ホンダF1設計者の現場 の商品レビュー
ホンダF1の第一期、二期の設計者として関わり、 70歳を越える現在、イギリスでリカルド社にてエンジンコンサルタントを行う。 300km、2時間のレース。 そのもっとも良い時代に、 マンセル、セナ、プロスト、ピケ、中嶋らのドライバー、 ウイリアムズやロータス、マクラーレンといった...
ホンダF1の第一期、二期の設計者として関わり、 70歳を越える現在、イギリスでリカルド社にてエンジンコンサルタントを行う。 300km、2時間のレース。 そのもっとも良い時代に、 マンセル、セナ、プロスト、ピケ、中嶋らのドライバー、 ウイリアムズやロータス、マクラーレンといった当時最高のパートナーとの まさにエンジニア冥利につきる活躍。 ベストではなくてもベターな解決案を必ず出さないといけない。 There is nothing new under the sun. 飛躍した技術は突然生まれることはない。 一歩一歩確実な手段でアプローする心構えが必要なのだ。
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元ホンダF1エンジン設計者の書いた本。 著者の田口英治氏は、この本によると第1期と第2期のF1活動にギヤボックスやエンジンの設計者として関わり、第3期開始直前に定年退職(3か月ほど早期だったようだが)した後、スイスのザウバー(後藤治さんのところ)を経て、イギリスのリカルド社に籍...
元ホンダF1エンジン設計者の書いた本。 著者の田口英治氏は、この本によると第1期と第2期のF1活動にギヤボックスやエンジンの設計者として関わり、第3期開始直前に定年退職(3か月ほど早期だったようだが)した後、スイスのザウバー(後藤治さんのところ)を経て、イギリスのリカルド社に籍を置いている。現在71歳。 主にホンダF1での体験が描かれている。 1967年のホンダF1の2勝目に関わり、その後1982年あたりからF1エンジンへ復帰。 第2期の終わりまでずっと関わっていた人物。 1991年のベルギーGPに投入された可変吸気管長の設計者であり、その裏話も。 現場で追加で部品をつけたくなったが、ピットでは作れない。 マクラーレンのロン・デニスが「タグチさん、今ここで図面描けるか?」と問いかけ、30分で図面を描くと、その場でイギリスのマクラーレンファクトリーにFAXし、翌日プライベートジェットで部品が運ばれてきたという。 レースで勝つためにそこまでやるロン・デニスにビックリした話など。 挿絵として出てくる本人の手書きの絵がいかにも設計者らしい。
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