう。 「ミモザ」 興奮する行為は。 周囲の勝手な想像で出来た分身が消えない限り、何一つ取り繕ってない姿は見えないだろう。 「リリー」 好きと言えない。 頭の隅に残り続けている最低な記憶と向き合い、カウンセリングなどして前に進むべきでは。 「パンジー」 亡くなる前から。 もしも生前に素直な感情を伝えていたら、避けるのか受け止めるのかどちらだったのだろう。 「カーネーション」 想いを告げた時。 あまりにも大き過ぎる歳の差は弊害もありそうだが、二人が幸せだと思えるのならいいだろ。 「サンフラワー」 心の中にいる人。 許容範囲の中であるのかすら分からないというのに、想いを告げることなど出来ないだろう。
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オードリー若林のエッセイで紹介されていたので手に取ってみた一冊。著者の前田健は松浦亜弥のものまねや自らがゲイであることの告白が記憶として鮮明だが、著者紹介にあったNYのブロードウェイダンスセンターにダンス留学していたという経歴に驚きつつ(どうりでダンスが上手かったわけだ)、小説を...
オードリー若林のエッセイで紹介されていたので手に取ってみた一冊。著者の前田健は松浦亜弥のものまねや自らがゲイであることの告白が記憶として鮮明だが、著者紹介にあったNYのブロードウェイダンスセンターにダンス留学していたという経歴に驚きつつ(どうりでダンスが上手かったわけだ)、小説を読み始めると、何とも繊細で哀しいものばかり。でも、主人公たちは皆こころ優しく自分を弱者と認識している。 ああ、もっとこの人の小説が読みたかった!処女作が遺作なんて悲しすぎるよ・・・。偏見を持っている多くの人に読んで欲しい。特にデイジーの主人公がオリフを好きになったキッカケになった言葉は、本当にシビレる。 そして、前田健本人が監督で映像化されていることも、今になって知った。見てみたいと思う。
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様々な性的嗜好の人を描いた短編集。性欲がないというアセクシャルなる言葉を知る。芸人が書く小説にありがちな饒舌すぎる文章じゃなくて読みやすかった。
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エーデルワイス/ダリア/ヒヤシンス/デイジー/ミモザ/ リリー/パンジー/カーネーション/サンフラワー ロリコン、セックス依存症、2次元、のぞき、SM、アセクシュアル、マザコン、40歳の差、ホモセクシャル そういった方々をそれぞれ主人公にした 真剣に悩み恋愛する姿の短篇集。
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芸人、マエケンは知っていましたが、彼の頭の中はこんな風になっているのか・・と。ある種、アブノーマルな性的嗜好を持つ人物たちが次々登場します。同性愛に関しては、既に市民権を得ていると思うのですが、ロリコン・マザコンなど、それはまずいでしょぉ〜〜〜!という人々も、その気持ちの純なとこ...
芸人、マエケンは知っていましたが、彼の頭の中はこんな風になっているのか・・と。ある種、アブノーマルな性的嗜好を持つ人物たちが次々登場します。同性愛に関しては、既に市民権を得ていると思うのですが、ロリコン・マザコンなど、それはまずいでしょぉ〜〜〜!という人々も、その気持ちの純なところが悲しいくらい。(でも、ロリコンはダメだよ!相手と同等じゃないからね。)マエケン自身がゲイである、ということから、性的にマイナーである人々に目を向けた、ということだと思いますが、その意味では、成功した作品じゃないでしょうか。それぞれ、まっすぐに自分の気持ちで生きている悲しさが(でも、ロリコンはダメ!)伝わってきました。惜しいのは、文章が時々、破綻している、というか、稚拙に感じられること。逆に、あぁ、これはゴーストじゃなくて、マエケン本人が本当に書いているんだなぁ、という証拠として受け取りましたけど。
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