俺は沢ヤだ! の商品レビュー
立山の称名滝を遡行するNHKの番組で著者を知って本を買った。 誰に向けて書かれているのか絞りきれていないので散漫な印象だが、ところどころ著者の魂の叫びが伺えて面白かった。滝の構成とか遡行に関する描写は専門的なので読み飛ばした。 P109 いつの間にか僕はそこに広がる風景と対等で...
立山の称名滝を遡行するNHKの番組で著者を知って本を買った。 誰に向けて書かれているのか絞りきれていないので散漫な印象だが、ところどころ著者の魂の叫びが伺えて面白かった。滝の構成とか遡行に関する描写は専門的なので読み飛ばした。 P109 いつの間にか僕はそこに広がる風景と対等でありたいと思うようになっていた。文明の力を振りかざして探検を成功させるよりも、その森に住む獣の一匹となり自由自在に野山を駆け巡る。荷物は一切持たず、岩陰にねぐらを探し、青葉をむさぼる。木をこすりあわせて火をおこし、暖をとり、魚を焦がす。そして死んで何も残らない。そう、それでいい。今の自分の登り方とは少々かけ離れているかもしれないが、これこそ理想のスタイルである。探検的な登山というものは、予期せぬ発見や驚きを与えてくれるのはもちろん、厳粛な自然と真っ向から対峙できるという、もう一つの大きな側面を持っている。
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沢の素晴しさにはまり込んでしまった男の生き様。 滝を求めて山を駆け抜ける。 時には国境すら越えて、台湾、韓国、中国と沢を求め続ける。 沢登りの楽しみ方の奥深さを思い知らされる一冊。 のんびりと山女を釣りながらの沢も好きですが・・・
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カヌーの延長で少しだけ沢上りに遊んだことがあります。 筆者は自分のことをピータパンシロームではないかと 分析しています。 そんな筆者に共感を覚えます。もしかしたら自分も、、、
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