倒産するとどうなるか の商品レビュー
株を始めて以来、上場企業がつぶれるとどうなるのかが知りたかった。それで、手に取ったのが本書である。が、私の意図とは違い、本書で扱われているのは、中小企業の倒産。著者は、そういう企業の倒産や会社解散の手続きを扱うコンサルタント。 中小企業の社長は、会社の借金に対して個人補償をしてい...
株を始めて以来、上場企業がつぶれるとどうなるのかが知りたかった。それで、手に取ったのが本書である。が、私の意図とは違い、本書で扱われているのは、中小企業の倒産。著者は、そういう企業の倒産や会社解散の手続きを扱うコンサルタント。 中小企業の社長は、会社の借金に対して個人補償をしていると聞いていたので、その倒産は、自殺や夜逃げといった悲惨な結末を招くことも多い。しかし、やりようによっては、捲土重来を期すとも不可能ではないことが分かった。私は起業する意志が無いので、そんな知識は役に立たないが、そのような意思がある人には、行動を起こす前にぜひ一読してほしい。
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生々しい。 そして、他人毎のように見ていられないお話。 零細企業・中小企業であれば、経営者だけでなく、従業員であっても、倒産という目には遭遇してしまうと覚悟したほうがいいだろう。 定年まで働けるとは毛頭考えていない。 移りゆくものだ。 その際に、経営者はどのような判断をし、...
生々しい。 そして、他人毎のように見ていられないお話。 零細企業・中小企業であれば、経営者だけでなく、従業員であっても、倒産という目には遭遇してしまうと覚悟したほうがいいだろう。 定年まで働けるとは毛頭考えていない。 移りゆくものだ。 その際に、経営者はどのような判断をし、どう立ちまわるのか実例をもとに記載してある。 ここでポイントなのは、倒産するという報告は、倒産する当日の午前中まで従業員には伝えられないという点だ。 従業員に対して事前に伝えてしまうと、金融機関に情報が流れ、金融機関は口座を凍結して保全に走るおそれがあるし、取引先や各種仕入先等への情報も流れてしまい悪影響をおよぼす可能性もある。 何より、金融機関が一括返済を要求し、倒産の段階で現金をモタない状態で精算に入ることは望ましくないのだ。 ちなみに倒産のタイミングは、月の締め日。それは、現金が一番多く保有できる日であるので、有利であるのだ。 なので、自分の会社が赤字を抱え、将来性が絶望的な見通しがたった状態に陥った場合、自社の締め日に、突然倒産の宣言をされる可能性があることを覚悟しておこう。 従業員は予兆を感じられないはずはない。事前に倒産した時にどうするべきなのかしっかりと考えておこう。
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この本は実際に倒産するとなったときに、どんな流れで進めていくのかということを実際の例も豊富に書かれています。 どんな点がポイントになるのかがわかるので、実際にそうなった場合には参考になると思いました。 全体的に希望があまり見えない例が多かったのもあり、少し暗い気持ちになってしま...
この本は実際に倒産するとなったときに、どんな流れで進めていくのかということを実際の例も豊富に書かれています。 どんな点がポイントになるのかがわかるので、実際にそうなった場合には参考になると思いました。 全体的に希望があまり見えない例が多かったのもあり、少し暗い気持ちになってしまいましたが。。
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21/7/1 65 事業経営は常にポジティブに展開するわけではない。にもかかわらず、いつも上昇志向でいようとする経営者の悪い性向は、一向に改まっていないように思う。 経営者として、できることの許容量は変わらないのに、優先順位が決められない。 倒産問題を解決するには「お金」し...
21/7/1 65 事業経営は常にポジティブに展開するわけではない。にもかかわらず、いつも上昇志向でいようとする経営者の悪い性向は、一向に改まっていないように思う。 経営者として、できることの許容量は変わらないのに、優先順位が決められない。 倒産問題を解決するには「お金」しかないのだ。いかに誠意や体力を持って解決しようにも、どうにもならない。お金だけが解決できるのが倒産なのだ。 倒産は、みんなほとんど始めて経験することなので、あらかじめ聞かされている"修羅場”のイメージが強くて、不安感のほうが勝ってしまうが、それまでに嘘ばかりついていたような社長ならともかく、ほとんどのケースが実は淡々と過ぎるものなのだ。 年金は差し押さえすることができない。
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